カールスルーエ×レバークーゼン 94-95 ブンデス 第30節
カールスルーエ 2-4 レバークーゼン
【得点】
K:シュミット2(19分、64分)
L:キルシュテン3(28分、50分、89分)、フェラー(43分)
【メンバー】
カールスルーエ:1ライトマイアー、2ライヒ、3ハイコ・ボナン、4ウィットワイヤー、5ベンダー、6ビリッチ(C)、7イェンス・ノボトニー(75分、退場)、8フィンク、9シュミット、10ヘスラー、11クヌープ
レバークーゼン:1ヴォルボーン、2ハペル、3ハッペ、4ミュンヒ、5ルペスク、6レンホフ、7パウロ・セルジオ、8ベルント・シュスター(C)、9キルシュテン、10トーム、11ルディ・フェラー
【感想】
懐かしのブンデスリーガの試合。
94-95シーズンなので、アメリカW杯が終わった直後のシーズンですね。
この試合は5月12日に行われているので、結構シーズン終盤。
なかなかオモシロい試合でした。
シーソーゲームじゃないけど、両チーム攻撃的で見応えがありました。
決定機の数も多かったしね。
もちろん外した方が多かったけど、計6点も入ってるので決定力としては悪くないかな。
なかでもキルシュテンがハットトリックの爆発。
懐かしいな~キルシュテン。
これぞ点取り屋って感じですわ。
実にストライカーらしいゴールが多かったですね。
全ての得点で、GKを全く苦にしてなかったから。
レバークーゼンに長く居たイメージがありましたけど、この時から既にレバークーゼンだったんですね。
この時は29歳だったので、まぁ一番良い時期だったのかな?
最終的には37歳まで現役やってますからキルシュテンからすれば、この時の自分自身は「まだまだ青二才」と思ってるかもしれんけど。
ストライカーらしいと言えば、やっぱりルディ・フェラー。
前半終了間際にCKから、この時点での勝ち越し点を決めたんですけど素晴らしかったですよね。
コーナーから来るクロスに背を向けながらも右足を合わせ、角度を変えてGKのタイミングをずらしてゴール。
流石は歴史に名を残すストライカーですよ。
でも、この試合では仕事それぐらいやったな~(苦笑)
他の場面では判断が遅かったり、ボールを持ちすぎたり、足が遅すぎでDFに簡単に追いつかれたり、ドリブルで抜くキレが無かったり、と全然やったからね。
この時点で35歳ですから、当然と言えば当然やけど。
でもストライカーの仕事は点を取る事やからね。
この試合でも結果は残したので、文句を言われる筋合いはありません。
終盤の時間を使ったプレーなんかは流石に上手かったし。
ベテランと言えばシュスターやね。
彼もこの時35歳。
この試合ではディフェンスラインでリベロ的な仕事してましたね。
たまにしかオーバーラップはしてませんでしたけど。
ドイツ人って、攻撃的なポジションやってた選手が晩年になってリベロをやるってパターンが多いよね。
ドイツに限らずかもしれませんが。
ただ、そういうイメージもあってかシュスターのリベロは非常にさまになってました。
キャプテンマークも良く似合う。
カールスルーエのビリッチもキャプテンマークが似合う選手の1人でしょう。
最近のクロアチア監督業で、よりそのイメージに拍車がかかってます。
闘将というか熱いプレーが板に付いてる。
他ではパウロ・セルジオ、ヘスラー、ノボトニー、マリッチが個人的に懐かしい面々。
パウロ・セルジオは、この日も左サイドを疾走してましたね。
印象深いのはバイエルンでの活躍ですが、この時も全く変わってない。
ヘスラーは映像観る度に小さくなっていってる気がする。
そんなわけないねんけど、周りの選手との兼ね合いでメチャクチャ小さく見える時がありますね。
まぁそんな事は関係なく技術は相変わらず一級品。
先制点もアシストしたし、パスの精度は高かったよ、やっぱり。
ノボトニーは残り15分で退場してしまい、結果的にはチームに迷惑をかけてしまった。
後にレバークーゼンに移籍したのは何かの因縁でしょうか。
この試合の審判は非常に曖昧な判定が多く(まぁトータルで観ればどっちが損したとかはなかってんけど)、観客は不満気でした。
そして、それが最高潮に達したのがノヴォトニーのファウルに対するレッド判定。
VTRで見る限り全然ミスジャッジでもないし、殆どの審判が赤紙を提示していたと思いますがムードがムードだったので一気に火に油を注ぐ事になっちゃいました。
ただここからのカールスルーエの姿勢は賞賛に値しますよ。
何故なら全く攻撃的姿勢を崩さなかったからです。
元々リードされてる状況だったので、DFを削ってマリッチ(浦和サポなら郷愁を感じるのでは)を投入してたんですよ。
で、そこから更にノヴォトニーの退場でDFの枚数が削られる事になったわけです。
にも関わらず前に前に行ってましたからね。
相手ペナルティエリア内に4,5人が入っての攻撃なんてザラに何回もありましたから。
当然、後ろはスッカスカ(笑)
レバークーゼンのカウンターからピンチに晒される場面も幾度も。
で、普通なら失点を恐れて少しは引いちゃうもんですが、カールスルーエは引かなかった。
結果、終盤に非常に見応えのある攻防が繰り広げられたわけです。
っていうわけでカールスルーエの攻撃的姿勢には感謝したいです。
あれで楽しくなりましたから。
最終的には、試合終了間際にキルシュテンにハットトリックとなる決定打を喰らわされるわけですけどね。
そんなん、しゃーないですから。
永井雄一郎がカールスルーエに行くのは、この時点ではまだまだ先の話(4年後ぐらいか)ですが、こういうクラブに日本人が行けた事が誇らしいよね。
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