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2006年7月 2日 (日)

QF ブラジル×フランス

ブラジル 0-1 フランス
G:アンリ(57分)

ブラジル:ジーダ、カフー(76分、シシーニョ)、ルシオ、ファン、ロベルト・カルロス、ジウベルト・シウヴァ、ジュニーニョ(63分、アドリアーノ)、ゼ・ロベルト、カカ(79分、ロビーニョ)、ロナウジーニョ、ロナウド

フランス:バルテズ、サニョル、テュラム、ギャラス、アビダル、マケレレ、ヴィエラ、リベリ(77分、ゴヴ)、ジダン、マルダ(81分、ヴィルトール)、アンリ(85分、サア)


準々決勝最後の試合はフランス98決勝と同じカードになりました。
つまり因縁の対決。前々回大会王者と前回大会王者の対戦でもあります。
ブラジルは怪我のエメルソンと不調のアドリアーノを外し、4-3-2-1風な布陣。
一方のフランスはスペイン戦の勢いそのままな布陣です。
そうフランスには勢いがあります。大会前の評価は最悪だったフランスですが今となっては一丸となって戦っています。
対するブラジルは何となく勝ち上がって来た印象。
悪いながらも勝てる事は良い事ですが、優勝候補の呼び声が圧倒的に多かったブラジルからすると物足りない出来。
初めて強豪国と当たるこのクォーターファイナルが真価を問われる一戦になりそうです。

さてキックオフ。
立ち上がり良い感じで入れたのはブラジル。
ガウショにやっとキレが?!前にいるのがロナウドだけでスペースがあるのが良いのか?
しかしブラジルが良かったのは立ち上がりだけ。その後はフランスにペースを握られます。
まずブラジルは全然中盤がなっていない。
もうね、ビエラとマケレレ(特にマケレレ!!!)が目立ちまくりなんですよ。
華麗なるパスカットからバシバシ前線にボールを送られます。
そしてジダンにも自由を与えまくり。
絶対に警戒してる筈なのにフリーにさせすぎなんですよね。
ブラジルの管理が甘いのと、ビエラ、マケレレの働きが素晴らしいのと、2つ理由はありますが目立ったのはブラジルの甘さです。
ここまでの戦いも内容よりも結果重視できたらしいですが、そのツケをいよいよ払う時がきたようです。
でもブラジルは本気で中盤の構成に取り掛かったとしても難しかったやろうな。
この日もカカが明らかにコンディション悪そうやったし、ゼロベルトは元々ウィンガーやしね。
ペルナン君やエメルソン、エヂミウソン、ジウベルト・シウヴァ等々のファイター系を中盤に配置すれば纏まるやろうけど、そうすると「カルテット・マジコ」を起用出来なくなっちゃいますからね・・・・。
だからこういう風になっちゃったんやろね。
結局「カルテット・マジコ」を使っても魅力的な内容に出来なかったが、使わなきゃ批判の嵐やったろうし。
ガウショはこの試合は最初こそキレが戻った様に見えましたが、結局はコンディション不良のまま。
原因は明らかに栄光に満ちたシーズンをバルサでおくったせいです。
アドリアーノ、カカも確実にカルチョでの激しいシーズンで疲弊していました。
そして今回のブラジルにはそんな疲労を乗り越えるような目標が無かった(目標はそりゃ連覇やろうけど)。
ここまでの4試合が楽だったのも負けた原因。
フランスの様に大会中も苦しんで結束してきたチームとは温度差が違いすぎた。
実際フランスは良かったよ。
例えブラジルが最高の状態でも、この日のフランスとは難しい試合になったでしょう。
ジズーが世界最高のプレーをしている時に勝てるチームなんてそうそうないですよ。
そのジズーとブラジルに枠内シュート1本しか許さなかった最高のディフェンス陣。
負ける要素なんて全く無かった。

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