バルサ×エスパニョール 90-91 Liga 第20節
バルサ 5-2 エスパニョール
G:ラウドルップ2(30分、PK、54分、PK)、バケーロ2(46分、52分)、サリナス(66分) メンディオンド(36分)、アレックス ガルシア(80分)
バルサ:1スビサレッタ、2ナンド ムニョス、3アレサンコ(C)、5セルナ、4エウセビオ、6バケーロ、10アモール、11ミケル ソレール、7ゴイコエチア、8フリオ サリナス、9ラウドルップ 監督:クライフ
エスパニョール:1ピウルン、2エロイ ペレス、4アルベーサ、5セルヒオ エリアス、3マエストラ、6メンディオンド、11スピジャーガ(C)、8ガビーノ、9マヒコ ディアス、10ブトケ、7オグリス 監督:ルイス アラゴネス
シーズンオフなんで、昔の試合観て時間潰してます。
今日は19年前の試合です。
バルセロナデルビーですよ!
いや〜、懐かしいメンバーです。
試合の展開としては、どちらも攻め手を欠いた前半。
チャンスらしいチャンスすら作れなかったバルサですが、サリナスがGLに倒されて得たPKをラウドルップが決めて30分頃に先制します。
サリナスの長い足と前に出るスピードが活きたPK奪取でした。
これでバルサがエンジンかかるかというと、そうは問屋が卸さず。
簡単にオフサイドトラップをかいくぐられてメンディオンドに同点にされてしまいます。
このまま前半は終了。
凡戦って訳じゃなくデルビーらしい熱さはあるんですが、どうにもチャンスを作れない両チーム。
バルサは左サイドのミケルソレールとゴイコエチェアのコンビは良かったんですが、それ以外がね〜。
と思ってたら後半は一変します。
後半開始早々のバケーロのゴールを皮切りにゴールラッシュスタート!!
この得点はバルサらしく細かくパスを繋いだ後にラウドルップのスルーパスからサリナスが抜け出し、そのダイレクトの折り返しをバケーロがフリーで合わせた、というものでした。
3人の特長も出てますね。
まだまだバケーロは止まりません。
直後にもゴール前のコボレ球を上手く前にトラップし、華麗に決めました。
抜け目無いね〜。
これで3-1。一気に試合は決まりました。
試合を決めた事で余裕も出てきたのか、今季のバルサと同様の美しいパス回しも出てきました。
っていうか、コッチがオリジナルやけどね。
そのパス回しの中から最後はエウセビオのクロスにサリナスが打点の高いヘディングで合わせて4点目。
ゴール前でサリナスもバケーロもドフリーだったのが、エスパニョールDFの混乱をものがたっております。
これで完全にエスパニョールはキレてしまったのか、直後にはサリナスを簡単にエリア内で倒してしまい再びPK献上。
エリアの中で、あんなスライディングするなんて普通じゃありえへんよね。
再びラウドルップが冷静に決めてゴールラッシュを締め括りました。
まぁその後エスパニョールに1点返されたのは余計でしたけどね。
前半と後半で出来が変わった要因を解説の幸谷さんは「ポジションチェンジ」と仰っていました。
前半はラウドルップをCFにして右サリナス、左ゴイコエチェアのウィングみたいなカタチだったのですが、これを後半はサリナスCFで右ゴイコエチェア、左ラウドルップにチェンジ。
これが上手くいったと。
確かに前半は左のゴイコエチェアぐらいしか目立ってなく、ストイチコフ(審判の足踏んで2ヶ月の出場停止中だったらしい。なんとも「らしい」エピソード)やチキの不在が重く感じられましたが、後半は3人が3人共目立ってましたからね。
しかしながら幸谷さんは、更に言及します。
サリナスが使われなくなった原因を。
つまりはサリナスはCFでしか使えんと。
そのユーティリティさの無さがクライフにマッチしなかったと。
う〜ん、確かに。
ゴイコエチェアもラウドルップもストイチコフもチキも幅広く活躍出来ましたからね〜。
サリナスもサリナスで全く駄目駄目だったら獲得すらされてない訳で、この試合でも1得点2PK奪取1ポスト直撃、とCFとしての能力の高さを十二分に証明しとる訳ですよ。
だからクライフとしてもこれを活かさない手はないんで、それだったらスーパーサブだな、という結論に至るのは当然ですわな。
毎回幸谷さんは、興味深い解説をしてくれるので素人とっては有り難い。
レギュラーシーズンで毎試合追ってたら、そういう部分も見えてきますが中々今回の様にピンポイントで試合観るとそこまで読めないですからね。
という訳で、バルセロナデルビーでバルサ大勝!というド派手さもありつつ、サリナスのバルサ人生までもが見えた興味深い試合でありました。
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