2013年11月24日 (日)

ドルトムント×バイエルン 13-14 ブンデスリーガ 第13節

ドルトムント 0-3 バイエルン

【得点】
ゲッツェ(66分)、ロッベン(85分)、ミュラー(87分)

【メンバー】
ドルトムント(4-2-3-1):ヴァイデンフェラー(C)、グロスクロイツ、M・フリードリヒ、パパスタソプロス、ドゥルム、シャヒン、S・ベンダー(79分、ピシュチェク)、ブワシチコフスキ(71分、P・オーバメヤン)、ムヒタリアン(71分、ホフマン)、ロイス、レヴァンドフスキ
SUB:ランゲラク、ギュンター、ケール、シーバー

バイエルン・ミュンヘン(4-3-3):ノイアー、ラフィーニャ(79分、ヴァン・ブイテン)、ボアテング(64分、ティアゴ・アルカンタラ)、ダンテ、アラバ、ラーム(C)、ハビ・マルティネス、クロース、マンジュキッチ(56分、ゲッツェ)、ミュラー、ロッベン
SUB:シュタルケ、キルヒホフ、ヴァイザー、ホイビェア

【感想】
強い、強いよバイエルン…

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■首位攻防戦

勝ち点4差の天王山です。
ここまでは順当に2強が優勝争いをしているわけですが、
ドルトムントとしては絶対に勝利が必要な試合。
ここでもし負けるような事があれば、一気に7ポイント開いちゃいますからね。
ホームだし、勝って1ポイント差に詰めたい所。

そんなドルトムントの不安要素としてはディフェンスライン。
近年の躍進を支えてきたレギュラー4バックの面々が全員スタメンにいません。
スボティッチ、フンメルス、シュメルツァーが怪我、ピシュチェクも怪我からようやく復帰(ベンチ入り)という緊急事態。
怪我に泣かされておりますね。
しかもフンメルスとシュメルツァーは代表戦で、でしょう?
FIFAウィルス、ハンパないって!!

更に言えば、フンメルスとシュメルツァーは年内の復帰が絶望。
スボティッチにいたっては、今シーズン絶望とも言われております。
う~ん、キツイわなぁ。
フリードリヒ緊急補強したけど、それでまかなえるもんでもないしな。

一方のバイエルンは、チアゴやらゲッツェやらハビマルやら、怪我をしていた選手がポツポツ帰ってきてますね。
これでラームがピボーテをやらなくてはいけないような事態は避けられるんかな?
でもペップはラームのピボーテを気に入ってるらしいので、このまま最後までいくかもやけど。


■ポゼッションのバイエルン

前半の序盤、主導権を握っていたのはバイエルンでした。
非常にボールが良く回っていました。
回して回して左サイドのロッベンへ、っていうのが主なパターン。

この日のロッベンは、殆ど左でしたね。
たまにポジションチェンジで右に行く時間帯も勿論あったけど、ほぼ左。
そして左サイドでもやっぱり脅威でしたわ。

ロッベンの左って、PSV時代はずーーーとそうでしたけど最近は見なかったじゃないですか。
だから懐かしかったね~。
そして切れ味は変わらないね~。
右サイドのミュラーと比べると、その存在感はより顕著に。
(ってか、ミュラー何やってたん??ってぐらい目立ってなかったな)

そのロッベンを活かすべく、ラーム、ハビマル、クロースのトライアングルセンターがリズム作ってましたよ。
ラームのビルドアップはね、試合を重ねるごとにブスケと被ってきたね。
ブスケっていうか、ペップバルサのピボーテの仕事と重なってきたよ。
両CBの間に下がって組み立てる姿なんか、正にそれよね。
そんでもって、ラフィーニャとアラバの両SBが高い位置を取る、と。

うん、どんどんバルサ化してきたわ、バイエルン。
そんでもって個人的には、それがまた楽し(´∀`)


■負けじとドルトムント

ドルトムントもね、ただ指をくわえて眺めてただけじゃないよ。
あれだけのホームの大声援を受けて、戦えないわけがないからね。

DFラインの陣容は崩壊してるけど、2列目から前のアタッカー陣は健在ですし。
レバンドフスキ、クバ、ロイス、危険な香りを漂わせていましたよ。
レバンドフスキに何回かチャンスもあったしね。

ムヒタリアンが非常に高いポジショニングで、レバンドフスキと並び2トップ気味になる事もしばしば。
監督の狙いだったのか、それとも個人の判断だったのかは不明ですが、ここからの演出も悪くなかった。

首位攻防戦に相応しい、白熱した前半でした。


■試合が動いた後半

先に手を打ったのは、アウェイのバイエルン。
ペップはマンジュキッチに代えて、ゲッツェを投入。
ゲッツェは、そのままCFの位置へ。

言うならば、ゼロトップですわな。

更にボアテングに代えてチアゴを投入。
ハビマルをCBに下げて、チアゴをハビマルがいた位置へ。

この一連の交代は実にバルサ的、もといペップ的。
メンバーが揃いはじめ、ようやくペップの理想が現実になってきた感じなんでしょうか?
チームを率いて程よい時間も経過したしね。

そして大ブーイングの中、ゲッツェが先制ゴールを決めます。
右からのミュラーの折り返しを、難しいトラップから難しいシュート。
技術の高さが光る得点でしたわ。

登場時、そしてボールを触る度に大ブーイングを浴びせられていたゲッツェでしたので、
流石にゴールセレブレーションは自重。

ま、時間と共に彼等の憎悪も愛情へと変わるさ。
こないだロシツキーは拍手浴びてましたしね。
(ロシツキーとゲッツェじゃ事情が違いすぎる面はありますが・・・)


■カウンターのバイエルン

失点を受けて、クロップは2枚代えを敢行。
しかし重心が前へ行く事によって、カウンターを浴びる結果となります。
これはもう、しょうがないよね。
そういうリスクは折り込み済みで攻めるしかなかったんですから。

なので終盤カウンターから立て続けに失点しましたが、これはもう仕方が無い。
最終スコアだけ見ればバイエルンの圧勝ですが、実際はそうではない。
バイエルンは勝ちに相応しかったけど、内容をスコアで現わすならば「1点差」が妥当だったのではないかと。

ムヒタリアンとロイスが、しっかりチャンス決めてりゃなぁ・・・。
ロイスのはノイアーのパラドンを褒めるしかないけど、ムヒタリアンのはGKうんぬんじゃなかったんでね。

カウンターからだったとはいえ、ロッベン、ミュラーの得点は正確なシュートでしたからね。
非常に平易な言葉ですが、決定力の差が出ましたわ。


■チアゴについて

クレとしては、やはりチアゴの動向は気になる。
チアゴが出てきてからというもの、試合展開とは別にチアゴの姿を探している自分に気がつきましたよ。
なんというか、親の心境よね。

で、どうだったかと言うと、この日に関しては素晴らしかったと思います。
あんなにね、ボールに触る機会が多いとは正直思ってなかった。
ボールに触る回数=活躍している回数、ではないけど少なくとも信頼感は伺えた。
それだけパスが回ってきているという事やからね。
渡して大丈夫という信頼、渡せる位置にいるポジショニングの良さ、この2つは少なくとも評価出来るでしょう。

受けて出す、受けて出すというリズムも良かった。
ただ単純に捌くだけでなく、ロッベンへのアシストに代表されるように決定機も演出してたしね。

交代直後に、あさっての方向へミドルシュート放った時はどうなる事やらと思ったけど、最終的には良かったよ。
勝利に貢献したと思います。

        

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2013年10月27日 (日)

シャルケ×ドルトムント 13-14 ブンデス 第10節

シャルケ 1-2 ドルトムント

【得点】
S:マイヤー(63分)
D:オーバメヤン(14分)、シャヒン(51分)、ブワシチコフスキ(74分)

【メンバー】
シャルケ04(4-2-3-1):ヒルデブラント、内田篤人、ヘヴェデス(C)、マティプ、コラシナツ(77分、J・ジョーンズ)、ノイシュテッター、アオゴ、ドラックスラー、K・ボアテング(83分、クレメンス)、フクス(62分、マイヤー)、サライ
SUB:フェーアマン、ホークラント、F.サンターナ、ゴレツカ

ドルトムント(4-2-3-1):ヴァイデンフェラー(C)、グロスクロイツ、スボティッチ、フンメルス、シュメルツァー(HT、ドゥルム)、S・ベンダー、シャヒン、P・オーバメヤン(72分、ブワシチコフスキ)、ムヒタリアン、ロイス(90分、ホフマン)、レヴァンドフスキ
SUB:ランゲラク、キルヒ、パパスタソスプーロス、シーバー

【感想】
ドルトムント、貫禄と余裕の勝利


■試合前はデルビーの雰囲気そのもの

発煙筒はね、アカンよ。
アカンけど、まぁ雰囲気は出るわな(苦笑)
今からデルビーですよ、という雰囲気は。
ただ過激やわー。
ドルトムント側客席から、シャルケ側客席に発煙筒投げ込まれてたもんな。
危なすぎるやろ。
ヴァイデンフェラーが止めに行くも、そのヴァイデンフェラーにも投げ込み。
試合は始まる前から中断となりました。

これ何らかの処分下されるんかなー?
Bvb

■不甲斐なきシャルケ

ようやく始まった試合でしたが、デルビーとは思えない一方的な展開。
終始ドルトムントが優位に試合を進めました。

先制点も簡単に奪いましたよね。
右サイドをイージーに崩して、最後はオーバメヤンがPUSH。
シャルケDFは、その間何をやってたの?って感じ。
ボランチの選手は完全にムヒタリアンを放置して、決定的パスを許す始末。
ノイシュテッターかアオゴが付いとかないといけない場面やったと思うんですけどねー。

シャルケはPKも決められへんしな。
お情け気味に貰ったペナルティやったのに、プリンスがストップされる始末。
あれはコース甘すぎるやろ。
勿論ヴァイデンフェラーも賞賛に値しますが、あのシュートスピードであのコースは無いやろ。
1-0以上の点差で前半終了。


■後半もドルトムント

仕切り直しといきたかったシャルケでしょうが、そうは問屋が卸さず。
この日のドルトムントで唯一不安定だったシュメルツァーもハーフタイムで交代となり、穴も無くなっておりました。
それにしてもシュメルツァーは、なんであんな悪かったんかなー。
内田にも簡単にかわされてたし、露骨なファウルしてたし、攻め上がりも微妙やったし。
あんな悪いシュメルツァー初めてやわ。
おいおい、どうしたどうした!?
ってプレーが多かったもんね。
そんな風に素人の私が思うぐらいですから、クロップが動くのは当然やわな。

代わったドゥルムは、45分間悪く目立つシーンもなく及第点のプレーを披露。
だったので追加点もドルトムントに生まれます。
かつての大エースが、意地を見せましたよ。
この大一番で、かつての輝きを発揮しましたよ。

もうね、シャルケなめすぎでしょ!?
シャヒンにあれだけのスペース与えたら、そら撃ってくるって。
そしてミドル決めるだけのチカラ持ってるやん、シャヒンは。
数年前までは大黒柱やった選手やからね。
マドリー行っておかしなったけど、そんなに急にチカラが落ちるもんでもないから。

2点差ついた事で、完全に試合は決しましたわ。
もうこの時点ではシャルケもシャルケサポも諦めてたでしょ。


■諦めの悪い男・マイヤー

18歳の新鋭がやりましたよ。
全く諦めてなかったね。
交代でピッチに入るや否や、1点差に詰め寄るゴールを決めてみせました。
ボールを受けてからの前への持ち出し、フェイントのキレ、リバウンドへの反応。
大変素晴らしかった。

これでのったのか、その後も鋭いプレーを連発。
伊達にラウルの7番継承してないわ。
デルビーでこういう活躍したら、より一層の伸びが期待出来ますなぁ。
この試合でもオーバメヤンの段違いのスピードには目を奪われてたんですが、マイヤーの活躍はそれ以上の衝撃やったわ。


■若手の活躍に応えられないベテラン・中堅勢

シャルケの反撃ムードは10分たらずやったなー。
またしても、いとも簡単に崩されて最後はクバにPUSHされて3点目を献上。
そらもう客も帰るで。

ムヒタリアンに自由にさせ過ぎやで。
2点目にしても3点目にしても。
ポジション的にも潰さなアカン選手やと思うねんけどねー。
あんなに姿勢良くドリブルさせとったらアカンでしょ!
ディフェンスラインと中盤の底は、もっと頑張らな!!

ヒルデブラントは戦えてたと思いますよ。
ってか、個人的にはティモがこういう大きな試合に帰ってきてくれた事が非常に嬉しい。
バレンシア追い出されてからは、クラブを転々とした上に殆どベンチやったでしょ!?
シュツットガルトで、あれだけの輝きを放ってた選手が、ですよ。
まだまだ34歳、GK的には老け込む歳でもないし今日のプレー観る限り全然やっていけますよ!!!


■シャルケの前線の話

後ろ頑張れーー、って話をしましたが、では前は良かったのか?
ハッキリ言ってそうではなかったですよ。
前述したマイヤー君は良かったけど、他はねー。
CFのサライは殆ど消えてたし、ドラックスラーも同様。
ドラックスラーなんて良い評判しか聞きませんけど、この日は全然やったなー。
プリンスもPK止められて以降、元気なかったな。
2列目で一番目立ってたのがフクスでは厳しいわな。

でもねー、怪我人出まくってるんでしょ?
フンテラールを筆頭にファルファンもオバシもアカンらしいやん。
懐かしのアザモアも離脱中で、使えるFWはサライだけってね。
それはキツイわな~。
だから、ここを責めるのはチョット可哀想かな、と思いまして。


■ドルトムントの話

こちらは言うこと無しですわ。
決める人が決め、守るべき人が守った。
もうデルビーなんて、アウェイであってもチョロいわwwって感じなんかな。
エミレーツでアーセナルを倒した勢いそのままでしたな。

思えばシャルケは直前のCLでもチェルシーに負けてるねんな。
しかも自分の庭で。
今のチーム状態が、そのまま結果に出たって事だったんですね。


          

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