ディナモキエフ×バルサ 91-92 チャンピオンズカップ グループB第3節
ディナモキエフ 0-2 バルサ
【得点】
ストイチコフ(33分、ラウドルップ)、サリナス(68分、グアルディオラ)
【メンバー】
ディナモキエフ:1クテポフ、2ルズニー、3ツベイバ(C)、4ベスメリニ、5シャモトバレンコ、6グリッツ、7アネンコフ、8ザエッツ、9サレンコ、10ユリモロフ、11シャラン
監督:アナトリ・ブザッチ
バルサ:1スビサレッタ(C)、2ナンド・ムニョス、4クーマン、5ファン・カルロス、3グアルディオラ、7ナダル、11エウセビオ、6バケーロ、9ラウドルップ、8ストイチコフ、10ビチュヘ
監督:クライフ
【感想】
チャンピオンズカップ最終年の戦いです。
この翌シーズンから大会は「チャンピオンズリーグ」と改められ、まぁその後も紆余曲折を経て現在に至るわけです。
結果的には、このラストチャンピオンズカップはバルサがゲットするわけですが、その道のりまでが容易かったわけはないでしょう。
今回の試合は、その決勝への切符を懸けた大事な大事なグループリーグ戦です。
一応レギュレーションを簡単に記しておきます。
1、2回戦を突破した8チームがグループのAとBに分けられて戦い、その1位チーム同士が決勝の舞台に進む、という感じ。
上位2チームずつ準決勝に進出させた方が良さそうな気もするんですがね。
なんか脱落するタイミングが早くなりそうでしょ、1チームだけのチャンスなら。
まぁ今更ですが。
ちなみにグループに同居した他のチームはスパルタプラハとベンフィカでした。
最終的にプラハと1位抜けを争う事となったバルサ。
ただそれは後々の話です。
さて、ではこの試合。
いつの時代もウクライナ遠征は厳しいもんだったことでしょう。
特にコンディション面がね。
この日もピッチはボロボロ。
雨が降ってたのか雪が降ってたのか知りませんが、ドロドロのピッチにボールが止まる場面も。
ゴールライン手前でキエフの選手がシュートをギリギリクリア!!なんてシーンもありましたが、あれも普通のピッチならDFが追いつく前にシュートはゴールを割ってたやろうなぁ。
明らかに泥濘でボール止まってたからな~。
1点を損したような感じのバルサでしたが、それでも諦めずにゴールを狙い続けていました。
そんな姿勢が結実したのは33分でした。
ラウドルップのスルーパスに抜け出したストイチコフがGKのニアを抜き、先制ゴールであります。
ストイチコフらしい豪快かつ正確なシュートでありました。
ラウドルップとストイチコフの2人だけで5、6人のディフェンスを崩したのも痛快やね。
ストイチコフといえば94年アメリカW杯の得点王なんですが、偶然にもタイトルを分け合ったサレンコがディナモの選手として出場しております。
2年後そういう事になるなんて誰もこの時点では知らないわけですから、こういうのは後から試合を振り返る楽しさでもある。
あとストイチコフだけでなく、Jリーグでプレーした選手も何人か。
バルサの先発ではラウドルップ(神戸)、ビチュヘ(大分)と、この日は前線を務めた選手が来日。
そしてディナモでは何と言ってもツベイバ(ガンバ)ですよ。
この日はキャプテンマークも巻いてますよ。
ガンバ時代は散々馬鹿にしてたけど、こんなに偉大な選手やったとはね。
スイマセンでした。
さて試合に戻りますか。
アウェイの地で決定的な2点目を奪い試合を決めたのも、これまた元Jリーガーでした。
マリノスで大暴れしてたサリナスであります。
ペップからの教科書通りのスルーパスを受けたサリナスは、これぞストライカーという正確さでネットを揺らしてみせました。
途中出場でも、しっかりと結果を出すね~。
あんな滅茶苦茶なピッチじゃボールコントロールも難しかったやろうけど、そんな事を感じさせないGK攻略でしたよ。
ペップも殆どの時間帯を中盤の底の定位置で過ごしてたのに、勝負所では上がっていって仕事しますなぁ。
両者共に流石です。
あ~ペップもJで観たかったなぁ・・・。
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