シティ 2-0 PSG
【得点】
マフレズ2(11分、63分)
【メンバー】
マンチェスター・シティ(4-4-2):エデルソン、ウォーカー、ストーンズ、ルベン・ディアス、ジンチェンコ、フェルナンジーニョ(C)、ギュンドアン、マフレズ、フォデン(85分、アグエロ)、ベルナルド・シルヴァ(75分、ガブリエウ・ジェズス)、デ・ブライネ(75分、スターリング)
SUB:ステフェン、カーソン、アケー、ラポルト、メンディ、カンセロ、ロドリ、フェラン・トーレス
パリ・サンジェルマン(4-3-3):ナバス、フロレンツィ(75分、ダグバ)、マルキーニョス(C)、キンペンベ、ディアッロ(83分、バケル)、パレデス(75分、ダニーロ・ペレイラ)、アンデル・エレーラ(62分、ドラックスラー)、ヴェッラッティ、イカルディ(62分、モイーズ・キーン)、ディ・マリア(69分、退場)、ネイマール
SUB:セルヒオ・リコ、マティアス・ランドリアマミー、ケーラー、クルザワ、ラフィーニャ、サラビア、エンバペ
【感想】
・充実のシティ
・機能しなかったPSG
・ディ・マリアの愚行
って試合でした。


めちゃくちゃ久しぶりにヨーロッパの試合を観た。
遡ってみたら去年10月にクラシコ観て以来。
だいたい7ヶ月ぶりぐらいですわ。
Jリーグのスピードに目が慣れてしまってるから、試合展開めちゃくちゃ速く感じるんだろうな~、と思っててんけど
意外とそうでもなく。
雪のせいやね。
特に前半は雪でボールが止まる場面も多く、両チーム効果的なドリブルが出来なかったし、スピード感も出せなかった。
後半はシティが試合決めてからは、まったりムードになったしね。
試合前の状況としては、シティが優勢。
なんせ1st legを2-1で勝って帰ってきてるからね。
アウェイゴール2発はデカい!!ってコロナ前ならそう思ってた。
でも今は無観客試合。
あんまりホームのメリットというか、サポーターの圧は無いからね。
もう、ホームもアウェイもそんなに変わらないよね、って感じ。
それでもシティの優位は変わりなくってね、国内もゆとりあるし。
ほぼほぼリーグ優勝決めてる関係もあって、直前のリーグ戦からの連投となったのはエデルソンとフェルナンジーニョのみ。
そのフェルナンジーニョにしても、途中交代してるから、まぁなんしか層が厚い。
一方のパリは国内も熾烈な優勝争いの真っ只中(首位リールを1pt差で追ってる状況)なので、どっちも気を抜けない。
直前のリーグ戦でも、ナバス、キンペンベ、マルキーニョス、ディアッロ、ネイマール、イカルディの6人が先発で出場。
後半ロスタイムに下がったネイマール以外はフルタイム出場なので、まぁキツイよね。
しかもそこからのマンチェスター遠征やし。
なので、まぁシティの順当勝ちといえば順当勝ちですよ。
序盤から攻勢に出てきたパリを上手くいなして先制点奪ったくだりも試合巧者ぶりを感じさせたしね。
パリはとにかく2点が必要なので立ち上がりからハイプレスかけてきましたよ。
それをしっかり受け止めたうえでのカウンター。
エデルソンの素晴らしいキック、ジンチェンコのタイミングばっちりな上がり、デブライネの精度の高いミドル、そして抜け目ないマフレズのPUSH。
そんな先制点。
カウンターっつうか、なんて言うんやろうね。
速攻である事は間違いないねんけど。
横綱相撲。
トータルスコア3-1になったとはいえ、パリにとって「2点が必要」って状況には変わりなし。
なので、そんな焦りもないのかなと思っててんけど、焦りどうこうよりイカルディが効いてなさすぎた。
全く機能してなかった。
ほとんどボールにも触ってないんちゃう??
エースのエムバペが使えなくてもイカルディがいるのは層が厚いよね、って思ってたけど全然やった。
(結局エムバペはベンチ入りはしてたけど出番無し。まぁ怪我の影響で元々出られないレベルやったんでしょう)
ポチェッティーノは何故HTでイカルディを代えなかったんやろうね。
キーンで良いやん、って感じてたけど(結局途中から入ったキーンも存在感なかったので)どっちもどっちやと思ってたんかな。
ドラクスラーとかサラビアとかラフィーニャとか名前は通ってるメンツが控えてるけど、う~ん現時点での実力はそんなに期待できないのかも。
だからこそ(ここ数年)独走状態だったリーグアンでも苦戦してるんやろうし。
エムバペが偉大すぎる、ってのもあるんやろうけど。
まぁ個のチカラに依存しないのがペップスタイルでもあってね。
デブライネも偉大だし、ルベンディアスも偉大だし、この試合で言えばフェルナンジーニョの偉大さも感じたけど、それでもワンマンチームにしないのがペップ。
ジェズスやアグエロがいるのに、本職じゃないベルナルドとデブライネに2トップ組ませるぐらいやからね(笑)
このあたりの発想は全くバルサ時代から変わってなくて、むしろ安心するw
若手を伸ばす巧みさも相変わらずペップは上手い。
フォデンなんて凄いよね。
ハタチで、この舞台で、あんなに堂々とプレーなかなか出来ないよ。
今日のMOMの1人であるルベンディアスも、まだ23歳。
84億円で移籍してきた選手やから、ペップが育てた訳じゃないけどね。
でも100億円で移籍しても真価を発揮できない選手もいるからなぁ。
ペップ戦術にしっかりハマってるのは評価してあげないと。
いや、ハマってるどころか大活躍やったからね。
そして年齢なんて関係ないよ、ってのが今日36歳の誕生日を迎えたキャプテン・フェルナンジーニョ。
一番良かったな、と思ったシーンはジンチェンコを叱りつけてたシーン。
ディマリアがね、ラフプレーで1発退場になったのよ。
で、これを皮切りにパリのプレーは荒くなりまくってね。
イエローカードも出まくる状況に。
そんな負のムードに呑み込まれて、若いジンチェンコにもイライラが伝染。
本来シティの選手はイライラなんてする必要まったくない。
トータルスコア3点リードしてて、相手は1人少ない、残り時間もそんなに多くはない。
なので、相手がラフに来ても笑って済ませれば良い話。
理屈ではそうやねんけど、ピッチで戦ってる選手にとっては蹴られたら痛いし、怪我もしたくないからイラっとする時もあるでしょう。
更に若いとそれが加速する。
ジンチェンコが正にその1人でファウルを受けた後、揉みあってしまって(喧嘩両成敗的な)イエローを貰っちゃったのよ。
という状況で、キャプテン・フェルナンジーニョの説教スタートですわ。
これはホントに必要な説教でね。
結局ジンチェンコのイライラが続いて、もし2枚目のカードでも貰おうもんならジンチェンコ自身のファイナル進出は閉ざされてしまう訳よ。
この試合単体で見ればジンチェンコが退場しても影響なんて殆どないけどね。
そのあたりを考えるとフェルナンジーニョの説教は凄く大切。
ジンチェンコにとってね。
逆にディマリアをコントロール出来なかったのがマルキーニョス主将かな。
マフレズの2点目が決まった直後での退場やったからね。
ポチェッティーノ2枚代えで反撃メッセージ→直後に失点→直後にディマリア退場、っていうこの流れはPSGサポにとってはホンマ最悪やったでしょう。
交代策が成功するかどうか見せてもらえない内に失点、更に愚かなプレーで数的不利に、もうアカンやんって感じやからね。
実際ディマリアの退場で、全ては決まった感あったからなぁ。
となると、前半から既にイライラしてたディマリアを止められなかったキャプテンの責任も少しはあってね。
しかもディマリアなんて、昔からあんな選手やし(苦笑)
わかってるやん、って思うし。
まぁそれを言うとポチェッティーノの交代の遅さもあるから、主将だけが悪いわけじゃないけど。
異国の地でブラジル人がキャプテンをしている、というそんな両チームの戦いでしたが、
キャプテンシーの差は出た感じがありましたわ。
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