14-15バルサ総括
♪コーパー リーガ イ チャンピオンズ♪
って事で3冠達成となった歴史的シーズン。
久しぶりに、このメロディーも脳内に流れてきました。
2回もこういう想いを出来たサポーターってのはいないので、その幸せを噛みしめなければいけません。
さて、噛みしめつつも今季の総括です。
■国王杯⇒優勝
ウエスカ、エルチェ、アトレティコ、ビジャレアル、ビルバオを倒しての戴冠。
アトレティコ以前はクジ運に恵まれたとはいえ、全勝優勝ってのが素晴らしい。
そう、1つのエンパテすら無かったのですからね。
苦しんだ記憶があるのはアトレティコ戦ぐらいのもんで、他は比較的スムーズにいけたかなって感じ。
そしてファイナルでのメッシのゴラッソね。
あれは一生語り継がれるでしょうな、コパの記憶としてね。
■Liga⇒優勝
苦しんだ末のLiga奪還!
前半戦はクラシコに負けるわ、セルタにカンプノウで(ルーチョ的には)恩返しされるわ、鬼門アノエタでまた黒星喫するわ、で優勝は不可能だと思っていました。
しかし後半戦は、マラガにまさかの白星をプレゼントした以外は負け無し。
公式戦22連勝とエンジンかけまくってたマドリーが失速した事もあり、3月以降は首位を渡すことなくゴールイン出来ました。
クラシコも散々な内容やったけど勝ったしね(苦笑)
優勝の原動力はLigaに限った事じゃないけど、やはり南米トリデンテの破壊力。
長期出場停止処分が明けたスアレスがフィットしていくごとに、バルサの白星は増えていきました。
後述するけど、結局この3人は終盤出ずっぱりやったからね。
ラレアル戦の黒星が転換点となり、昨季の失敗を繰り返すことなく幸せな結末を迎えることが出来ました。
■CL⇒優勝
詳しくはメインサイトで語るので、ここでは簡単に。
GLで、PSG、アヤックス、アポエル。それ以降もシティ、PSG、バイエルン、ユーベと常に王者ばかりを相手にしてきた我が軍。
その全てを倒しての戴冠ですから、正に「チャンピオンズ」リーグの名に相応しい勝者と言えるでしょう。
本音を言うと、もっとクジ運に恵まれたかったけどねw
それにしても、過去に伊王者、独王者、仏王者、英王者と自らが所属するリーグ以外の「5大リーグ」を倒して大耳を得たチームってあったのだろうか?
移籍禁止処分の件しかり、この組み合わせの件しかり、バルサはUEFAからマークされてるのは間違いない(被害妄想ですかねw)ですが、それを跳ね返しての勝利なだけに価値は大いにありますよ。
(いやだってさ、同じファイナルに勝ち上がったユーベを見てみなさいよ。GLはオリンピアコスやマルメですよ。唯一の強豪アトレチコには案の定負けて2位突破だったし。トーナメントに入ってからは"国内リーグで下位に低迷する"ドルトムント、"ハメス&ファルカオを取られた"モナコ、"ガス欠状態だった"マドリーが相手ですからね。バルサと比べると(ry)
■出場時間で見る今季
以下が全公式戦の出場時間トップ11です。
私がコツコツ計算したものなので、少しの間違いはご愛嬌って事で。
メッシ 5061分
ネイマール 4098分
アウベス 3933分
ピケ 3901分
マスチェラーノ 3873分
アルバ 3795分
ブスケ 3581分
スアレス 3530分
ラキティッチ 3356分
ブラボ 3330分
イニエスタ 2921分
ま、この11人の顔ぶれは皆さん予想通りでしょう。
ブラボを除いてはCL及びコパFinalのスタメンと全く一緒。
つまりエンリケ兄貴的に「鉄板の11人」です。
GKなのにブラボの出場時間が少ないのは言うまでもなくLigaしか出てないからです。
で、注目すべきはトリデンテの数字です。
出たがりのメッシがトップってのは例年通りなのでさておき、ネイマールが2位に入っております。
そして当初はサスペンションで出られなかったスアレスがラキティッチを上回り、ブスケに肉薄する数字になってるんですよね。
これはいかにルーチョが3トップに頼っていたか、ってのを如実に表している数値だと思います。
出場停止で、開幕当初の公式戦11試合を棒に振ったスアレスですが、それ以降はほぼフル出場。
メッシ&ネイマールも同様で、殆ど途中交代さえありませんでしたからね。
多くの監督は交代させる選手にFWを選ぶのですが、エンリケの場合はMFが多かった。
シーズン観てる中でもそんな印象は常にありましたが、こうやって数値で見ると改めてそれを実感しました。
■シュテーゲン 1890分
では、ここからは個別の選手ごとにコメントを書いていきます。
まずはテア。
CL全試合と、コパの殆ど(1試合以外)を守った若き守護神。
移籍1年目としては上々の結果ではないでしょうか。
シーズン開幕当初を怪我で出遅れた為にLiga⇒ブラボ、他⇒テアの構図が出来上がってしまいましたが、もし怪我が無かったらどうなっていたか?
そういう意味でも来季はブラボとの競争がより一層楽しみです。
プレースタイル的には加入前から伝え聞いていた通りに非常に足下のテクニックがあるなと感じました。
左右両足で遜色なく蹴れ、ミスした後での物怖じしてなさもバルデスの系譜を引き継いでいると思います。
PSGとユーベ戦以外は問題無いプレーぶりだったと記憶してます。
では、上記の2戦は何故悪かったのか?
これはもう簡単な話、経験でしょう。
パリは初めての強力な相手、しかもアウェイ。
ユーベは初めてのCLファイナル。
舞台に呑まれた、と考えるのが普通でしょ。
実際どうかは分りませんが、そうだったとしたら来季は大丈夫な筈。
実際R-16で再びパリとやった時は、全く問題無かったんですから。
■ブラボ 3330分
消化試合となったLigaの最終節以外のLigaの試合で全てプレー。
37試合で19失点という素晴らしいアベレージを記録しました。
勿論失点数の少なさはポルテーロによるものだけではないですが、ブラボの働きぶりを無視出来ないのは試合を観た方なら解るでしょう。
バルデスとは違う「安定感」のあるゴールキーピングで、DFラインに安心感をもたらしておりました。
※言うまでもないけどVVを批判してる訳じゃない。あくまでもプレースタイルの違い
特に開幕から8試合連続無失点。
終盤にも6試合連続無失点があり、最初と最後を〆れたというのは非常に大きかった。
2位ジエゴ・アウベスに圧倒的な差をつけてのサモラ受賞も当然の結果でしょう。
怪我無く1シーズンを過ごせたのも良かった。
■マシップ 180分
基本的にはスタンド観戦を強いられたシーズンでした。
出場したのは格下のウエスカ戦(コパ)と、優勝が決まってからのLiga最終節のみ。
なのでプレー内容に関して言及する事は特にありません。
第3GKの扱いなんて、どこのクラブでもこんなもんですからね。
シュテーゲンもブラボも今季の活躍が続けば、来季以降もマシップの出番は無いでしょう。
■モントーヤ 910分 0得点
今季も私が予想してた通りにダメダメでしたね。
良いオファーが来れば、さっさと放出すべきでしょう。
ルイス・エンリケ的にもそういう考えだったのか、それともフロントからのお達しがあったのか12月~1月にかけては出番が急増しました。
それまでは公式戦19試合連続で1分もプレーしてなかったのに、非常に解りやすい(苦笑)
モントーヤ的なハイライトとしては、CLの大事なQF初戦で先発出来た事か。
アウベスの出場停止を受けての措置だったのですが、個人的にはアドリアーノで良かったのにな~という想いで観ておりました。
結局大したプレー出来なかったしね。
買い手がつかなければ来季も残留やろうけど、全く期待は出来へんな~。
■ピケ 3901分 7得点
メディア的には今季のピケのプレーぶりは称賛されているようです。
ペップ初年度の頃のパフォーマンスが戻ってきたとか何とか。
実際ルーチョも彼をDFリーダー的な役割に据え、出たり出なかったりだった序盤戦以降はフル稼働。
一度お灸を据えて以降は評価してたみたいです。
な の で す が、個人的には、う~んって感じです。
別に昨季と何ら変わってないように見えるんでね。
簡単に振り切られる場面、マークから目を離す場面、何回もありましたからね。
7得点は立派だし、決勝ゴールもあったからそこは評価したいけど、CBの一番大事な仕事はディフェンスやからね。
正直バルトラの方が安定感あるでしょ~。
■マスチェラーノ 3873分 0得点
今季も魂のディフェンスを披露したマスチェラーノ。
文句無しです。
ムンディアルでのハイパフォーマンスが影響したのか、ルーチョはしばしばピボーテとしても彼を使いました。
そこがペップとルーチョとの考え方の差なんでしょうね。
あとは、そろそろゴールが欲しいな(^_^)
入団以来の無得点記録更新中ですが、国王杯でPK蹴る機会とか無いかな、来季ぐらいにでも。
■バルトラ 1849分 1得点
今季も基本的にはリザーブとして1年を過ごしたバルトラ。
私とルーチョとの評価は違うようで、ルーチョ的にはピケ、マスチェラーノ、マテューに次ぐ4番手のCBでしかなかったのです。
結局大事な試合でのスタメン起用は1回も無かったな。
このまま折角の才能を錆びつかせてしまうのは、勿体ないで兄貴!!
■ドウグラス 264分 0得点
怪我で13試合欠場した以外も定位置はスタンドでした。
序盤のマラガ戦で抜擢されたものの、そこで信用を失ったのか以降は国王杯にも殆ど出る事はありませんでした。
ただね、個人的にはこの264分間を観た限りではモントーヤよりは可能性あると思うんですよね~。
「NEXTアウベス」になる素質は確かにあると思うんです。
そう思ってフロントも獲ってきた訳でしょ?
今季で終わりってのは、あまりに勿体無い。
来季モントーヤの代わりにチャンスをあげてほしい人材ではある。
■アルバ 3795分 2得点
ルーチョの信頼をガッチリと掴み取ったシーズンになりました。
従来の活発な上下動に加えて、2年目を迎えたネイマールとのコンビネーションもより深まった印象。
かつてのガウショ&シウビの領域に達する事が出来るか!?って所まで来てると思う。
序盤苦しかった時期でのアルメリア戦の決勝ゴールも価値あったしね。
後はイライラ癖さえ無くなればね・・・w
■アドリアーノ 1403分 2得点
昨季の3142分の出場時間から大幅に数値を減らしたアドリ。
昨季はアルバの長期離脱があったからってのも理由の1つですが、決してそれだけではない。
明らかに今季はルーチョの信頼を勝ち取っていませんでした。
ルーチョは今季比較的ターンオーバーを活発にしていたと思うのですが、SBに対してはそうでもなかった。
「この試合はダニやアルバを休ませてもOKでは?」って場面でも彼等が出場し、アドリアーノはベンチ。
つまりそれだけ不安に思われていたという事でしょう。
前述した様にPSG戦ではモントーヤにポジションを明け渡し、シーズン終盤には左SBの2番手の座をマテューに奪われる始末。
試合でのパフォーマンスを観る限り、特段昨季よりガクッと落ちたという印象は受けなかったので、これはもう監督の好みによるレベルだと思います。
どんな名選手だって監督が求めるスタイル、好みじゃないスタイルだったら決別するしかないですからね。
■アウベス 3933分 0得点
チーム3位の出場時間数という数値が示すように、絶対的な選手として君臨した今シーズン。
昨季は不調だと散々叩かれましたが、それを払拭するシーズンとなりました。
メッシ復活の裏にはダニがあり、ダニ復活の裏にはメッシがあるという事でしょう。
やはり彼等がリズム良くワンツーしてる時はバルサは調子良いのです。
意外だったのはノーゴールだった事ね。
結構惜しいシーンはあったので気付かなかったのですが、まさか無得点やったとはね。
でもそんな事は関係ありません。
ダニの攻撃面での貢献度は言うまでもありませんから。
先日「フロントに全く評価されてない」と訴えかけたのは、確かに彼の言う通りでこれだけの活躍をした選手を評価してないってのがおかしい。
ダニが居なければ今季の3冠は絶対に無かったと断言出来るほどですから。
その訴えが実ってか契約延長となったのは非常に喜ばしいですね。
彼以上のラテラルを見つけるのは世界中探しても至難の業ですから。
A・ビダル?今季は良かったみたいですが、バルサの難しさってのはありますからね。
過度な期待をかけては可哀想で、そういう意味でも来季もアウベスが居るってのは非常に大きい。
■ヴェルメーレン 63分 0得点
ずーーーーと怪我でね。
ようやくデビューしたのが消化試合となったLiga最終節。
ま、この事に関しては彼を責めても仕方なく、責められるべきは無能なフロント。
元々ムンディアルで怪我してたってのは誰もが知ってる事なのに、何故入団させたのか。
しかも「アーセナルの控えDF」に高い移籍金まで払ってね。
理解不能とはこの事であって、この例だけでも如何にフロントが無能なのかってのが良く解る。
ハッキリ言って、昨季までのプレーを観るかぎり怪我無く万全な状態であっても欧州のトップレベルでやっていけるかは疑問符が付く出来でしたからね。
なので来季開幕から働ける状態にはなってるでしょうが、全く期待はしておりません。
昔は良い選手でしたが、もう終わった選手だと思っております。
■マテュー 2764分 3得点
彼もヴェルメーレン同様に無能なフロントによって獲得された選手の1人です。
厳しい事を言うようですが、今季ぐらいの活躍が出来るだろうって事は今までのLigaでも証明してきております。
なので、それを踏まえてもまだ移籍金は高かったと言える。
クラシコでの先制ゴールやセルタ戦の決勝ゴール、エルチェ戦の鮮やかなFK等ゴールはどれも印象に残るものばかり。
守ってもCBと左SBを高次元にこなし、出場時間数ではスタメン11人には及ばなかったものの時点の12位。
立派に活躍したシーズンだったと言えるのですが、それでもやっぱあの移籍金は高すぎるよ。
来季も同じぐらいの活躍は期待出来るけど、翌々シーズンってなると、もう微妙やもんな。
■エドガル・イエー 26分 0得点
コパのウエスカ戦で途中出場。
そして同じくコパのエルチェ戦でベンチ入り。
以上の2試合でトップに貢献しました。
主戦場となったバルサBではバリバリのレギュラーだったようです。
で、プレーの印象ですが、う~ん全く覚えてない(苦笑)
■ラキティッチ 3356分 8得点
バルサへの移籍1年目というとっても難しいシーズンであった筈なのですが、セビージャ時代のパフォーマンスをそのまま出せましたね。
豊富な運動量でダイナミズムをもたらし、(主に右サイドを主戦場とした)メッシの守備カバーも万全、攻撃面でもユーベとのFinalを筆頭に結果を残しました。
ベルナベウクラシコでの先発落ちという悔しさを見事にチカラに変えたという印象です。
チャビとは全くプレースタイルが異なるので一概に比較は出来ませんが、ルーチョが標榜するスタイルの中では「チャビの後継者」と言える働きでした。
■ブスケ 3581分 1得点
今季も不動のピボーテとして大活躍でありました。
ルーチョは徹底的にターンオーバーの試合ではブスケを休ませた。
それはつまりブスケが代えの効かない選手であるという事の証明だったと思ってます。
シーズン途中からは、「ブスケが温存された試合」「ブスケが途中交代となった試合」で、その試合の尺度が測れる様になったと言っても過言ではありません。
また、それに応えるかのように彼自身のパフォーマンスも素晴らしかったしね。
中盤の底からの組み立て、DFラインの前でのインターセプト、マスチェラーノがピボーテに入った際の2列目での働き。
そして劇的だったバレンシア戦の決勝ゴール。
今季のブスケは、もっと評価されても良い。
■チャビ 2189分 2得点
チャビはバルサ史上最も成功した男と呼んでも差し支えないでしょう。
現時点では。
そんな男の花道に相応しい結末でした。
いや~、トリプレッテで送り出せるなんて最高すぎるよ。
そして勿論チャビ自身もそれに貢献した1人です。
時に先発でゲームを作り、時に途中出場でゲームを〆。
この男にしか出来ないコントロールの場というものは、依然存在しておりハッキリ言って来季は不安です。
ラキティッチで手詰まりになった時の「次の策」にまだラフィーニャもセルジロベルトも成り得てないからね。
やはりチャビに頼るしかないのか、って場面が今季も多々あった。
そこからの脱却としてトリデンテに頼るサッカーに傾いた試合もありましたが、やはりそれだけで来季も勝てるとは思えない。
前半は新戦力獲得が不可なので既存戦力の底上げに期待するしかない・・・。
冬のマーケットまでチャビ居てくれ、ってのが本音やけど、まぁしゃあないわな。
皆で頑張ろう!
グラシアスチャビ!!
■イニエスタ 2921分 3得点
彼の中ではここ10年で1番叩かれたシーズンだったかもしれない。
直前のムンディアルでの早期敗退の影響か、スペインサッカーの終焉とことさらに言われた影響か、原因は不明だが確かに冴えない試合は多かった。
厳密に言うと「イニエスタにしては」冴えない試合が多かった。
怪我による欠場は8試合だけだったので、コンディション的にはそこまで悪くはなかったと思う。
実際PSG戦やユーベ戦のように別次元の活躍を披露した試合もあったので、彼自身の能力が急激に落ちたとも考えられない。
つまり、これは戦術の問題でしょう。
昨季の無冠を経て、ある程度「効率主義」に転化した今季のバルサにあって、「非効率」さがプレースタイルの1つでもあったチャビやイニの様なプレーヤーのパフォーマンスが落ちる事は致し方ない面もある。
それによって調子を崩したという側面もあったでしょう。
ベルナベウクラシコでの痛恨のミスも、序盤は尾を引いたかもしれません。
今日もなんだか普通だな、って試合が多かった今季の印象ですが、それはそれでイニエスタなりに苦しんでた筈です。
むしろそんな中でも自分自身の特徴を全面に出した試合はやっぱり素晴らしかったのですよ。
ある意味ね、個人的には来季一番楽しみな選手ですよ。
ルーチョ体制2年目で、ドンがどういうプレーをするのかってのはね。
■ラフィーニャ 1685分 2得点
期待に応えた時期もあった。
同点ゴールを決めたビジャレアル戦の時期がそれで、あの頃はラファが育ってきたという感触があった。
なんせルーチョからすればセルタ時代からの懐刀。
あ、B指揮してた時もラファって居たっけ?
その辺り微妙に記憶が定かではないけど、直近やとセルタ時代です。
なので期待してたと思うし、エンリケイズムを一足先に吸収してるという意味で他の選手よりも有利な立場にいたのがアルカンタラ弟なのです。
だからあの時期は、いよいよチャビ⇒ラファかと思ったもんです。
ところがあの時期を過ぎるとジリ貧なイメージやなぁ。
そこそこ試合には出てたけど、頼りになる感じは無く終了。
来季にむけての足がかりとなったシーズンである事は確かやけど、あのパフォーマンスを継続してほしかった。
あの頃はレギュラー取れる雰囲気すらあったからね。
完全に突き放してたセルジロベルトとの距離が、今では一緒になったという印象なので、来季はまた1からスタートやなぁ。
ただポテンシャルがある事は分ったので、期待しております。
■セルジ・ロベルト 916分 2得点
前半戦は箸にも棒にもかからないプレーばかり披露しておりました。
昔から才能がある事は誰の目にも明らかな選手でしたが、イマイチ覇気が無いというか殻を破れないっていうかね。
それが今季も続くのかという感じで、もう放出して良いよ、という気持ちでした。
安全なパスしか出さないセントロカンピスタなんてバルサには要らないからね。
ところがどっこい、瓢箪から駒が出ましたよっていうピボーテ起用。
エンリケ的にも特に期待もせず人数合わせ的にプレーさせただけやったとは思うねんけど、ここでそこそこ良いプレー見せましてね。
一気に「ブスケの控え」候補に浮上ですよ。
元々手薄なピボーテだったので、来季もチャンスあるでしょう。
流石にサンペール君よりは上だったのでね。
■セルジ・サンペール 284分 0得点
非常に期待出来る20歳です。
バルサBから「ブスケを休ませたい時」に出張してきた若きピボーテなのですが、いきなりのCLスタメンデビューにも全く動じていなかった。
その姿にかつてのブスケをダブらせてしまったのは、私だけではないでしょう。
結局最後のファイナルウィーク(コパ&CL)にはトップチームに帯同し、優勝セレモニーにも参加。
来季バルサBは3部に落ちちゃうので、トップに個人昇格するんじゃないですかね?
100%純ラ・マシア産選手という贔屓目、偏愛的クレ視線もありますし。
ダントツ最下位だったBのレギュラーだったってのは、ちょっと気になりますが(苦笑)
■ハリロビッチ 28分 0得点
こちらも期待のプレーヤー。
今季Bに加入したばかりの19歳ですが、ディナモザグレブでも定位置を確保してただけの事はあって早速Bでもスタメン定着。
トップでは消化試合となった国王杯で途中出場したのみですが、そこでも才能の片鱗を感じさせてくれました。
うん、彼もサンペール同様に来季トップに個人昇格でも全然OKだと思う。
■ジェラール・グンバウ 90分 0得点
消化試合となった国王杯エルチェ戦のみでプレー。
それ以外の試合はベンチ入りすら一切無し。
でもそのエルチェ戦はスタメンでフル出場。
ピボーテでやってましたが、無難にプレーしてたぐらいの印象しか無いな-。
あの時は相手が相手やったからなー。
それが彼の本職なのかも、よく知らんし。
バルサBではレギュラーやったみたいですが、さて来季はどうなりますか。
■ペドロ 2205分 11得点
スアレス復帰前までは基本的にはレギュラーだったのですが、以降の出場機会は激減。
ルーチョがトリデンテを全面に押し出すスタイルにした影響もあるけど、やはりあのトリデンテに比べるとペドロがワンランク落ちるのも事実。
昨季の3324分の出場時間から比べると1000分以上も減ってますが、それはこの実力社会では致し方ない事です。
まぁそんな中で、なんだかんだ2桁ゴールしてるのは立派ですよ。
ラレアル戦のチレーナ以外は、ゴレアーダの試合やコパとかで印象薄いゴールばかりではありますがね。
来季は出て行くのかと思ってたのですが、ペドロは残留を決断。
その決意がトリデンテへの挑戦状ならば素晴らしいが、単に温々とした高給でのベンチ生活を求めてのものなら契約途中で切っても問題無いと思う。
ペドロの今までの仕事ぶりを観るにつけ、そんな事は絶対に無いと信じてますがね。
■スアレス 3530分 25得点
例の噛みつき事件の処分で序盤は出られませんでした。
が、この期間がより彼の牙を鋭いものにしたのか!?
出られなかった期間の鬱憤を晴らすかのごとく、結果的には25ゴールを量産。
彼の高額な移籍金からすると勿論少ないぐらいの数字ですが、現実的には移籍1年目でこの数字は立派ですよ。
約141分に1点ですからね。
デビューから6試合目で初ゴールを挙げた事からも分るように、やっぱり最初は呼吸を合わせるのが大変ですからね。
その中でこのゴール数はファンタスティックです。
簡単なシュートを外すシーンも一杯あったけどねwww
CLのシティ戦やPSG戦やユーベ戦。
そしてクラシコやバレンシア戦、アトレチコ戦など大きな試合で仕事をしたのもスアレスのスアレスたる所以。
またゴール以外の献身的な動きもペドロを完全にベンチに追いやった理由の1つでしょう。
ペドロの特徴も兼ね備えつつ、ゴールも奪える。
そらお高いわ。
ゴールしまくってた頃のペドロを更にスーパーにした感じやもんな~。
■メッシ 5061分 58得点
来季のバロンドールは間違いないでしょう。
LigaもCLも当然この男がMVPですよ、個人的には。
昨季は不調だとか言われてましたが、それが怪我によるものだという事を完全にピッチ上で証明してみせました。
今季は怪我無く1シーズン戦い抜きましたので、そらこれぐらいの数字は出せますよ。
右サイドに主戦場を移した事によって、ゴール記録を樹立してた頃よりは得点数少なくなってますし、ピチーチもCRに渡しましたがそれでも58ゴール。
勿論チームトップやし、90分に1点以上取ってる計算になります。
何より今季のメッシはアシストに重きを置いてる節もあったからなー。
今後年齢を重ねるにつれて、より「MF」に移行していくんやろうけど、そうなったとしてもスーパーな選手であるという事を今季少し証明してみせたと思います。
「メッシ好調の裏にはエンリケのローテーション採用あり」なんて言われてるが、実際はそうでもない。
確かにコパは完全にベンチ外にして休ませてたけど、そのコパだって相手が厳しくなったアトレチコ戦以降は全試合フルタイム出場してます。
つまり国王杯のエルチェ戦に休んで以降の公式戦32試合は連続フル出場してるのです。
それ以外で休んだのは序盤のCLで、試合が決まってから下がったのが1試合(クラシコ前のアヤックス戦)と、問題となったラレアル戦のみ。
年始1発目の試合で、時差調整など色々考慮した上でのベンチスタートだったと思うのですが、結果的には試合に敗戦。
そしてこれがメッシに火を点け、バルサイレブンに火を点け、ルーチョの方針変更のキッカケとなった。
だから今終わってみて思うのは、あの時負けてて良かった、なんですが当時はそんな心境ではなかったよな~。
■ネイマール 4098分 39得点
1つ上のステージに上がる事が出来た今シーズンでした。
15ゴールに終わった昨季に比べるとゴール数は倍以上。
そして笑顔のネイマールの姿を見た回数は、もう何倍以上ですかね。
そのスマイルの度が過ぎて相手チームを怒らせてしまう事も度々ありましたが、まぁそれぐらい「調子に乗れた」シーズンだったという事です。
ではその要因は何か。
まずは彼自身が2年目という事で、バルセロナというチームや街に慣れたという事があるでしょう。
過去例を出すまでもなく2年目に本領を発揮した助っ人外国人というのは数多くいます。
2つ目は、やはりチーム自体のパフォーマンスの向上か。
チームの成績が良ければ個人の成績も良くなる。個人の成績が良くなればチームの成績も良くなる。
「ニワトリが先か卵が先か」みたいな話ですが、メッシの怪我が治り、スアレスという大物CFが入る事によりネイマールの負担が軽くなった事は事実。
3つ目はムンディアルの経験でしょう。
自国開催のW杯でエースの重責を負わされた訳ですからね。
ネイマール頼りだったあのチームに比べると、バルサでのプレッシャーの少なさといったらね。
いや、ホントにあのセレソンはネイマールしか居なかったから。
で、あの骨折でしょ。
そこからの解放というか、一気に解き放たれるものはあったでしょうな。
試合のレベルは代表とクラブじゃ比較にならないほどクラブの方が高いけど、元々ネイマールはレベルが高い選手やからね。
そこに適応する事は可能だったでしょう。
「将来世界を代表する選手になれるかも」から「世界を代表する選手の1人」にまでクラブレベルで登り詰めた今季。
6試合連続ゴールが1回、7試合連続ゴールが1回と継続性も素晴らしかったよ。
初のCL得点王取りましたが、それ以上のタイトルを彼にあげたいぐらいです。
■アダマ・トラオレ 79分 1得点
消化試合となったコパのウエスカ戦で途中出場。
短い時間ながら圧倒的な個人技を披露し、ゴールも奪ってみせました。
ま、彼がこれぐらい出来るって事はクレなら驚く事でもないでしょう。
でもBでは絶対的なレギュラーでありながら、ゴール数は少ないのよね(3点のみ)。
試合を全く観てないので、あれなんですけど上に行けない理由の1つなのかもね。
19歳って年齢は、欧州では決して若くはないからな~。
■サンドロ 261分 4得点
個人的には非常に評価していた選手です。
なんせ短い時間で結果残してますからね。
全て途中出場で4ゴールですよ。
時間で割ると1試合に1点以上は取ってる計算。
素晴らしいですよ。
ビジャレアル戦の決勝ゴールだけでも、彼が表彰セレモニーに参加するに値する事を証明してますよ。
でもルーチョ的には序列はムニルの方が上でね。
スアレス復帰後にBに返されたのもサンドロやったし、ゴールしてもゴールしても先発の座はムニルに回ってました。
それが監督の好みってやつなんかなー。
来季3部リーグで戦わせるには、あまりに惜しい人材ですよ。
■ムニル 822分 1得点
最後はムニル君です。
プレシーズンから輝きを放ち、開幕戦でいきなりゴールデビュー。
そしてすぐにスペインA代表招集、とシンデレラストーリーを地で行くようなスポットライトを浴びてた開幕当初。
ですが、まばゆい輝きは数週間で終わりました。
開幕戦のゴールを最後に以降は音無し。
スアレス復帰前に5度、スアレス復帰後も5度スタメンのチャンスを貰えましたが結果は残せず。
ノーゴールは別に構わないんですが、プレー内容もパッとしなかったからね~。
焦りなのか、何なのか。
「まだ慌てるような時間じゃない」やったと思うねんけどなー。
コパのエルチェ戦を最後にBに戻るも、どうやらそこでも不振に喘いだそうで。
その後は3試合でトップチームのベンチ入りするも、出番は無く終了。
CL決勝の遠征に帯同した事とかは今後の良い経験になるやろうけどね。
まぁムニル君は、これで終わる選手じゃないでしょう。
あの開幕当初の自分をもう一度思い出し、是非復活を遂げてほしいですね。
彼に関しては3部で揉まれる事も、もしかしたら大切な事になるかもしれません。
■ルイス・エンリケ
見事に3冠達成。
理想(ペップ的なスタイル)と現実(セリエ的なスタイル)を狙ってか狙わずか織り交ぜ、覇権奪還に成功しました。
正直つまらない試合は数多くあった。
このままお粗末な試合ばかりするようなら、エンリケ兄貴に白いハンカチを振らなければいけないなと思った事も数知れず。
現役時代は崇拝してた男なので、抵抗はありましたけどね。
しかしながらギリギリの所で、結果的には上手く纏めました。
CLファイナルの先制点なんて、もろに"ペップバルサ"でしたから。
ローマやセルタでの経験も踏まえつつ、良い感じに落とし所は見つけたなという気持ちです。
ペップスタイルを愚直なまでに押し通してたとしたら、今季も無冠だったでしょうから。
やはりあれは、あの時代、あの選手達が居たからこそ、であってね。
タタが率いた昨シーズンも決して無駄では無かったという事です。
■来季
さて、15-16シーズンの話です。
ま、まだ早いけどね。
A・ビダルの加入は発表されましたが、会長選すら終わってませんから。
なんにせよ、12月にバルサが日本に来るのは非常に楽しみ。
絶対にチケット取ります!
だから、お願いやから12月までこの状態を維持しておいてほしい・・・。
半年でチーム崩壊とか、ザラにある話なんでね。
ホントにそれだけをビビってますよ。
どうか皆ケガなくね~。
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