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2006年5月 4日 (木)

セルタ×バルサ 05-06 Liga 第36節

セルタ 0-1 バルサ
G:エトー(55分)

セルタ・デ・ビーゴ:ピント、ホナタン、コントレーラス、レキ、アンヘル、イリネイ(77分、ペレーラ)、オウビーニャ、ヌニェス(68分、ホルヘ)、カノッビオ、デ・リッデル(68分、G・ロペス)、バイアーノ

SUB:エステバン、ヤーゴ・ヤオ、ロベルト、シルバ

バルセロナ:バルデス、ベレッチ、マルケス、プジョル、ファン・ブロンクホルスト(65分、シウヴィーニョ)、イニエスタ、ファン・ボメル(60分、シャビ)、デコ、エトー、ラーション
、ロナウジーニョ(56分、エジミウソン)

SUB:ジョルケラ、オレゲル、モッタ、ジュリ

遂にバルサの優勝、連覇が決まりました。
優勝が決まるのは「時間の問題」と言われてから結構日数が経ってしまったので、昨季の様な爆発的な喜びはイレブンにもサポーターにもそして俺にもありませんでしたが、まぁとりあえず決まって良かったです。
ただバルセロナの街は盛り上がってるでしょうね。
試合はバレンシアの敗戦によって盛り上がりを欠く内容になってしまいました。
1時間早くキックオフしたバレンシアの結果は、この試合のハーフタイムに分かってしまう訳で・・・。
このあたりのレギュレーションはどうかと思うけどスペイン人らしいと言えばらしいですね。
ってな訳で前半はバレンシアの結果待ちによる様子見、後半は優勝が決まったのでダラダラ、そんなバルサでした。
得てして優勝が決まる試合ってのはこんなもんですよね。
ライカールトもエトーのゴールが決まった直後にガウショを下げたし、チャビも30分もテスト出来ました。
得点王を獲りたいっていうエトーの目標が無ければ、普通に引き分けで終わってた試合だったと思います。
しかしセルタにとっては痛い黒星です。
CL圏内に入る為にも是が非でも勝ち点欲しかったのですが、のらりくらりのバルサをも崩す事は出来ませんでした。

さぁバルサ、次の目標はフランスでのCL決勝です。次のって言うか最大の目標やからね。
選手たちもこれが残ってるんで浮かれてる場合じゃない、って感じでしたしね。

ではとりあえずこの試合の寸評と今季トータルでの寸評をば。
まずは今季のライカールトが考えるベストな11人から。

バルデス:2年連続のサモラも手中に収めたと言って良いでしょう。ビッグセーブ以上にポカも多かったが、その度に成長した
オレゲル:昨季も右ラテラルでの起用はあったが、今季はこのポジションで本格的に使われた。勿論従来通りCBでの起用もあった訳だが、そういうマルチロールさとディフェンス面での安定感がライカールトの信頼に繋がったのでしょう。ビッグネームとのマッチアップにも多くの場面で負けなかった
マルケス:ライン統率、ビルドアップと八面六臂の大活躍でした。得点が無かったのが不思議な程セットプレーでも強さを発揮していたし無駄な警告も減った
プジョル:魂のカピタンは今季も健在でした。彼なくして優勝はあり得なかった。段違いのファウルの少なさで真のプロフェッショナルさも発揮。久々のゴールも挙げた
ジオ:リーガではローテーションからシウビーニョにスタメンを譲る事の方が多かったが、CL、クラシコ等ビッグゲームでは必ずジオが先発でした。今季は昨季以上に中盤のポジションに入る事も多かったね。しかし得点が無かったのは意外
エヂミウソン:彼の中盤アンカーの位置でのハイパフォーマンスがバルサ優勝の大きな要因です。飛躍的に中盤でのディフェンスに安定感が産まれましたからね
チャビ:大怪我で中盤から終盤戦を棒に振ったが、それ以前の活躍は流石チャビと思わせるものでした
デコ:今季もチャビとのコンビは安定していました。そのチャビが戦線離脱してからは相棒が試合ごとに代わったりもしたけど、それでもデコのパフォーマンスは落ちませんでした。ミドルシュートの数が減ったのは気がかりですが
エトー:今季こそはピチチ獲れるか?!序盤からゴールを量産し独走していましたがアフリカ選手権でチームを離れて以来ペースが落ちましたからね。公式戦18連勝にも大きく貢献。ゴールという結果だけで無く、昨季以上に守備での役割も大きかった
メッシ:昨季は「可能性」って感じでしたがシーズン前のワールドユースで結果を出せた事もあって、バルサでも一気に飛躍しました。出場資格が無かったり、怪我があったり、大事に育てる方針があったりで出場時間自体は短く、ゴールも途中まではあまり取れませんでしたが、数字以上のインパクトを残したシーズンでした
ロナウジーニョ:更なる成長を遂げた今シーズン。もはや誰にも止められません。FKがパーフェクトになった事でゴールも増え、リーガ、CL共に得点ランクの上位につける結果になりました。PKも相変わらず上手いしね。ベルナベウでの拍手は後世に語り継がれる伝説でしょう。個人賞2冠も当然のパフォーマンス

続いては貴重なバックアッパー達を

ジョルケラ:リーガでは全く出番無く、出場した国王杯では大量失点、と結果が全く残せないシーズンになりましたね
ベレッチ:攻撃的過ぎるプレースタイルが裏目に出てオレゲルの成長と反比例する様にライカールトの信頼を失っていってしまった。しかし守備がダメでも攻撃は最高なんです。彼のアタッキングに救われた試合が何試合もあった事も事実だしね。
ダミアー:怪我人が大量にいた昨季はそこそこ出番もあったが、彼等の復帰に伴い今季はベンチにすら入れない試合が増えた。冬の移籍市場でラシンにレンタル移籍、という決断は当然でしょう。ラシンでは結果も出しているので大きくなって帰って来い!!
シウビーニョ:リーガではレギュラーとして試合に出まくった。安定したディフェンスと高精度のセンタリングで不調無くシーズンを過ごした。久々のゴールもあったしね
ロドリ:相次ぐCBの離脱でチャンスが回ってきました。悪い意味で目立たなかったので合格と言えます
ガブリ:シーズン前は絶好調だったんですけど、怪我等も有り結局はベンチ要因のままシーズンを終えてしまった
イニエスタ:昨季までの「ジョーカー」的な位置づけからステップアップするシーズンになりました。序盤戦は「ジョーカー」以下の役割しか無く苦しいシーズンになりそうな予感大でしたが、レギュラーの戦線離脱のチャンスを確実に生かしました。出た試合で代役以上の活躍をした事によって相手チーム監督からの賞賛の的となった。もはや未来は約束されています
モッタ:大怪我から復帰しましたが、その後も故障を繰り返し結局満足なシーズンをおくれませんでした。出場した試合でも力強さ以上に不安定さが目立つパフォーマンスだったので来季が心配です
ファンボメル:シーズン前に予想されていた通り使い勝手の良い選手で大変重宝しました。PSV時代ほどのインパクトは残せませんでしたが1年目という事を考えると及第点と言えるでしょう。バルサに入って上手くなった印象もあるし来季は更に期待出来そうです
エスケーロ:最初からベンチ要員って位置づけではありましたが、その予定を良い意味で裏切る事は出来なかった。エトー、メッシ、ガウショのスタメンに割って入るのは不可能だったし、交代要員でもラーション、ジュリに勝てる筈も無かった。彼のパフォーマンスがどうこうでは無く、バルサFW陣の層が厚過ぎた
M・ロペス:エスケーロと同じ理由で試合出場が困難でした。しかもエスケーロの更に控え、という扱いなのでベンチ入りすらままなりませんでした。しかしベティスからのオファーも断ってバルサ残留を決意したマクシ。こんな最高のクラブにいる訳ですからその気持ちもわからないでもないがね。元々昨季ラーションの穴を埋める為に入団した訳でラーション健在なら用無しなんですよね。ただ来季はラーションが退団します。バルサが代わりの「ラーション型CF」を獲得しなければ充分にチャンスはあると言えるでしょう。まずはリーガ初ゴールを挙げないとハナシになりませんが
ジュリ:一時期メッシにレギュラーの座を奪われ、途中投入のファーストチョイスの座もラーションに奪われましたが、それでもジュリは腐りませんでした。CLミラン戦での決勝ゴールが今季の彼のハイライトになるでしょうが、そのシーンに象徴される様に素晴らしい動き出しはバルサの中でもNO.1。チャンスを切り開くチカラは全く落ちる気配がありませんでした。
ラーション:退団を決意してからの活躍は目覚ましいモノがありました。エトー不在の穴を埋める以上の活躍でバルサを牽引しました。脅威の得点率は惜しすぎます

と、色々あったシーズンを短くまとめるのも大変な作業ですわ。
この強さは当分衰える気配が無いので、来季もバルサ「本命」と見て良いでしょう。

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