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2023年10月28日 (土)

アビスパ×マリノス 2023 J1 第31節

アビスパ 0-4 マリノス

【得点】
ロペス2(19分、25分)、植中(48分)、宮市(90+9分)

【メンバー】
アビスパ福岡(3-4-2-1):村上昌謙、ドウグラス・グローリ、奈良竜樹(C)、宮大樹(85分、田代雅也)、前嶋洋太、井手口陽介、前寛之、小田逸稀(55分、亀川諒史)、紺野和也(77分、鶴野怜樹)、金森健志(55分、ウェリントン)、山岸祐也
SUB:永石拓海、中村駿、城後寿
監督:長谷部茂利

横浜F・マリノス(4-2-3-1):一森純、松原健(90+3分、榊原彗悟)、實藤友紀、エドゥアルド(C)、吉尾海夏、山根陸、渡辺皓太(87分、喜田拓也)、ヤン・マテウス(87分、水沼宏太)、植中朝日(69分、西村拓真)、エウベル(69分、宮市亮)、アンデルソン・ロペス
SUB:飯倉大樹、杉本健勇
監督:ケヴィン・マスカット

【感想】

・省エネでも完勝
・まだまだ子供な山岸
・最後の最後で決定力

って試合でした。

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逆転優勝へ、もう勝利しか必要のないマリノス。
アビスパはリーグ戦では中位で特に目標のない戦いが続いてますが来週はルヴァンの決勝。
そこに向けて照準合わす意味でも良い戦いを続けたいところ。

首位ヴィッセルと4pt差で残り(今日も含めて)4試合。
厳しい状況に加えて過密日程と怪我人続出という追い打ちもあり逆境しかないマリノス。
特に酷いのがDFラインで、永戸、畠中、小池龍、上島、加藤聖、小池裕、角田が負傷離脱中。
ようやくエドゥアルドは戦線復帰できたけど、彼プラス松原と實藤しか居ないという緊急事態。
という中でACLも含めて連勝してるというのが凄いよね。
健勇の予想外の連続ゴールもあったりして(苦笑)
連日CBを務めた喜田キャプテンは今日はベンチでお休み。
代わりに本職トップ下の吉尾が左SBに。
ゲーム終盤では同じく本職トップ下の榊原が右SBを務めるなど正にスクランブル。
この状態で逆転優勝したらホンマに凄いし、価値あるもんだわ。

なのでね、そんなに内容を求めちゃダメですよ。
省エネになったとしても仕方ない。
それでキッチリ4点取って完封してるんだから、褒められこそして批判される筋合いは無いよ。
4点共に全てカウンターではあったけど、ずっと引き籠ってた訳じゃないしね。
攻撃的に行く所は人数かけて攻撃してたし。

まぁタレント力が圧倒的やからな~。
最後の最後で決定力にモノ言わせる展開になったのはアビスパからすれば資金力の差を嘆くしかないか。

先制点にしてもそうでね。
エドゥアルドのロングボールをエウベルが折り返してロペスが決める。
すべてワンタッチで繋いだゴール。
こんなんね、エウベルの快足が無けりゃぁムリやし、あそこから折り返すチカラが無けりゃぁムリやし、それをダイレクトで決めるシュート精度無けりゃムリやし。
もう圧倒的な個人技のどうしようもないゴールですよ。

2点目、3点目も植中の状況判断が光ったなぁ。
スペースを見つけるチカラと、そこに出ていけるチカラ。
そしてラストパスの精度とシュート精度ね。
手数をかけずスピーディーに攻略しました。

ラスト後半アディッショナルタイムのトドメもGKからのボールを最短距離で決めたもの。
あの時間帯に宮市や水沼レベルの選手がフレッシュさを伴ってピッチに居るわけですから、選手層どないなっとんねんって感じですよ。
そりゃ点取られるわ。
3点差にしてからはアビスパにボール持たせて、わりとローペースで試合運んでましたけど最後に見せ場作るのが王者の風格ですわ。
ケーキにイチゴが乗りました、ってやつですわ。

アビスパはチカラの差を見せつけられた感じでしたね。
これがディフェンディングチャンピオンとの差。
ただ来週アビスパもタイトル獲れば、こういう風格が出る可能性もある。
1つ1つのタイトルがチームを作っていくからね。
浦和との決勝、私はアビスパを応援しています。
もう浦和は何回も優勝してるから良いでしょw

エースの山岸が審判に不平タラタラで途中からゲームに入りきれてなかったのが残念でした。
審判がファウル取ってくれない!!ってピッチに寝そべったままだったりとかね。
その間もゲームは続いてて、頑張って味方がボール奪取したのに、まだ山岸は(中田英寿ばりに)ピッチに仰向けだったから。
ああいうのは凄く残念なプレー。
さっさと切り替えてゴール前に入ってりゃチャンスにもなったろうに。
あとVAR判定中にペナルティマークの所でボール持って待ち構えていたりとかも残念だった。
PKでしょ、っていうアピールなんやろうけど非常に幼稚。
活躍しだしたのが最近なので若手に思われがちやけど、既に30歳。
エースなんだし、年齢相応のプレーは見せてほしいもの。
このあたり城後がバシッと説教した方が良いんじゃないかなw

 

 

 

 

 

 

 

 


               

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セレッソ×ガンバ 2023 J1 第31節

セレッソ 1-0 ガンバ

【得点】
レオセアラ(8分)

【メンバー】
セレッソ大阪(4-3-3):キムジンヒョン(C)、毎熊晟矢、ヨニッチ、鳥海晃司、舩木翔、香川真司(84分、鈴木徳真)、柴山昌也(71分、奥埜博亮)、上門知樹(84分、新井晴樹)、レオ・セアラ、クルークス、カピシャーバ(75分、進藤亮佑)
SUB:清水圭介、山中亮輔、阪田澪哉
監督:小菊昭雄

ガンバ大阪(4-3-3):東口順昭、半田陸(82分、中野伸哉)、三浦弦太、福岡将太、黒川圭介、ラヴィ(HT、ダワン)、山本悠樹、石毛秀樹(HT、塚元大)、ジェバリ、倉田秋(82分、食野亮太郎)、宇佐美貴史(C)
SUB:石川慧、髙尾瑠、クォン・ギョンウォン
監督:ダニエル・ポヤトス

【感想】

・前半は圧倒的セレッソ
・中盤総替えでガンバ復調
・内容は両者低調

って試合でした。

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リーグ戦46回目のダービー。
最近のダービーはセレサポ的にはボーナスステージでね。
2019年9月、私も現地観戦して大熱狂したアノ日以来まったく負けてないのよ。
6勝2分と圧倒しまくり。
そして今日も勝ったので9試合負けなしですわ~。
4年間負けてないってのは偉大すぎる。

ただ今回のダービーは両者内容低調でした。
それもそのはず、セレッソは直近4試合勝利無いだけでなくノーゴール。
ガンバも6試合未勝利で、そのうち3試合が3失点以上と守備崩壊中。
最弱の矛vs最弱の盾っていう笑えない惨状。

それがそのまま試合内容にも出てたな~。
前半はセレッソ、後半はガンバペースやってんけど、どっちにしても強さは感じられず。
他のチーム相手やったら、どっちもやられてたと思う。

っていう状況だったのでセレサポ的にはハラハラしたし、90分間まったく落ち着けない試合でした。
他サポ的には眠たい試合だったかもやけど・・・。

香川の1ボランチという(数年前では考えられない)システムで臨んできた今日のセレッソ。
なんでも前節のサンフレッチェ戦で上手くいってたとか。
確かに今日も前半は機能しまくってた。
低い位置でボール捌いて上手くゲーム組み立ててたからね。
守備の穴も、セレッソが支配する展開では目立たず。
もう2、3点入っててもおかしくなかったのでホントに今のセレッソ的には最適解だったのかもね。
ただ追加点取れなかったってのがセレッソの貧打っぷりを示してるのかもやし、後半グダグダだったのも最近4試合勝ててない原因を露呈してた感じだった。

後半ポヤトスはシステム代えてきたのよね。
中盤3枚を、そっくりチェンジしてきた。
厳密に言うと山本は残ったけどポジションは2列目から3列目に変更。
ダワンと宇佐美でトリオを組みカタチに変えてきました。
これがハマったよね。
セレッソは殆ど何も出来てなかった。
もともとリスクだった香川真司ワンボランチの両脇も突かれてたし、DFラインの前のスペースもケア出来てなかった。

この悪い状況でも何も出来ないのが小菊監督の残念な所。
約25分サンドバックにされた後で、ようやく奥埜を投入。
足のテーピングも痛々しい奥埜は本調子じゃないんでしょうが、それならそれで他にも手はあるだろうに。
(抜擢された柴山君、前半は非常に良かったよ!!)

そして残り15分から5-4-1で逃げ切り体制に。
いやいや、5バックにするの早すぎやろwww
ガンバ以外のチームなら同点に追いつかれてただろうな~。

でもガンバも低調な状態なのでゴールは遠かった。
病み上がりの半田陸は(結果論で言うと)先発にすべきじゃなかった。
右サイドで完全に穴になってたので。
これは半田陸の問題じゃなく、復帰が早すぎたってだけのチームマネジメントの問題でしょう。
ドクター含めて。
中野も高尾も居るねんから、そんなに無理させる必要あったんかなぁ。
同じく低調だったラヴィと石毛は前半で見限ったのに、なぜ半田陸を82分まで引っ張ったのかも謎。

ポヤトス采配に負けず劣らず小菊も交代枠1枚残したのは謎やった。
後半ガス欠しまくってたチーム状況の中、何故フレッシュな選手を入れなかったのか。
クルークス下げて阪田か山中で良かったと思う。
最後、足が攣りながらもドリブル突破してファウルを誘発したレオセアラのプレーは感涙モノやったけど、もっと上手く戦えてたら攣らなくても良かった訳で・・・。

ヨニッチ&鳥海、そしてジンヒョンの中央ディフェンスは強固で、毎熊も貫禄すら漂ってたけどガンバ以外が相手だったら果たしてどうなってたか。
勝ってホッとはしたけど来季以降のセレッソのチームビルディングを考えると不安も募った試合でした。
残り3試合もそうやけど、このまま同じような流れで行って上昇気流に乗れるんかな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

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2023年10月21日 (土)

京都×湘南 2023 J1 第30節

サンガ 0-1 ベルマーレ

【得点】
大橋(39分、PK)

【メンバー】
京都サンガF.C.(4-3-3):クソンユン、福田心之助、イヨハ理ヘンリー、麻田将吾、三竿雄斗(69分、佐藤響)、金子大毅、川崎颯太(C)(79分、松田天馬)、武田将平(61分、谷内田哲平)、山﨑凌吾(79分、パトリック)、豊川雄太(69分、木下康介)、原大智
SUB:太田岳志、井上黎生人
監督:曺貴裁

湘南ベルマーレ(3-3-2-2):富居大樹、大岩一貴(C)、キムミンテ、大野和成、岡本拓也、茨田陽生(74分、田中聡)、杉岡大暉、池田昌生(79分、奥野耕平)、山田直輝(79分、鈴木淳之介)、大橋祐紀(90+1分、鈴木章斗)、阿部浩之(90+1分、福田翔生)
SUB:馬渡洋樹、石原広教
監督:山口智

【感想】

・大橋ムキだしの闘志
・良いカタチもあった京都だったが...
・守備安定の湘南

って試合でした。

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最下位から10pt差のサンガと、1pt差のベルマーレによる一戦。
地獄と隣り合わせなベルマーレに対し、サンガは少し余裕がある状態。
そんな危機感の差が結果に繋がったかな~。

やっぱベルマーレの方が必死やったもんね。
リーグ終盤戦は下位チームが結果残すこと多いけど、その典型みたいな試合やったと思う。
まだ何も決められていないサンガなのに隙があった気がするな~。

特に必死さが出ていたのが最前線の大橋。
オフサイドで無効になったゴールも含めると今日2ゴール。
エース町野の海外移籍で空いた穴を埋めてやるぞ!という気概が凄く伝わってきた。

あとディフェンスはキムミンテの加入が大きいよね。
終了間際のカバーみたいな目立つ守備以外でも貢献しまくり。
全員の守備意識の高さも光ってたけど、やっぱ柱が1つ出来たのが最近の好成績に繋がってるんでしょう。
ナイス補強やね。

補強と言えばサンガのクソンユンも良い補強。
ファインセーブもそうやし、そうでない所も安定感あった。

川崎のダイレクトクロスから三竿が飛び込んでヘッドを放った前半早々の場面みたいに、得点の可能性はあったサンガ。
原と豊川の両ワイドも機能してたし、木下やパトリックも価値を出せていた。

でも、この1試合に懸ける想いって所では全体的に負けてたんちゃうかなぁ。
曺貴裁にとっては手痛い恩返しを喰らっちゃった試合でしたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          

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神戸×鹿島 2023 J1 第30節

神戸 3-1 鹿島

【得点】
V:佐々木2(16分、83分)、井出(45+0分)
A:松村(90+1分)

【メンバー】
ヴィッセル神戸(4-3-3):前川黛也、酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、本多勇喜(80分、飯野七聖)、扇原貴宏、山口蛍(C)、井出遥也(59分、ジェアン・パトリッキ)、大迫勇也、佐々木大樹、武藤嘉紀(90+7分、大﨑玲央)
SUB:坪井湧也、汰木康也、新井瑞希、フアン・マタ
監督:吉田孝行

鹿島アントラーズ(4-2-3-1):早川友基、広瀬陸斗(HT、松村優太)、植田直通、関川郁万(HT、昌子源)、安西幸輝、佐野海舟、ディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太(76分、柴崎岳)、荒木遼太郎(68分、垣田裕暉)、藤井智也(HT、仲間隼斗)、鈴木優磨(C)
SUB:沖悠哉、土居聖真
監督:岩政大樹

【感想】

・安西の穴
・井出の躍進
・全て神戸の狙い通り

って試合でした。

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首位ヴィッセルと4位アントラーズの上位対決。
鹿島は数字上は優勝の可能性残ってるけど、実質はムリでしょって勝ち点差なので正直そんな上位対決でもない。
ただ、この試合に負けると完全に優勝の芽は潰えるアントラーズ。
こういう試合で強いのが「常勝鹿島」。
そんでもって、こういう試合で勝てないのが今までヴィッセル。

っていう先入観で観てたので、神戸の完勝に驚きました。
Jリーグ30年の常識が覆る31年目になるかもね。

個人的な想いとしてはイニエスタを放出した吉田孝行の喜んでる姿は見たくないのよ。
なのでマリノスに優勝してほしい。
そして、こういう試合では鹿島の(憎らしいまでの)強さを見たい。
そう、我がセレッソも悉く鹿島の壁に跳ね返されてきたので。
そういう鹿島を見たい。

というスタンスで観てたから、90分間ハラハラしたし、ある意味楽しめた試合ではあった。
1プレー1プレーにドキドキしたし。

だから余計に岩政采配に腹が立ったと言えば腹が立ったのよね。
やられるがままにやられ過ぎやねん。

神戸は、ひたすら左SB安西の所を狙ってきました。
大迫は安西と競りまくり。
ロングボールも鹿島の左サイドに集中させました。

普段は右武藤、左佐々木って事が多いアウトサイドやけど、この日は逆に。
これも狙い通りなんでしょう。
大迫に競らせて、そこを佐々木が拾って、逆サイドの武藤で勝負。

っていうのが序盤から見えてたのに何も策を講じない岩政。
そして予定調和な2失点ですよ。
前半の2ゴールは全て安西に競り勝った選手がヘディングで決めたもの。
狙われてる通りにやられとるんですわ。

これね、別に安西は責められるべきではないんですよ。
かつてのバルサもダニアウベスの高さの所を狙われて失点を重ねた時期がありました。
そんなものは分かってる事なんです。
なので、そこをどうするかってのが監督の腕の見せ所なんですよ。
バルサは3点取られても4点取るぞってスタンスだったし、昨季のマンチェスターシティなんかは4バックを全員CBタイプで並べて解決させてたし。
どっちも監督はペップやねんけど、(何が言いたいかと言うと)やり方は色々あるよねって話です。

でも岩政は何もしなかった。
そして前半やられるがままやられて、シュート1本で終わってハーフタイムへ。
なんだかなぁ、という感じになっちゃうよ。

そしてハーフタイムでテコ入れしてきたのはSHの所ってのが益々意味わからん。
両SHを樋口、藤井から松村、仲間に変更。
別に悪くもなんともなかった関川を昌子に代えたのも謎。
関川にアクシデントがあったのなら仕方ないけど、そうじゃなかったらホンマに意味不明。
後半ヴィッセルがペースを落としたので交代策は上手くいった風に見えるかもやけど、結局本質は変わってなかったと思う。

可哀想だったのは樋口と荒木かな。
樋口は本職じゃない右SHでのプレーで、あまり輝けず。
後半本職のボランチに移ってからも引きずってしまってたのか終始目立てず。
最終的には柴崎と交代。

怪我から復帰の荒木も全く仕事が出来てなかった。
確かに能力は高く、個人技だけで言えば今日のピッチ上では誰よりも巧かったかもしれない。
なので時折光るプレーは魅せてたし、また見たい、何度でも見たい、と思わせるプレーヤーではある。
しかしながら、いきなり今日みたいなビッグマッチが復帰戦というのは荷が重かったと思う。
色んな事情とか彼自身のコンディションとか、そんなん関係なく今日だけピンポイントで見れば敗因の多くは荒木にあったと思える。
例えば荒木が王様ポジションで、しっかりとゲームメイク出来ていたならば、安西も守備の穴よりも攻撃の良さが目立ってただろうしね。

でも、そこもひっくるめてやっぱり全ては監督の責任なんよなぁ。
結果論だけで言えば、スタートから垣田と優磨の2トップでペースを握って、両ワイドは藤井と仲間にしておくのが良かったんだろうなと。
そして、荒木、松村、柴崎はアクセント的に使った方がヴィッセル的にも嫌だったろうなと。
優磨の1トップは、やっぱ無理があったしね。
知念や垣田みたいなタイプと組ませた方が輝ける。
実際垣田入ってから2回惜しいチャンス優磨にあったからなぁ。
前半から、ああいうシーン作れてたら、と悔やまれるよ。

逆にヴィッセルは全てが狙い通りに行った試合でした。
田岡茂一じゃないけど、私が試合前のヴィッセルを見て思った不安要素は以下の4つ。
・吉田孝行の采配
・左SB本多
・井出
・佐々木

この不安要素が表面化したら勝てないだろうなと思ってた。
そして常勝鹿島なら、しっかりそこを突いてくると。

ところがどっこい、全て不安要素どころが勝利の要因となるとはね。
この結末も湘北戦の田岡茂一と同様だな・・・。

まず吉田孝行に関してやけど、彼の功績かどうかは不明としてスカウティング通り、戦略通りに鹿島を攻略する事が出来てた。
戦術分析担当が優秀なのかもやけど、狙い通りに事を運べてたので文句のつけようが無い。

初瀬が出場停止って事でDFラインどうするかって問題は、個人的には飯野を右SBに入れて高徳を左でエエやんって思ってた。
そしてCBコンビは従来通りに山川と本多で。
前節もこのカタチやったので、そのままで良いでしょって思ってたけど、もしかして前節が良くなかったんかな?
試合観てないので何ともですが。
本多はポリバレントな選手なのでSBも問題なくプレー出来るけど、わざわざ崩す必要あんのかなーと。
まぁ結果的には負傷交代するまでの80分間、しっかり仕事こなしてました。

井出と佐々木に関しては、(私のイニエスタ愛が強すぎるかもやけど)もともとイニが全然勝ってると思ってて。
ユース育ちの佐々木はまだしも、井出に関してはヴィッセルサポーター的にも推す理由があんまり無いとすら思ってた。
J2で結果残した訳でもないのに謎の個人昇格移籍でもあったし。
ただ今日に関してはMOM井出ですわ。
時には2トップの一角として前線から激しいチェイシングを見せてたし、左右両ワイド中央に関わらず幅広く動いて攻撃にリズムを生み出してた。
そして1ゴール1アシストと結果も残したし。
負傷交代するまでの約1時間エネルギッシュにプレーしまくってたね。
これこそが吉田孝行が求めているもので、イニエスタには出せないものなんでしょう。

佐々木も文句なしの2ゴール。
特にダメ押しの3点目は前半から狙ってたセットプレー時にファーサイドに残る動きが結実したものだったので、スカウティングと佐々木の実力による集大成と言えるかもね。
パトリッキや汰木の方が能力高いでしょ、って思ってたけど結果で黙らせてきてるな~。
(パトリッキは2回ポストに嫌われる不運。つまり短い時間で2ゴールする可能性はあったけど... そう、結果ですわ!)

さてさて、2位と勝ち点4差で残り4試合。
前節の直接対決での勝利、そして今節の完勝とムードは優勝にいってる感じがあるヴィッセル。
もう一波乱あるか、このまますんなり行くか。
ずっと干されてた扇原が、ここにきて蛍と完璧なコンビを見せたりとプラス材料も多いしなぁ。
(これはセレッソ時代の歴史のおかげでしょw)
マリノスは過密日程、負傷者続出という苦しい状況なので、リーグ戦1本に絞れて疲弊しない神戸の優位さは変わらないかなって感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        

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2023年10月 8日 (日)

フロンターレ×アビスパ 2023 天皇杯 準決勝

川崎 4-2 福岡

【得点】
F:山村(5分)、橘田(53分)、マルシーニョ(70分)、ダミアン(81分)
A:金森(42分)、鶴野(90+6分)

【メンバー】
川崎フロンターレ(4-3-3):チョンソンリョン、山根視来、大南拓磨、山村和也、登里享平、橘田健人(C)、脇坂泰斗、瀬古樹(74分、ジョアン・シミッチ)、レアンドロ・ダミアン(90+5分、山田新)、家長昭博(90+2分、高井幸大)、マルシーニョ(74分、瀬川祐輔)
SUB:上福元直人、遠野大弥、バフェティンビ・ゴミス
監督:鬼木達

アビスパ福岡(3-4-2-1):村上昌謙、ドウグラス・グローリ(77分、三國ケネディエブス)、奈良竜樹(C)、宮大樹、前嶋洋太、井手口陽介、前寛之(77分、平塚悠知)、小田逸稀(65分、湯澤聖人)、紺野和也(73分、ウェリントン)、金森健志(65分、鶴野怜樹)、山岸祐也
SUB:山ノ井拓己、城後寿
監督:長谷部茂利

【感想】
・脇坂の支配力
・アビスパも可能性はあった
・ダミアン復調なるか!?

って試合でした。

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国内三冠の可能性を唯一残すアビスパと、昨季に続き苦しい戦いが続いているフロンターレによるセミファイナル。
近年黄金時代を迎えていた川崎ですが今季もこのままだと2年連続無冠が濃厚。
リーグ戦でも中位に沈み、不調も不調ですわ。
なので、天皇杯は是が非でも欲しいタイトルでしょう。

ネームバリューで言えばアビスパは格下かもやけど、J1でも実は6ポイント下なのよね。
だから今日は格上のアビスパ相手にチャレンジャーな川崎という構図が正しい。
ホームアドバンテージあって良かったね、ってレベルなのよ実は。
結果的にはフロンターレが4点取って快勝したみたいな感じでしたが、アビスパ3冠の夢を途切れさせた番狂わせと言っても大袈裟ではないんですよね。

実際前半の終了間際は逆転しそうな雰囲気がプンプンしてた。
CKから山村のヘッドで幸先良く先制したものの、その後は一進一退の攻防が続き遂には追いつかれてしまった川崎。
その追いつかれた流れも良くなくて、直前にダミアンがPK失敗したのよね。
真ん中に蹴ったボールを村上に止められてしまった訳やけど、そのムードの中での同点弾やったから。
前半なんとか同点で終われて良かったね、って感じ。

ただ、後半の川崎はギア入れ直してた。
これぞ王者の風格!って感じな怒涛の攻めを披露。
波状攻撃、波状攻撃が続いてたので橘田のゴールも必然の展開でした。
得点シーンだけ見れば"DFに当たったラッキーゴール"って思う人もいるかもやけど、流れは完全にフロンターレやったからね。

そして、なんだかんだのマルシーニョで決着ですわ。
今日はグローリに止められる場面も結構あってね。
途中交代させても良いかな、なんて思った時間帯もあったけど、なんだかんだ結果残すよね。
なんだかんだ速いし。
なんだかんだGKからの1発のロングボールで勝負決められるし。
これぞ「個」のチカラやでなぁ。

個人で言えば今日は脇坂が別格やったね。
2アシストだけじゃなく、PK誘発したスルーパスも脇坂からやったし。
終始王様として君臨してたわ。

王様と言えばダミアンやねんけど、PK失敗もあったし、再三のチャンスも決められなかったし、まだまだ復調ならずかと思ってたら最後の最後で決めた。
スコア的には3-1からの4-1やから、そんな興奮する場面でもないねんけど本人は大エキサイト。
まぁ溜まりに溜まってた所はあったんでしょう。
お察しします。
これが良いキッカケになればね★

アビスパは3-4-2-1が機能してて、最近の好調ぶりも伝わってくる内容。
ただ川崎相手には相性悪いんかな?
全然勝ててないらしいけど、それが今日も出たのかも。
終盤4バックにして三國を前線に上げるパワープレーも機能せず。
ラストプレーでゴールする気迫は好感度高かったけどね。
(逆に川崎は5バックにして逃げ切り図っててんから、しっかり守れよと・・・)

山岸、紺野は光るプレー魅せてたので今後も期待やね。
ルヴァンは名古屋倒してほしいなぁ。

 

 

 

 

 

 

          

 

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熊本×柏 2023 天皇杯 準決勝

熊本 0-4 柏

【得点】
戸嶋(9分)、片山(45+4分)、細谷(54分)、高嶺(90+4分)

【メンバー】
ロアッソ熊本(3-3-1-3):田代琉我、黒木晃平、江﨑巧朗、大西遼太郎、豊田歩(58分、阿部海斗)、上村周平、竹本雄飛(86分、田辺圭佑)、平川怜(C)、伊東俊(58分、粟飯原尚平)、島村拓弥(86分、東山達稀)、松岡瑠夢
SUB:佐藤優也、岡崎慎、土信田悠生
監督:大木武

柏レイソル(4-2-3-1):松本健太、片山瑛一(88分、土屋巧)、立田悠悟、古賀太陽(C)、ジエゴ、椎橋慧也(72分、仙頭啓矢)、高嶺朋樹、戸嶋祥郎(72分、小屋松知哉)、山田康太(81分、ドウグラス)、マテウス・サヴィオ、細谷真大(81分、武藤雄樹)
SUB:佐々木雅士、三丸拡
監督:井原正巳

【感想】
・実力差クッキリと
・プレッシング見事にハマる
・サヴィオで殴れた

って試合でした。

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J2で下位に沈みながらもJ1勢を倒しまくって準決勝まで勝ち上がってきたロアッソ。
鳥栖、FC東京、ヴィッセル相手に価値ある勝利を積み重ねてきた姿は、どこか昨季のヴァンフォーレにも似ていて。
2年連続で、そんな番狂わせも起こるんじゃないかと思わせる今年の天皇杯。
しかもセミファイナルの相手はJ1で苦しんでいるレイソル。
まだまだ残留争い中の太陽王が相手であればチャンスは大いにあるんじゃないか。
そんな風に思っている人も多かったでしょう。

しかしながら結果としては柏がJ1の意地を見せつけました。

うん、なんかこれまでの経緯とか関係なくキッチリ勝利したって感じやったね。
普通にJ1下位とJ2下位のチームが戦って、実力差通りの結果になったってだけみたいな試合やった。
まぁ本来こういうカタチで終わるもんなんでしょう。

柏はプレッシングの強度が良かったよね。
即時奪回、即時奪回でパスを繋ぎたいロアッソの出鼻を挫きまくってた。
そこからの先制点も見事でして、ホンマに狙い通りだったんだなと。
開始直後に選手同士の交錯があって5分ぐらい中断してたから、記録上の時間よりも"開始早々の得点"という印象は高かった。

前半開始直後、前半アディショナルタイム、後半開始直後という「良い時間帯」に3点奪って試合を決められたのも大きかったよね。
そこで光ってたのがマテウス・サヴィオ。
ゴール以外での貢献度も高かったけど、とりわけ2点目3点目に関しては殆どブラジル人のゴールみたいなもんでね。
2点目はCKを直接ズドン、3点目はミドルをズドンという形。
そのコボレを(俺たちの)片山が押し込んだり、そのミドルが細谷に当たったりしたから記録上は日本人達のゴールにはなりましたが。
その他にも左サイドで悉く1対1に勝利し、個人で組織を殴ることに成功し続けました。

「とりあえず左サイドは勝てる」ってなってたのはデカかったよな~。
これによってジエゴも自由にオーバーラップしまくれてた印象。

犬飼いなくても両CBは堅かったし、ダブルボランチも安定してたから失点する感じは全くなかった。
なので3点あれば全然試合は終わりました、ってムードでね。
最後の最後、4点目の鮮やかミドルはサポーターへのプレゼントという感じすらあった。
まぁこれはこれで簡単ではないゴラッソやったけど。
リラックスした状態やったからこそ、ああいうミドルも撃てたんだろうし。

柏が今大会を獲れるかどうかは分からないけど、今日の準決勝だけのイメージで言えば面白い決勝にはなりそうやね。

 

 

 

 

 

 


          

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