バルサ×マドリー 10-11 国王杯 決勝
バルサ 0-1 マドリー
【得点】
ロナウド(103分、ディマリア)
【メンバー】
バルセロナ(4-3-3):ピント、ダニエウ・アウヴェス、マスケラーノ、ピケ、アドリアーノ(118分、マクスウェル)、ブスケッツ(107分、Se・ケイタ)、シャビ(C)、イニエスタ、メッシ、ペドロ、ビジャ(106分、アフェライ)
SUB:バルデス、プジョル、チアゴ、ジェフレン
戦線離脱中:アビダル、ボヤン
レアル・マドリード(4-5-1):カシージャス(C)、アルベロア、セルヒオ・ラモス、R・カルヴァーリョ(119分、ガライ)、マルセロ、シャビ・アロンソ、ケディラ(103分、グラネロ)、ペペ、エジル(69分、アデバヨール)、ディ・マリア(120+1分、退場)、C・ロナウド
SUB:アダン、カカ、ベンゼマ、イグアイン
戦線離脱中:ガゴ、L.ディアラ
出場停止:R.アルビオル
【感想】
いや~、負けましたわ。
トリプレッテ再び!も充分可能だと思っていたのでショックも大きい。
昨季セビージャに負けて国王杯敗退した時よりもね。
あの時は「流石に2年連続トリプレッテなんてムシが良すぎるわな~」っていう変な余裕もあったし。
負けたので、この観戦記書く気力もあんまり湧いてこないですが、そういう時こそクレとして書かなければいけない!という気もするので心を奮い立たせて書きます。
まずは両チームの顔ぶれから。
バルサは、いつも通りの4-3-3で小細工は一切無し。
直前のベルナベウクラシコからの変更点は、GKがバルデスからピントへ。
そして電撃復帰を果たしたものの再び痛めてしまったプジョルをマスチェラーノに代えたのみであります。
ピントの起用は賛否両論分かれる所だと思いますが、個人的にはNOであります。
なぜならここで温情を見せる必要なんて全く無いと思うからです。
そりゃぁこのファイナルまで国王杯ではピントがゴールマウスを守ってきましたよ。
2年前も一貫してピントだったし、昨季もそうでした。
だからといって、ペップが言うようにこのファイナルでバルデスを使う事が「敬意に欠ける」事なんでしょうか?
また「バルデスが勝利を保証するわけではない」とも言ってますが、これら一連の発言は正直どうかと思います。
所詮これまでピントをコパで起用してきたのはバルデスを温存させる為と非常時に起用されるであろうピントの試合勘を衰えさせない為、でしょ。
実力ではバルデスの方が上、ってのはハッキリしてるんですから。
それはもう練習の段階でバルデスがピントに勝利してる、っていう結果あってのもんでしょ。
バルデスが毎回毎回勝利を保証するわけではないのは勿論ですが、ピントよりバルデスの方が試合に勝つ確率、可能性が高いからレギュラーとして起用してるわけでしょ?
これは別にバルデスとピントの関係だけに限った事じゃなくて、ビジャとボヤンとかペドロとジェフレンとかでも一緒です。
いずれも前者の方が勝てる見込みがあるからレギュラーなわけであって。
だからピントを使わない事が「敬意に欠ける」とは全然思えないんですよね。
実力が全ての世界なんですから、絶対に勝ちたいのならば本来のレギュラーを使うべきだと思うんです。
2年前のファイナルは、準決勝でのピントの決定的なPKストップがあったり、相手もビルバオだったり(過小評価してスンマセンが)したんで別にファイナルでのピント起用に文句はなかったんですけどね。
今回はクラシコなんで!!!
まぁ結果的にはピントはパラドン連発の素晴らしい出来だったんで、文句のつけようが無かったんですが・・・。
そうなんです、これで優勝してたらピントの顔も立つしチームの雰囲気も良くなるし最高の結末だったんですよ。
(ちなみに最悪の結末はバルデス起用して、バルデスのミスで負けたりなんかしちゃった時)
その最高を目指したという意味ではペップ采配に間違いはなく、不満は言えないのです。
さて一方のマドリーは(ベルナベウクラシコから)結構変えてきました。
ディフェンスラインはアルビオルが出場停止なので、CBにセルヒオラモスをずらしてアルベロアを右SBに投入。
ここまでは予想通り。
驚きは中盤と前線。
ベルナベウクラシコでやった3ボランチできたのも予想通りでしたが、配置を少し変えてきました。
ペペが底でその前にケディラとシャビアロンソという3センターだったんですけど、この日はシャビアロンソを底にしてケディラとペペを前に持ってきました。
そして前線はベンゼマさんを外してロナウドをトップに据え、右にエジル、左にディマリアという布陣。
試合前は左右にロナウド、ディマリアを配置し、エジルを(バルサでメッシがやってるような)"偽9番"で使うんじゃないかという予想が専らでしたが、そうではなかった。
攻撃時は4-1-4-1、ディフェンス時は4-5-0-1みたいな感じになってましたわ。
そんなマドリーが前半は圧倒的に試合を支配。
ボールポゼッションは通常通りバルサの方が高かったと思いますが、試合はマドリーが制圧してましたよ。
バルサはチャンスらしいチャンスもなく、中盤の網に引っかかりまくってましたからね。
強みであるチャビ&イニ&メッシの中盤が分断され、ペドロ、ビジャにチャンスボールがいきませんでした。
(いってからもカルバーリョの守りが素晴らしく、こちらとしては手を焼いた)
マドリーはベルナベウの時ほどガッツリと守りに入らず、攻める姿勢を少しは見せてきましたよ。
それでも基本的な攻めはロングボール、セットプレー、カウンターでしたけどね。
モウリーニョはどうか知らんけど、選手達は流石にプライドってもんがありますからね。
ディステファノにまで批判されてしまっては守ってばかりもいられないでしょ。
前半は0-0でむしろラッキーって出来。
よく失点しなかったよ。
んで、後半。
ここからはバルサの時間帯でした。
マドリーは前半ハイペースでトバし過ぎたんでしょうか?
バルサの高速パス回し、サイドアタックに全くついていけてない時間も大いにありました。
ボールすら取るのが困難、って時間がね。
ただ今思えば、この時間帯に決められなかったのが敗因ですわ。
って、これベルナベウクラシコが終わった時も同じ事思ってましたがね。
ここにきて「決定力不足」が2戦連続出たのはキツイ。
ビジャのゴール日照りは本物・・・。
別にビジャだけが悪いわけじゃなかったけどね。
カシージャスのパラドンも何度もあったし。
ただメスタージャやし、グアッヘの歓喜の表情が見られると期待していたので残念でした。
延長に入ってからは正直勝てる気がしてませんでした。
カウンターでやられるか、PK戦やな、と。
PK戦になったら向こうは聖イケルがおるしね。
って思ってたら案の定のカウンターで沈む結末。
メッシが危険なゾーン(中盤の深い位置)でボール取られた時点で私の顔色は変りましたよ。
コパを取れなかった事もそうですが、目の前でメレンゲが喜んでる映像を見させられたのがキツイわ。
気合いの徹夜を敢行し、生観戦に励んだというのに・・・。
この悔しさをバネにして、ユーロクラシコでリアクション見せてくれれば結果的にはOKなんですが、そう易々と事は運ばないでしょうね。
マニータ喰らって完全なる負け犬だったチームが先日の引き分けごときで変に自信をつけてきたわけですよ。
そんな彼等が勝った事によって更なる自信をつける。
これは鬱陶しい事このうえないよね。
先日のベルナベウクラシコでは、どちらかと言うとバルサが上から目線な対決でしたが、来週は全く逆になりそうだわ。
う~ん、ウザい。
今日の敗因としては、前述したように後半の山ほどあったチャンスで決められなかった事が挙げられますが、それ以外では全体的なダイナミズムの低下を感じました。
これは、やっぱり疲れなんでしょうか。
例年1月2月は"あえて"コンディションを落とし、勝負所の4月5月に備えてましたよね。
だから1月2月に勝てない日々が続いても「全然心配ない」と思ってたのですが、今季はその時期に全然成績が落ちなかった。
これに関して当時「コンディションを落としても勝てるぐらいにバルサが強くなっているのか」それとも「コンディションを落とさず戦っているのか。それならばその反動が4月5月にきてしまうのか」と考えておりました。
シーズン終わらないと結論は出ないと思ってますが、少なくともこの試合だけに限って言えば後者やったね。
これが続くようだとヤバいよ。
結果論ですけど、やっぱりシャフタール遠征では主力を休ませるべきでしたよ。
もう消化試合と言っても過言ではなかったんですから。
あそこで少し休めてたら大きかったと思うんですけどね~。
週末のオサスナ戦こそローテーションを実行して欲しい。
もう今日スタメンで出たメンバーは全員休ませるぐらいの勢いで。
現状、湘北高校なみにベンチが弱いのでスタメンに無理させちゃ駄目ですよ。
それにベンチメンバーが先発で出る事によって、ベンチの強化にも繋がるでしょ。
もしそれでオサスナに負けたとしても、最悪勝ち点差5に狭まるぐらいなんで全然大丈夫ですよ。
またその後にベルナベウ決戦が待ってるんですから、ここはもうスパッといってくれ!!ペップ!!!
ちなみに、この試合自体は滅茶苦茶好ゲームだったと思います。
両チームの意地と意地がブツかり合い、白熱したデスマッチでした。
バルサ絡みでは久しぶりにこんなアツイ試合を観た!!ってぐらいのね。
だから負けたけど、そういう意味では全然OKな試合。
上ではウザいだの気力が出ないだの書きましたが、負けたにしてはそんなにヘコんでない。
負けてなかったら永久保存版にしようかな、ってぐらいの好勝負でしたからね。
内容も結果も悪かったら怒るしヘコむけど、内容さえ良かったら結果がどうであれそんなにダメージは負わないんで。
ただコンディション面含めてもっと出来るやろ、って思いがあるのも前述した通りですが。
なにはともあれユーロクラシコですよ。
ここでまたマドリーの軍門に降るようだと、今度は内容が最高に良くても正直ヘコむ・・・。
P.S.それにしてもアルベロアの蛮行は酷かった。
ここ最近のクラシコでは必ず見えない所で暴力ふるっとるね、彼は。
今日も思いっきりビジャの足を踏んでおきながら、痛がるビジャに逆ギレする始末。
数秒前の自分の行動を忘れているのか?多重人格者なのか??
ペペやセルヒオラモスみたいに馬鹿まるだしで見える所で蹴ってきたりするより質悪いわ。
LFPはVTR検証して何試合か出場停止にすべきやと思いますよ。
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