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2011年9月18日 (日)

バルサ×オサスナ 11-12 Liga 第4節

バルサ 8-0 オサスナ

【得点】
メッシ3(5分、41分、79分)、セスク(13分)、ビジャ2(34分、76分)、OG=ロベルシオ(40分)、チャビ(57分)

【メンバー】
バルセロナ(3-4-3):V・バルデス、マスケラーノ、プジョル(C)(53分、マクスウェル)、アビダル(HT、アドリアーノ)、ブスケッツ、ティアゴ・アルカンタラ、シャビ(60分、アフェライ)、セスク、メッシ、ダニエウ・アウヴェス、ビジャ
SUB:ピント、フォンタス、ケイタ、ペドロ
怪我:ピケ、イニエスタ、アレクシス

オサスナ(4-2-3-1):アンドレス・フェルナンデス、マルク・ベルトラン、ルベン、ロヴェルシオ、ライタラ(HT、アルバロ)、ロロ、ダミア、プニャル(77分、ティモール)、ラウール・ガルシア(61分、イブライマ・バルデ)、ラマー、ニノ
SUB:リカルド・ロペス、ミゲル・フラーニョ、カジェハ、キケ・ソラ

【感想】
いやー、とんでもない試合。
まさか、まさかここまでのリアクションを見せるとはね。

何に対するリアクションか、って??
ラレアル戦、ミラン戦と2試合連続で追いつかれてしまった事に対するリアクションです。
どちらの試合も「後1点」が取れていれば終わってた試合でしたから。
まぁここまで追加点取らんでもエエけどね(苦笑)
前半で5-0って、いくら気を緩めてもこの後追いつかれる事はないですよ。
しかも最終的には支配率80%超えでしょ?
無茶苦茶ですわ。
次元が違い過ぎる。

そんでもってペップは、今季はより一層やる事がブッ飛んでる。
別にこの試合も普通のいつものメンバーでの4-3-3で勝てたと思うんですよ。
あえて変える必要も緊急性も無かったかと。
でも変えてきた。
そしてこのスコア。
もう素人考えでは追いつけませんわ。

まずはアウベスの右WG起用ですよね。
スタメンだけ見れば、「あー、アウベス右SBか」って思うでしょう。
いざ試合が始まって高い位置取りをしていたアウベスを見ても「いつもあれぐらい高いしね」と。
ところが、この日違ったのは全然戻らなかった事。
右SBの位置に全然戻らないんですよね。
むしろ、このスペースを埋める必要性が出てきた時はチアゴが入ってる。
つまりアウベスは、いつものペドロのポジションに入っていたという事です。
あー、これには驚きですわ。
つまりビジャレアル戦で見せた3-4-3と同じだったんです。
あの時はアウベスもCBコンビも出られない緊急事態だったので、ああいうシフトを組んだんだと思ってたんですがね。
アウベスもプジョルもいても試してきましたね。
うーむ、ペップ恐るべし。

確かにこのシステムはボールが良く回る。
中盤にブスケ、チアゴ、チャビ、セスクと揃ってるんですから回らないわけがない。
更にこれにメッシが加わりますからね。
まぁこれを止められるチームってのは、中々いないでしょ。
そりゃぁポゼッションも8割超えるわ。
言い方悪いですけど、相手が格下でガンガン攻めたい時は、この上なく有効やね。
ってか、もうウイイレの世界やで。
ウイイレでも相手が弱いと、2-3-5とかのシステムにした方が大量点取れるからね。
むしろ4-3-3とかだと全然取れなかったりするから。

話を試合に戻しますか。
相変わらずセスクとメッシのコンビが絶妙で、相手は為す術ありませんでした。
この2人が縦に並ぶのは驚異的すぎるよ。
なんでも出来るからね。

更に、この日はビジャも点取る気満々やったし、アウベスの右WGもハマってるし(かつてのクラシコでやった時は全然やったけど)、チャビとチアゴとブスケのフォローも半端ないし。
3バックも暇を持て余したのか、マスチェラーノもアビダルも前に出る出る。
特にアビダルは普通にいつもの4バックの左SBのごとく上がってきてたね。
うん、この相手ならそれでエエ。

前半にマニータ達成で後半は流石にペースダウン。
アビダルもプジョルもチャビも下げて、気も緩んでといった時間帯は、やっぱり攻められてました。
この時間帯が唯一失点しそうな気配があった。
しかも、アドリアーノ、マスチェラーノ、マクスウェルの3バックでしたからね。
たまにブスケがフォローしてたけど、言うまでも無く本職CBゼロ。
ペップはCBの概念を崩したいのか?あえてCBの選手を下げたり、獲得しなかったりしてる気がする。
これは革命ですよ。
でも強豪相手に上手くいくかどうか不明ですが。
集中力切らしていたとはいえ、この日のオサスナにさえウラのスペースを結構突かれてたからね。
90分間これで行くのは流石に無謀やろう。

まぁこの時間を経て、真剣にやろうと思い直したのか再びゴールラッシュを展開し、終わってみれば8ゴール。
この他にもバーやポストに当たりまくりでしたからね。
GKの好守もあったし、全部入ってたらどうなってたの??ってぐらいの圧倒感。
もう攻めすぎて正直得点の内容も記憶が怪しいし、バーやポストに誰が当てたかも記憶が怪しい。
メッシやアビダルが当ててたような。
あとセスクがGKとの1対1止められてたな。
レオは3本ぐらい枠に嫌われてたけど、後半ロスタイム最後のシュートが秀逸でした。
あのCWCでのエスクードゴールを再現したかのようなクロスに対する胸シュート。
これはクロスが放り込まれた時点でオフサイドだったのですが、多分レオもそれは分かってたんでしょう。
だから敢えてエスクードゴールを狙ったんじゃないか、と。
そしてバーに当てると。
クライフの教え(大量点で勝ってる時は枠に当てて観客を沸かせろ)を、ここまで忠実に守らなくても!!
実際この場面、普通にヘディングで決めるよりも遙かに盛り上がりましたからね。
どのみちオフサイドやし。

一応、得点経過も書いときますか。
8点も取ったので細かい得点経過を書くのも野暮な感じがしますが。
まぁサラっと振り返ります。

1点目。
ウラのスペースに抜け出したアウベスがヘディングで中に折り返し。
これをメッシが飛び込んで決める。
はやくもゴラッソ。

2点目。
チアゴの浮き球のパスを受けたセスクが、ダイレクトでメッシに胸パス。
これをメッシがリターンし、DF裏へ抜け出したセスクがダイレクトボレー。
超絶ゴラッソ。

3点目。
アビダルのスルーパスから抜け出したビジャが、GKもかわしてゴール。

4点目。
またもアビダルからのパスに抜け出したビジャ。
GKとの1対1は阻まれるが、このシュートの跳ね返りが相手DFに当たって、そのまま入る。

5点目。
エリア内でセスクが相手DF3,4人を引きつける。
その状態で中央のメッシにプレゼントパス。
レオはゴール隅へ流し込むだけでした。

前半で5-0。
現地実況も「マジェスティック!!」と叫んでいたが、その気持ちもワカる。

6点目。
メッシのループパスを受けたチャビが、ループで決める。
レオがループシュート失敗(バー直撃)した後だったので、より一層キレイに見えた。

7点目。
セスクがDFの囲みを突破して、GKと1対1に。
横でフリーで待っていたビジャに流して、グアッヘごっつぁんゴール。
厳密に言うと、セスクが囲みを突破しようとしてたプレーが既にオフサイドだったと思いますが。

8点目。
これがこの日一番のゴラッソだったと思います。
セスクからのパスを受けたレオが、得意のドリブルでDFを抜き去り、最後はGKとの1対1も制してゴール。
大量得点に埋没させては勿体無い程のスーペルゴラッソ。
DFを抜くプレーが圧巻でした。
ってか、セスク何アシストしてんねんやろ?
今季公式戦だけでも、もうかなりの数いってると思われ。


という訳で、素晴らしいゲームでした。
プジョルやマクスウェル、アドリアーノ、アフェライ(珍しく中盤での起用)のリハビリも出来たし、最近の鬱憤も晴らせたし、いうことなしじゃないでしょうか。

オサスナについて、一言??
うーん、相手が悪かったとしか言いようがない。
GK筆頭にやれる事はやってましたからね。
懐かしのダミアー君も出戻りラウルガルシアも全然働けてませんでしたが、それはもうしゃーないですよ。
もっとガッチガチに守ったら、こうならなかったとは思いますがプライドがそうさせなかったんでしょうなぁ。
それにしても、イブライマ(元アトレティコの彼です)は才能にようやく実力が追いついてきたかな。
今季こそブレイクなるか!?


   

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