小野伸二
今回は黄金の中盤の続き的に伸二について。
伸二は天才です。
才能に関しては今の日本で確実にトップだと思われ。
しかし彼は常に環境に恵まれておりません。
いっつもいっつも彼には不幸が訪れてる気がしてなりません。
浦和入団したての頃も良かったし、ワールドユースとかで躍動してた頃も良かった。
でもそっからは不幸の連続ですね。
まずシドニー五輪アジア1次予選での負傷。
あの試合大差で楽勝で余裕しゃくしゃくの日本ラウンドだった訳ですよ。
正直僕はね、「主力を出すな!」と常々言ってたんですよ、試合前から。
相手はアジアの弱小なのでチカラの差を痛感すると汚いファウルが出る事は目に見えておりました。
そして実際伸二がやられたわけですが。。。。。。
あの時はホントに日本協会っていうかスポンサーっていうか全てに失望しましたね。
観客もそういう試合の温度っていうものを考えて欲しいものです。
勿論そういう試合でもメンバーの連携を高めたいっていう監督の意図はあったと思うんですけど、リスクが高すぎました。
こっから日本の大事な才能の不運は連鎖します。
結局この怪我が元凶で度重なる怪我を引き起こしてる面はあるでしょう?
それでも伸二はオランダへ。
さすがです。天才は違います。立ち直ります。
J2での経験なんかも無駄ではなかったんでしょう。
そしてこの地でも一旦は躍動します。
初年度からUEFA杯獲ったりね。
もうこの頃には完全にレギュラーで決勝でも活躍してたし、伸二の未来は明るいなと感じました。
個人的に最も印象的なのは次の年のCL予選です。
予備予選3回戦VSフェネルバフチェ。
この連戦は最高でした。
トマソン亡き後(ミランへ移籍)のフェイエノールトにおいて完全に中心でした。
クラブにとっては命掛けの予選で伸二は2試合連続決勝ゴール。
ホームでもアウェイのトルコでもですよ!
シュート自体もリュストゥの逆を突く難易度の高いものでしたしね。
伸二キターーーーーーーーーーーーーー。
状態だったんですが、翌日の新聞の扱いは極々小さいもので、大きな扱いだったのは「稲本ハットトリック」。
これには正直ショックでした。
新聞社にヨーロッパシーンに詳しい奴はおらんのか?と。
「ヨーロッパの大会で日本人初のハットトリック」とか書いてやがるんですよ。
インタートトカップですよ!!たかだかUEFA杯の予選じゃないですか。
CL予選とじゃ全然レベルが違いますよ。違いすぎますよ。
あ~不幸な伸二。
伸二の2ゴールのお陰で何十億というお金とどれだけの権威がクラブにもたらされたか理解してないんでしょうね。
しかしそんなものは実力で見返せ伸二!
と思ってたんですけどCL本選では最初の方こそ良かったもののユーベ、キエフ、ニューカッスルというグループが厳しかった。
特にニューカッスルは奇跡起こしましたからね。
ここで来年こそはと通常はなるんですがフェイエノールトはいかんせんオランダの売り手チームです。
前述のトマソンを筆頭にファンホーイドンク、カルー、ボスフェルト、エマートン、と主力が続々と売りに出されるチーム状態。
個人的には彼等と一緒に移籍してほしかったんですが、故障がちな選手ってのは中々獲りにくいんでしょうか?
今現在の伸二はフェイエのキャプテン的存在としてチームに君臨してるようですが、もっと出来ると個人的には思ってるんで今のままで終わって欲しくないのです。
リーガやプレミアに行って欲しいのです。
なのにアテネとか行ってる場合ですか!!!
山本さんの依頼なんて断ったら良いんですよ!
今時五輪なんてただのイベント大会ですよ!
よっぽどシドニーに行けなかったのが悔しいんでしょうか?
朴智星を見て下さいよ。
五輪を蹴ってPSVに残ってCL予選で先制ゴール。
これが今のヨーロピアンシーンの健全な姿です。
そんな訳で次回は五輪についての怒りを語ります。
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