2007年7月15日 (日)

ミラン×チェルシー 99-00 1次グループリーグ 第5節

ミラン 1-1 チェルシー
G:ビアホフ(74分)  ワイズ(77分)

ミラン:12アビアーティ、5コスタクルタ、14アジャラ、3マルディーニ(C)、24ググリエルミンピエトロ、23アンブロジーニ、8ガットゥーゾ、27セルジーニョ、18レオナルド、20ビアホフ、7シェフチェンコ

SUB:1ロッシ、2ヘルベグ、10ボバン、15デ アシェンティス、19オルランディーニ、25ヌゴッティ、26サラ
監督:ザッケローニ

チェルシー:1デフーイ、17フェレール、6デサイー、5ルブフ、3ババヤロ、2ペトレスク、7デシャン、11ワイズ(C)、8ポジェ、19T.A.フロー、25ゾラ

SUB:23クディチーニ、4フー、9サットン、16ディ マッテオ、18アンブロセッティ、20モリス、21ランバード
監督:ヴィアリ


シーズンオフで暇なので、またまた過去の試合を観てます。
今回は先週観たカードの裏返しです。
舞台はサンシーロに移りました。
先週観た試合は開幕戦なので、お互いの状態も真っ白だった訳ですが、今回は第五節です。
なので生き死にが懸かる試合です。
この時点での勝ち点は、ヘルタベルリン8、チェルシー7、ミラン5です。
つまりミランは今回のジュゼッペメアッツァでの試合を落としてしまうと敗退が決定してしまうのです。
逆に言えば、チェルシーは勝てば突破が決定します。

そんな状況なので、より必死なのはミラン。
と、思っていたのですがミランは開始から一向にペースを掴めませんでした。
チェルシーの良い所ばかりが目立ちます。
必然的にチャンスもチェルシーの方が多くなり、フローやペトレスクが得点チャンスを幾度も手にします。
ミランは司令塔のレオ様がデシャン、ワイズに抑え込まれていたので中々チャンスを作れませんでした。
ミランの両翼は攻撃的なグーリーとセルジーニョだったのですが、チェルシーがミラン3バックの両サイドの空きスペースを盛んに突いた事によってディフェンスに引っ張られてしまいました。
フェレールやババヤロの方がよっぽど上がってたもんね。
こうなると、攻撃はシェヴァとビアホフの独力頼み。
しかしシェヴァのシュートは正確性を欠き、ビアホフへの苦し紛れのロングボールはデサイーにことごとくクリアされる始末。
ミランの試合展開は順位そのままでありました。

しかし何が起こるかわからないのが、フットボルです。
先制したのは何とミランでした。
ポジェのドフリーヘッドをアビアーティが防いだ後の74分でした。
この試合初めてセルジーニョが深い切り込みに成功。
そこからのクロスをビアホフが得意のヘッドで合わせました。
やっぱりサイドが突破出来れば、こういうシーンも産まれるもんです。
チェルシーはチャンスを作りながらも決め手を欠いていたので、まぁありがちな展開ではあります。

このゴールで一気に両者の勝ち点は逆転。
「引き分けでもOK」みたいに楽に考えてたであろうチェルシーイレブンのお尻に火が付いてしまいまいした。
んで、3分後ですよ。
ディマッテオのスルーパスに抜け出したワイズが柔らかい完璧なトラップから同点ゴールを流し込みました。
やっぱりその気になったらイケるんやん。

ミランに逆転するチカラは残されていなかったので、このまま試合終了。
チェルシーは無理したら2点目も取れそうな感じやったけど、リスクを冒す必要は無かったからね。

まぁ個人的には久々にボバンを見れたのが嬉しかった。
それだけでもこの試合を観た価値ありですわ。

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2007年7月 9日 (月)

チェルシー×ミラン 99-00 1次グループリーグ 第1節

チェルシー 0-0 ミラン

チェルシー:1デフーイ、17フェレール、6デサイー、5ルブフ、3ババヤロ、2ペトレスク、7デシャン、11ワイズ(C)、8ポジェ、19T.A.フロー、25ゾラ

SUB:23クディチーニ、4フー、9サットン、14ルソー、18アンブロセッティ、20モリス、21ランバード
監督:ヴィアリ

ミラン:12アビアーティ、5コスタクルタ、14アジャラ、3マルディーニ(C)、2ヘルベグ、4アルベルティーニ、8ガットゥーゾ、24ググリエルミンピエトロ、18レオナルド、20ビアホフ、7シェフチェンコ

SUB:1ロッシ、11ガンツ、15デ アシェンティス、21ジュンティ、25ヌゴッティ、26サラ、27セルジーニョ
監督:ザッケローニ


シーズンオフで暇なので、昔の試合を観戦であります。
「チェルシーTV」でやってました7年前のCLです。
いや〜、懐かしい。
ミランのメンバーではまだミラン在籍の方も何人かいらっしゃいますが、チェルシーはクディチーニのみ。
こういう状態を見ると、「油のせい」なんて短絡的に思ってしまいますが現代フットボルにおいてはむしろミランの状態の方が珍しかったりするよね。
まぁ、それはおいといて試合の話。
流石CL、レベルが高い。
それに開幕戦なので選手が疲れていなくって、動きが良かった。
プレーが切れる事がほとんど無かったからね。
だからスピーディに楽しく観れましたよ。

開幕当初の良い所としては前述したようにコンディションの良さが挙げられます。
それは試合数をこなしていないから。
で、悪い所はと言うと、試合数をこなしてないが故のコンビネーションの悪さ。
シーズンの最初の方って、どのチームもチグハグして見えますからね。
その点においてはセリエより先に開幕しているプレミアの方が有利だった訳で、自然とペースはチェルシーに傾きます。
確実に連動性はチェルシーの方がありましたからね。
それにホームやし。

そんなチェルシーの攻撃の核となっていたのがゾラ大先生。
この試合では特にキレていましたね。
3人、4人に囲まれてもボールは奪われないし、尚且つ良い感じでパスも出せる。
それにファーストコントロールが絶妙やから、常にミランディフェンスは後手後手に回らされてました。
ポストに当たったシュートやGKとの1対1シュートを決めていれば、完全にゾラの日でしたね。

ゾラに使われる側の選手達の動きも光っていました。
フローとの凸凹コンビは絵にも形にもなっていたし、セントラルMFのデシャンとワイズも盛んに攻撃参加し2人を孤立させませんでした。
左SBのババヤロも守備放棄か、っつうぐらい上がりまくってたしね。
まぁババヤロが思い切って攻撃参加出来るのもデサイーがいてるからですよ。
この試合でもハイボールには悉く競り勝っていたし、シェヴァとのスピード勝負にも体の強さで勝利していました。
存在感がハンパなかったよ。
単純なデカさではビアホフが上なんやろうけど、力関係は完全に逆でした。

そんなチェルシーに足りなかったのは、ゴールだけでした。
この日はホントにそれだけやったと思います。
それさえあれば最高の歓喜がサポに訪れていたとは思いますが、まぁシーズン到来して間もないこの時期にこれだけクオリティ高い試合を見せられたら、また次もスタンフォードブリッジへ足を運ぶでしょうね。
改めて羨ましいわ。

さてさてミランの事にも触れておきましょうか。
出来はハッキリ言ってあまり良くありませんでした。
それでも開幕戦で、アウェイで、グループ内最大のライバルとされるチーム相手から勝ち点獲得した訳ですから流石のしぶとさと言っても良いでしょう。
まぁ最終的にはグループ最下位で脱落してしまうんで、あんまり意味の無い勝ち点ではあったのですが・・・。
攻撃で良い場面は殆どありませんでしたね。
チェルシーのプレスの網にかかりまくってましたもんね。
司令塔対決!という意味ではレオ様はゾラにボロ負けでしたね。
見せ場はバー直撃ミドルぐらいでしたもんね。
シェヴァが1人で局面打開する場面もありましたけど、基本的にはデサイーに抑えられてたしね。
最終的な結果を知ってるから言える事やけど、この時点で既に前途多難な兆しが出ていたとも言えますね。

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2007年2月20日 (火)

ラツィオ×チェルシー 99-00CL 2次グループステージ第2節

ラツィオ 0-0 チェルシー

ラツィオ:1マルケジャーニ、17ゴッタルディ、13ネスタ(C)、24F・コウト、5ファバッリ、23ベロン、14シメオネ、16ロンバルド(8ボクシッチ)、18ネドベド、21S・インザーギ(9サラス)、10マンチーニ(7セルジオ・コンセイソン)

SUB:22バロッタ、4マルコリン、6センシーニ、27ピンツィ    監督エリクソン

チェルシー:1デフーイ、17フェレール、6デサイー、5ルブフ、3ババヤロ、7デシャン(16ディマッテオ)、11ワイズ(C)、2ペトレスク、8ポジェ、19T.A.フロー、25ゾラ

SUB:23クディチーニ、4ヘーグ、9サットン、16ゴルベク、20モリス、21ランブルド   監督ビアリ


いや〜、すんごい懐かしい試合ですねぇ。
チェルシーTVナイスチョイスです。
チェルシーTVなんだけど、チェルシーの面子よりもラツィオイレブンに興味惹かれまくり。
だってこの時期のラツィオはここ数年で最強でしょ!!
実際国内2冠も達成してるし。
スタメンの11人見ただけで生唾モノですからね。
しかもこれにホントはミハイロビッチがいたりなんかもします。
それぞれの選手の魅力を書いていってたらキリが無いので、出来るだけ割愛したい。
しかし書きたい!!

熱を冷ます為にも試合を簡単に振り返る事にしましょう。
グループリーグはグループリーグでもこの頃は今みたいに1回だけじゃなくって2回GLをやってました。
その2ndステージがこの試合。
個人的な感想としては2次GLって最強におもしろかったんですよ。
だってグループに同居する4チーム全てが最強に強いチームばっかりだったから。
1次GLってどうしてもフロックで勝ち上がってきたチームが入ってたりして「2強2弱」になったり「草狩り場」的なチームがあったりするじゃないですか。
しかしそんな1次GLで淘汰されたチームのみが参戦する2次GLは殆どそんな現象が起きなかったと記憶しています。
なのでUEFAがGLを1つ無くすと決めた時に「2次GLを残して1次GLを廃止しろ」って本気で思いましたもん。
と、また試合から話が逸れましたね。。。。

さてそんな2次GL。
開幕戦では両チーム共に勝利を収め、迎えた第2節です。
チェルシーとしてはアウェイ、しかもこの時最強だったラツィオが相手ですから狙いとしては当然「引き分けで良し」です。
なので慎重なペースを考えた試合運びを披露します。
対してラツィオはホームなので当然勝ちたい。そして勝つ自信もあった事でしょう。
序盤からガンガン攻めます。
縦への攻撃の速さが特筆モノでしたね。
ベロンが中心となってドンドン前へ前への姿勢を見せます。
ネドベド、インザーギと縦勝負が好きな選手がいた事も1つの要因でしょう。
しかし単純な縦勝負ならデサイーは負けません。

チェルシーTVが0-0にも関わらずこの試合を取り上げたのは、デサイーの強さを見せたかったからでしょうな。
ラツィオのそうそうたるFW陣を最後まで完璧に封じ込めたデサイー。
横にルブフ、前にデシャン、とフランストライアングルを形成出来た事も安定したパフォーマンスの呼び水となったでしょうが、やはりその中でもデサイーは別格。
ネスタもエレガントでしたが、デサイーの圧倒的な存在感の前では影が薄かった。
ボクシッチぐらいじゃないですかね、可能性が少しはあったのは。
ある意味これだけデサイーの良さを引き出せたラツィオアタック陣にも拍手ですよ。
セットプレーのキックがもう少し正確だったならば、もしかしたら点入ってたかもね。
ベロンのキックが珍しくこの日は不調だったからなぁ。
ミハの不在が惜しまれます。

あとフローが意外とうまかったのにビックリ。
なんか記憶の中では「高いだけのFW」って感じでしたが、足元もしっかりしてました。
すいませんフロー。何年も勘違いしてたよ

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2006年7月 8日 (土)

98-99 CL決勝 ユナイテッド×バイエルン

ユナイテッド 2-1 バイエルン   99年5月26日 /カンプノウ
G:シェリンガム(90+1分)、スールシャール(90+3分)      バスラー(6分)


マンチェスター・ユナイテッド:1 シュマイケル、2 G・ネビル、6 スタム、5 ヨンセン、3 アーウィン、7 ベッカム、8 バット、11 ギグス、15 ブロンクビスト(67分、10 シェリンガム)、19 ヨーク、9 コール(81分、20 スールシャール)

SUB: 17 ファンデルホウ、4 メイ、12 P・ネビル、30 ブラウン、34 グリーニング    監督:ファーガソン

バイエルン・ミュンヘン:1 カーン、4 クフォー、10 マテウス(80分、17 フィンク)、25 リンケ、2 バベル、16 イェレミース、11 エフェンベルク、18 タルナト、19 ヤンカー、14 バスラー(89分、20 サリハミジッチ)、21ツィックラー(71分、7 ショル)

SUB: 22 ドレハー、5 ヘルマー、8 シュトルンツ、24 アリダエイ    監督:ヒッツフェルト


W杯期間中の真っ只中ですが、熱狂を求めてこの試合を観てしまいました。
準決勝「ドイツ×イタリア」よりもコッチです。結果知ってるけどコッチです。
まぁ、ホントに伝説の試合ですよ。今観ても全く色褪せない。
ラストの衝撃の結末を知っていても、おもしろい。いや、知ってるからこそのおもしろさもある。
この試合については、もう至る所で語られ尽くされてる感もあるので今更ここで書く必要も無いかとは思うのですが、一応個人的な感想として記します。

まず肝となる所はユナイテッドのスタメン。
ここまでドラマティックな勝ち上がり方をしてきたユナイテッドですが、実際そういう部分を抜きにしてもこのシーズンのユナイテッドは飛び抜けて強かった。また強かったからこそ、そういうドラマを産めたとも言える。
なにせ3冠ですから。トレブルですから。
さてその強さの要因で一番目立っていたのはベッカム、ギグスのサイド攻撃です。
いや実際細かい部分に目を向けると幾らでもありますよ。でも大きく言うと両サイドでしょ。
その看板の両サイドをこの試合は崩します。
ベッカムをセンターに移し、ギグスは右サイドへ。
何故そうしたか?キーンとスコールズの出場停止の影響ですわ。
この2人の欠場によりメンバー変更を余儀無くされたファーガソン。
選択肢は色々ありましたよ。フィルを入れたりとか、メイを入れたりとか、バットの1ボランチで行くとか。
そんなセンターハーフの選択肢の中からファギーが選んだのはベッカム。そしてブロンクビストを左サイドで使うというものでした。
これは別に特別な采配でも奇策でも何でも無かった。
確かに看板の両サイドを事実上崩す事には疑問符を付けられるかもしれないが、それでもこの時ベッカムはセンターもやってたし、ギグスだって右も左も関係無かった。
定番のスタイルは崩れるものの、それでも2人はピッチに立っている訳だしユナイテッドの拠り所はそれ以外にも多数あった。
スタム、ヨンセンの鉄壁のCBコンビが出れない訳でも無いし、当時世界最強コンビだった「ホットセット」コール&ヨークも揃って先発。しかもベンチのシェリンガムとスールシャールも好調を維持し、ネビルとアーウィンの両SBも申し分無し。なによりゲームキャプテンを務めたシュマイケルはユナイテッド・ラストゲームにハートを燃えたぎらせていた。
いわば死角はキーンとスコールズのサスペンションぐらいのもんだったんですよ。

でもファギーの思い通りにはいかなかった。
ギグスは右サイドで違和感バリバリのギクシャクぷれ〜。とてもドリブラーとは思えないフォーム。
そしてベッカムも真ん中ではキーンの様なリズムを作れず、前線にチャンスを供給出来ない。
普段はうまくいってる、またはうまくいった事があっても、決勝の舞台は全く別物。そう思わせられる2人のパフォーマンス。

一方、普段通りのスタイルで普段通りのパフォーマンスを見せたのがバイエルン。
リザラズを負傷で欠くものの、それ以外はベストと言える布陣。
3-4-3と言うか、1-4-1-2-2と言うか、3-3-2-2と言うか、そんな布陣でバイエルンは真にバイエルンでした。
とにかく3バックの真ん中のマテウスが抜群!!!!!
比較的自由にプレーするスタイルは、まさしくこの時代のドイツ伝統の「リベロ」。
最終ラインの統率だけで無く、中盤まで出てのインターセプト、タイミングを逃さない攻め上がり。
38歳にしか出来ない事をやり遂げました。
だからバベル、クフォー、リンケ、タルナトの4バックとも言えるかな、と思って1-4-1-2-2と書いた訳です。
中盤の底は基本的にイェレミース1枚。もう今季で引退しちゃったイェレミースですが、やはり良く走る。
対面のベッカムに仕事をさせなかったのは、やはり彼のチカラによる所が大きいし、本来はフラットに並ぶはずのエフェンベルクが攻撃に専念出来るのも彼の無尽蔵のスタミナによるものがある。
3トップの右のバスラーは中盤とも言えるぐらい若干引き気味。
バスラーの運動量の少なさはツィックラーが右へ左へと動いてカバー。
ヤンカーも基本的には動かないからツィックラーの負担は相当なモノなんですよ。
でもツィックラーってあんまり評価が上がらないままバイエルンを去りましたよね??
あまり出番が無くても、怪我が長引いてもバイエルンに在籍し続けたので評価は低くないとも言えるけど。
まぁそんなツィックラーに負担を軽減して貰ってるバスラーですが、別に遊んでた訳じゃありません。
ちゃんと仕事はします。それに見合うだけの仕事は。
1発で試合を決めれるのが彼の魅力で、準決勝の勝ち越しゴールに続きこの試合では先制点を決めてみせました。
しかも開始6分で。
仕事が出来る男は違います。
その他にもスルーパス、と見せかけてのループシュートでシュマイケルを嘲笑ってみたりと抜け目が全くありませんでした。

ベンチワークでも冴えていたのはバイエルン。
スムーズにいかない中盤を再編すべく、やっとこさファーガソンが動いたのは67分。
シェリンガムを投入し、4-3-3へ。
しかも中盤は3と言ってもセンターハーフのバット以外のベッカム、ギグスは本来のポジションである両サイドへ開く形。
ヨークがトップ下の様な位置にいるとはいえ、実質4-1-5的な布陣。
これを見逃すヒッツフェルトじゃありません。
すかさずショルを投入し、エフェンベルクと並べてトップ下を2枚へ。数的不利な状況へバットを追い込みました。
そしてショルがまた活躍するんですわ。
彼のアイディアは最高やからね。ポストに弾かれたけどループシュートの軌道は美しすぎたよ。
結局はペースを握られるユナイテッド。
超攻撃的な布陣にしたものの、結局はヨークがボランチの位置にまで下がるシーンが増えました。
現在シドニーFCやT&T代表ではこのポジションで抜群のパフォーマンスを見せ新境地を開いた感があるヨークですが、この頃はやはりトップにいないと勿体無い。
その後ファギーが打った手はコールをスールシャールに変えるという、いたって驚きも変化も無い(スールシャールがサイドで、それまでサイドに開き気味だったシェリンガムが中へ、という微妙な修正のみ)采配。
2度ポストとバーをヒットするピンチを招き、シュマイケルの指先セーブが無かったら0-4でもおかしくない状況やったからね。

完全なるバイエルンの勝ちゲーム。
だからこそ「カンプノウの悲劇」なんですがね・・・・。
結末を知って観ててもバイエルンが逆転されたのは不思議で不思議でしょうがない。
確かに85分ぐらいからはユナイテッドが攻めてはいました。
でもこの時間帯ってのは一般的にリードされてる方が攻めれる時間帯であって、別にユナイテッドの逆転劇の始まり〜、って感じは無かった。

いや〜〜〜、鳥肌立ったね。
わかってるだけに得点シーンは。
もうベッカムがCK蹴る前からブルブルッとね。
そして逆転ゴールの時は更にブルブルブルブルッと。
もうこの時は逆転ムードが充満しててバックスタンドのユナイテッドサポも騒ぎまくり。
それでも実際に決まる事はまず無いねんけど、これが決まっちゃったから「悲劇」であり「奇跡」であるのです。
座り込むバイエルンイレブン。一応時間はあるけれども、もうセンターサークルまで行けない。キックオフ出来ない。
上を向けないカーン、地面を叩くしかないクフォー。そして準優勝メダルを首から外すマテウス。
あぁマテウスかっこよすぎます・・・・・・。
やっぱりCLはアツイね。
歓喜に沸くユナイテッドイレブン。スーツ姿のキーンですら若く見える当時の姿に色んな感情が込み上げてきた夜でした。

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2006年4月23日 (日)

ミラン×PSG 94-95 準決勝 2nd leg

ミラン 2-0 PSG

G:サビチェビッチ(21分、68分)

ミラン:1ロッシ、2タソッティ、5マルディーニ、6バレージ、3パヌッチ、4アルベルティーニ、8デサイー、7エラーニオ、9ボバン、10サビチェビッチ、11シモーネ

SUB:12イレルボ、13ガッリ、14ストロッパ、15ドナドーニ、16マッサーロ   監督 カペッロ

PSG:1ラマ、2コボス、5ロシュ、4リカルド ゴメス、3コレテル、7ブラボー、8ゲラン、6ルグエン、10バウド、9ウェア、11ジノラ

SUB:16ボレリ、12ラセル、13コンフワレ、14セシェ、15ヌマ   監督 フェルナンデス


状況としてはミランのリードで迎えた2nd leg。
1st legはアウェイながらミランが1-0で勝利したからです。その時点でほぼ決定とも言えなくもないが、まだ1点差、何が起こるかわかりません。
そんな訳で開始からミランは激しく攻め立てます。
展開が滅茶苦茶早かった。
ダイレクトパスが何本も繋がる美しい展開。とてもカペッロのフットボールとは思えない。
それに対して何も打つ手が無いPSG。開始からの数十分を観ただけで、どちらがファイナルに進むチームにあたいするのかは明確でした。
特に左サイドのシモーネとボバンの連携が良かった。
ドリブルで突っかけるシモーネとスルーパスで切り崩すボバン。このユニットは強烈で、マークも左サイドに集中しました。
その間隙を突いたのが「天才」サビチェビッチ。
彼に自由を与えてはいけませんよね。
マークが1人や2人なら得意のドリブルで簡単にかわせます。
先制点もデミのパスから華麗なステップワーク、崩れないバランス、シュートの冷静さ、とサビチェビッチの良さがフルコースのゴールでした。
トータル2-0とリードしたミランは試合を「殺し」に入ります。
このあたりはカペッロらしいよね。っつうかイタリアでは基本やけど。
タソッティの負傷退場で左から右に途中から移ったパヌッチは何度もオーバーラップを仕掛けていたけれども、それ以外は基本的には上がらず。
この年のCLで得点王にも輝いた「怪人」ウェアを孤立させる事に成功しました。
それでもウェアは独力で、またはジノラとのコンビで「らしさ」は魅せました。
けれどもそれどまりでゴールの可能性は感じなかった。
PSGは中盤がダイヤモンド型の4-4-2でしたが、殆どその中盤が前に行けなかったからね。
これはホントにミランの強さと言えるでしょう。
このシーズンはアメリカW杯後のシーズンで相当疲弊していたらしくセリエでは4位で最終的にフィニッシュ。つまり4連覇はならなかった訳です。
ただCLでは何とかここまで来ました。連覇の為に。
実際この日のパフォーマンスを観ていても強い。
PSGをいなしながらもキッチリと2点目を取った所も見事でした。
デサイーのインターセプトから一気に前へ持って行くプレーは圧巻。
そして外さないサビチェビッチも素晴らしかった。
残り時間はこの時点でも20分以上あったがもはやここから3点取るチカラはPSGにはありませんでした。
実際は残り20分間迫力ある攻撃をPSGは見せました。すんなり諦めないぞ、とばかりにね。
でもそれはミランディフェンスが3点の余裕があったからでしょう。

さてさて完勝で3年連続の決勝進出を決めたミラン。
決勝の結果は皆さん御存知の通り若きアヤックスがクライファートの決勝弾で22年ぶりの優勝を果たす訳であります。
この時のアヤックスは凄いメンバー、大好きなメンバーが揃ってましたからね。
ここからまた歴史が変わっていくのであります・・・。

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2006年4月22日 (土)

インテル×ユナイテッド 98-99 QF 2nd leg

インテル 1-1 ユナイテッド
G:ベントラ(63分)、スコールズ(88分)

インテル:1パリュウカ、3コロンネーゼ、2ベルゴミ、16ウェスト、4サネッティ、15コウエ、14シメオネ、24シルベストル、10R・バッジョ、18サモラーノ、9ロナウド

SUB:22フレイ、5カランテ、6ジョルカエフ、8ウィンター、11ベントラ、13ゼエリアス、17モリエーロ   監督 ルチェスク

ユナイテッド:1シュマイケル、2G・ネビル、21ベルグ、6スタム、3アーウィン、5ヨンセン、16キーン、7ベッカム、11ギグス、19ヨーク、9コール

SUB:17ファンデルホウ、10シェリンガム、12P・ネビル、15ブロンクビスト、18スコールズ、20スールシャール、30ウェズ・ブラウン   監督 ファーガソン


さて振り返るのは98-99シーズン、フランスW杯が終わった直後のシーズンですね。
この準々決勝の第2戦です。
ちなみに1st legはオールドトラフォードで2-0。ヨークの2ゴールでマンUが勝利しています。
インテルにとっては勝たなくてはいけない、しかも最低2点はとりあえず必要。
こんな状況ではサンシーロの客席も埋まります。久々のCLだし異様な盛り上がりです。
インテルのスタイルは当時はまだギリギリ流行っていた3-4-1-2システム。
フランス98で魅せたヒディングのスタイルのインパクトに敗れ以降減っていくスタイルです。
ユナイテッドはいつも通りの中盤がフラットな4-4-2。
ただスタイルに限らずやるのは選手です。この日最も目立っていたのは両チームのセンターハーフでした。
システムは違えどやはり核になるポジションですからね。
まずはインテルのコウエとシメオネのコンビ。
特にコウエが良かった。まぁシメオネは負傷で30分ぐらいで退いちゃいましたからね。
ただその30分間でも存在感は魅せましたよ。
当時の話題は専らベッカムとの因縁対決だったとは思いますが、それ以上にキーンとのマッチアップが激烈!!
交代後も足にサポーターを巻きながらベンチから指示を出しまくり。監督かよ。
ただそういうのがシメオネの良い所なんですよね。
交代で入ったゼエリアスも素晴らしかったが、シメオネが90分間いればまた違った展開になっていたかも。
そのゼエリエスとコウエは見事にアタッキングを構成していた。
この日はバッジョが不調で(いやそれでも随所に魅せてくれたけど)彼等がやらざるを得なかったってのもあるけど出色の出来。
コウエの活動量と闘争心、そしてディフェンス、ゼエリアスの左足の技術、センス、これらが素晴らしかった事を再認識であります。
あと良かったのはサネッティ。これは今と変わらずです。
変幻自在のドリブルは誰も止めれません。守りでもギグスに殆ど仕事をさせませんでした。
ポスト直撃のミドルはシュマイケルもどうしようもなかった程。
左のシルベストルも悪くなかった。
基本的にベッカムを止めてたからね。彼は翌シーズン、ユナイテッドに移籍しますが、こういうパターンは非常に多いよね。
2点以上が必要だったインテルが1点しか取れなかったのは、前述したロビーの不調もあるし、ユナイテッドのブロックの巧みさもあるし、2トップの出来もあります。

サモラーノとロナウド。
悪くなかってんけどなぁ〜。どちらも持ち味発揮してましたよ。
サモラーノは90分間危険な香りを放ち続け、常にユナイテッドディフェンスに神経を使わせたし、ロナウドも得意のプレー(ワンツーからの突破や左サイドからのドリブル)で何度もゴールを脅かした。
ただチームとしての連携という点ではユナイテッドの2トップに劣っていたよね。
ユナイテッドはコール、ヨークの「ホットセット」を活かすスタイルが完全に出来上がっていたからね。
コンディションも万全では無かったロナウドは途中交代。ただ投入されたベントーラが直後に先制ゴールを挙げ、層の厚さをみせた。
ただそれ以降続かなかったのはチーム力の差というしか無いのか・・・。

でも実際ユナイテッドは強かった。この年のユナイテッドに当たったのが不運とも言える。
何せ3冠を達成したシーズンやからね。
全てに於いてこの試合も完璧な強さ、っていうか勝てるスタイルが確立されていた。
だってGKはシュマイケル。
もはや賞賛の言葉すら不要でしょう。
このシュマイケルの前のディフェンスブロックが素晴らしかった。
ベルグ-スタムのCBとヨンセン-キーンのセンターハーフからなる4枚のブロックがね。
特にこの試合はスタム、キーン以上にベルグとヨンセンが目立っていたので強烈な印象になったのかもしれない。
前の4人はもう今更説明不要の4人やしね。
「ホットセット」に右からはベッカムのクロスが!左からはギグスのドリブルが!!って、このアタックはある意味反則ですよね。
これではスコールズやシェリンガム、スールシャールが出番無いのもしょうがない。
ただそれでもスコールズは短い出場時間で試合を決めるゴールをこの日もゲット。
シェリンガム、スールシャールだってもはや伝説となったファイナルでの2ゴールがあるしね。
ホント、これはユナイテッド強いですわ。

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2006年4月15日 (土)

ミラン×モナコ 93-94 準決勝

ミラン 3-0 モナコ

G:デサイー、アルベルティーニ、マッサーロ

ミラン:1ロッシ、2タソッティ、5コスタクルタ、6バレージ、3パヌッチ、8デサイー、4アルベルティーニ、7ドナドーニ、9ボバン、11マッサーロ、10サビチェビッチ

SUB:12イエルボ、13ガッリ、14オルランド、15レンティーニ、16シモーネ    監督 カペッロ

モナコ:1エトリ、2ブロンドー、4グリマンディ、5デュマ、3プティ、6ピュエル、11ビオー、10シーフォ、9ニャゴ、8ジョルカエフ、7クリンスマン

SUB:16ドゥラロシュ、12バレリ、14ペレズ、13シンパ、15C・ウェア    監督 ベンゲル

ミランの強さを見せつけた試合になりました。
準決勝ですが、この年のレギュレーションはホーム&アウェイでは無く一発勝負。
で、舞台はサンシーロ。GLを1位抜けしたチームがホームで戦える特権を得れる訳なんですが、この制度はチョット有利すぎるよね。
逆にモナコはチャレンジャーとして戦えるのでそういうメリットもあると言えばあるけど。
ただ満員のサンシーロ、セリエ3連覇中とチーム状態も絶頂のミラン相手に中々アウェイ勝ちは難しいで。

ミランはライカールト、フリットが抜けた後のシーズンでしたが強さを維持。
強さの原動力であるプレッシング、守備ラインの安定、ってのは揺るぎないからね。
この日はマルディーニ、ファンバステンを怪我で欠いてましたが全くの問題無しっぷり。
まぁホントにバレージですよ。バレージ見るだけで金取れるとはよく言ったもので、バレージ最高。
アメリカW杯直前のシーズンという事を考えれば、この時期のバレージのパフォーマンスがどれぐらいだったか、ってのは良い物差しになりますが、いや〜素晴らしい。
抜群の読みとラインコントロールでモナコに仕事をさせませんでした。
準決勝なのにこれ程までに差がついたのは、ここの差が大きいからでしょう。
クリンスマンを押さえきれずコスタクルタは退場しましたが、全くその影響感じなかったもの。
それと中盤より前からのプレッシングね。非常に激しい。
シーフォやジョルカエフが上手くボールを捌けないシーンなんて珍しいよ。
左SBのプティがボールを持つ場面が多かったが、ようするにそこまでボールが下がってしまうって事。
逆にドナドーニのキープ力、ドリブル突破は圧巻。
踵の使い方が格段にうまいよね。
オランダトリオがいなくても随所に役者が揃ってるんです。
この日はパパンが外れる程ですからね。
サビチェビッチは別格やしね。
この日は特に大きな仕事をした訳では無く、超決定機を外して「人間」らしい一面も見せたが「天才」である事には変わりありませんでした。
ピッチ上の存在感はもう一度言うが別格です。彼がいるからマッサーロもドナドーニもボバンも仕事出来た訳であります。
そのマッサーロですがダメ押しの3点目をダイレクトボレーでゲット。
左SBパヌッチからのロングクロスボールを叩き込んだ訳ですが、常にディフェンスラインのウラを狙っていたからこそのファインゴール。
ボバンも先制点のCKだけで無く随所に見せ場。これだけの人材が揃っているとパス出すのも楽しいやろね。

で、このチームの肝がセンターハーフの所。
デサイーとアルベルティーニのコンビなんですが、これが凄まじい。
プレッシングを支えてるだけで無く、この日は2人共ゴールという結果まで出しました。
まずは先制ヘッドを決めたデサイー。
滞空時間の長いド迫力ヘッドでしたよ。これぞデサイーですよ。GKにも競り勝ってたからね。
こういうアフリカンパワーを持つフランス人達のチカラが後々W杯をもたらす訳なんですよね。
あれだけの体格のデサイーがディフェンスラインの前にいるってのは改めて脅威でしたよ。
ただこの試合はコスタクルタが40分ぐらいに退場しちゃったので、それ以降はCBやったけどね。
こういう使い勝手の良さもデサイーの魅力の1つですな。
そしてデミ。
結果的にこの試合を決めたのはデミだった訳ですよ。
後半開始早々のミドルシュート!!!
そう彼の得意な武器だったんですよ。
1人少なくなって、「さあ大変な後半か?!」って時にサンシーロの不安を吹き飛ばしたんですから。
これで事実上試合は決まったのです。
更にデミの活躍はそれだけではありませんでした。
コスタクルタ退場後、相棒のデサイーが1列下がった訳ですが、ではそのデサイーの仕事は誰がやったの?ってなるとこれはもうデミなんですよね。
中盤の底は1人で仕切れるよ、ってのを見せてくれました。
う〜ん、古き良き時代ですなぁ。

モナコは完敗だったけどクリンスマンだけは孤軍奮闘。
元インテル、コスタクルタを退場させた、って事もあってサンシーロのブーイングを一身に受けていました。
ミラン楽勝モードになってからもそのブーイングは止む事はありませんでした。
それぐらいクリンスマンが危険だったって事です。
流石ドイツ史上を代表するだけのストライカーです。
シーフォやジョルカエフが苦しんでも彼だけは別物でしたね。

さてさてこの後ミランは決勝でクライフバルサを4-0で一蹴し優勝します。
まぁそれぐらい強かったよ。

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2005年9月 9日 (金)

ユナイテッド×ポルト 96-97 QF 1st leg

ユナイテッド 4-0 ポルト
G:メイ、カントナ、ギグス、コール

ユナイテッド:1シュマイケル、2G・ネビル、4メイ、6パリスター、3アーウィン、5ヨンセン、10ベッカム、11ギグス、7カントナ、9コール、20スールシャール

SUB:17ファンデルホウ、28P・ネビル、13マクレアー、14クライフ、15ポボルスキー  監督 ファーガソン

ポルト:24イラーリオ、7セルジオ・コンセイソン、22ジョルジュ・コスタ、4アロイジオ、20パウリーニョ・サントス、17バローゾ、23カルロス・コスタ、21エジミウソン、11ドゥルロビッチ、25ザホビッチ、14アルトル

SUB:1ボズニアク、5フェルナンド・メンデス、19ピント、8ルイ・バロシュ、16ジャルデウ  監督 アントニオ・オリベイラ


ユナイテッドの圧勝となったこの試合ですが、内容も圧倒した正に完勝でした。
序盤こそポルトにチャンスを与えてしまったものの、その後は一切隙を見せませんでした。
その一番の要因はやはり「キング・カントナ」。
この男、いや漢、カッコ良過ぎます!!!!
久々に見た襟立て姿だけでも震えましたが、ピッチの上での振る舞いは正にキングです。
全てはカントナ中心に回っていました。
カントナの攻撃の為にヨンセンは勿論の事、ベッカム、ギグスも守備に走ります。
さながらトリブルボランチって感じ。
スールシャールは、まぁ献身的な方なんでフォアチェックとかやってても驚かないですが、アンディ・コールが時にはディフェンスラインにまで戻ってボールを奪う姿には驚愕です。
そんな感じで全てはカントナの為に10人が働いているんですよ。
しかもその10人が単なる働き蜂じゃないんで、ユナイテッドは強いんですな。
偶然を必然にするチカラが彼等にはありました。
例えば先制ゴールのシーン。
ベッカムのクロスをパリスターがヘッド、GKが弾いた所をパリスターに倒されて転がっていたメイが押し込むというゴール。
これだけを見れば如何にも幸運なゴールです。味方同士で潰し合ったにも関わらずボールが転がってきてゴールに繋がった訳ですからね。
しかしこのシーン以外でも常にユナイテッドは制空権を握っていたんですよ。
CKの度に競り勝つのは、いつもユナイテッドの選手。
ハイボールからシュートを放つのは、いつもユナイテッドの選手。
つまりゴール自体は偶然だったかもしれないですが、過程を考えると必然的に起こったゴールと言えます。
2点目にしてもスールシャールが溜めて走り込んだカントナへスルーパス。これがDFのクリアミスを誘ってカントナの前にこぼれ、豪快に蹴り込む、って構図でした。
これもDFのクリアミスが上手い具合にカントナの足下に来た、まぁ偶然ですわ。
ところが3点目、4点目を見て貰うと解るのですが、同じパターンなんですよね。
3点目はコールの溜めから走り込んだギグスがゴール、4点目はカントナの溜めから走り込んだコールがゴール。
どちらのゴールもパス、走り込み共に完璧でした。特にカントナのアシストなんてカントナ以外だったら出来る人間は数える程だったでしょう。
ですが、3、4点目の綺麗なゴールと2点目のラッキーゴールに差は無いんですよ。
チームとしての意図、全員の共通理解は出来てる訳ですから、これはラッキーゴールではあるが偶然では無い訳なんですね。
つまり全ての面でポルトを圧倒していた訳ですよ、この夜のユナイテッドは!!
選手を交代させる事も無く、枠内シュートも0本っていう結果以上にね。
あとはシュマイケルの存在感が大きいですわな。
最近のユナイテッドのGK(バルテズ、ハワード、キャロル)に見慣れてたせいもあってか知らないですけど、全然存在感が違います。いや違い過ぎます。
そりゃ「神」と崇められた男です、世界NO.1GKと呼ばれた男です、別の意味で「神」と呼ばれてるキャロルなんかと比べるのは失礼過ぎる話かも知れません。
しかしそれにしてもカッコイイ!!シュートを見送る姿だけでも風格が感じられます。
まぁシュマイケルの様な選手は中々出ないから価値があるとも言えるんですけどね。
あとベッカム、ギグスが若さハツラツって感じで良かったね。
前述した様に守備に回る場面が多くて「センターハーフ」の90分間でしたが、それでもそれぞれ最大の武器は存分に発揮してました。
つまり高速クロスと高速ドリブルね。

え〜とポルトに全然触れてなかったんでチョットだけ。
ポルトが悪かったというよりはユナイテッドが強い、っていう印象なんですが、まぁどっちにしても持ち味を発揮出来なかったのは事実。
目立った選手も途中から入ったルイ・バロシュぐらいかな〜。セルジオ・コンセイソンが右SBで頑張ってたのは目に付いたけど。
ジャルデウも抑え込まれてたしね。
ザホビッチが存在感を出してくれれば試合としてはおもしろくなっただろうけど、波があるのが天才なんでね。。。。

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2005年8月20日 (土)

ユナイテッド×モナコ   97-98 QF2nd leg

ユナイテッド 1-1 モナコ
G:スールシャール   G:トレゼゲ

ユナイテッド:17ファンデルホウ、12P・ネビル、2G・ネビル、5ヨンセン、3アーウィン、7ベッカム、8バット、18スコールズ、20スールシャール、9コール、10シェリンガム

SUB:25ビルキントン、4メイ、13マクレアー、19クレッグ、21ベルグ、23トーンリー、29カーティス     監督 ファーガソン


モナコ:1バルテズ、21コニッチ、5デュマ、4ジェトゥ、19サニョル、6ディアワラ、7コリンズ、17レオナール、8ベナルビア、9トレゼゲ、24イクペバ

SUB:16ポラト、3ピニョル、11キャルノ、12アンリ、18コスティーニャ、22スペハール、28クリスタンバル    監督 ティガナ

モナコホームで行われた1st legはスコアレスドローで終わり迎えた第2戦。
舞台はシアターオブドリームス・オールドトラフォード。
今のCLでもそうだけどホームチームの優先事項は、
①勝利
②失点しない
です。
勝てれば勿論最高。最悪引き分けでも失点さえしなければ悪くは無い。
この考え方に関わってくるのがアウェイゴールルール。
この時のティガナもやはり「0-0は良い成績だ」と言って選手達に勇気を与えています。
それに応えたのが若きトレゼゲ。
ユナイテッドDFがクリアにもたつく間にワンツーで抜け出し豪快なミドルシュート。
貴重な貴重なアウェイゴールをゲットします。
最近トレゼゲがキャリアで最も重要な3つのゴールってのを発表したらしいけど、その内の1つがコレ。
まぁそれぐらい美しく豪快で重要なゴールでした。
因に後の2つはEURO2000ファイナルの決勝ゴール(確かに)と04-05CLマドリー戦での同点オーバーヘッドゴール(泣いてたぐらいやからね)らしいです。

話は当時に戻して開始早々先制されたユナイテッド。
幸いにも時間はたっぷりありますが2点が必要になりました。
ゲームは支配してただけにいけそうな感じはありますが、なにせこの日は主力に怪我人が多かった。
守護神シュマイケルに闘将ロイキーン、そしてジャックナイフ・ギグスを欠いています。
最終ラインもパリスターが欠場でネビル兄貴がセンターやるぐらいですから。
苦しい布陣です。
ベッカムをセンターに置いて右にスコールズ、左にスールシャールって中盤の構成が苦しさを物語っています。
当時は右サイドアタッカーのイメージが濃かったベッカムですが、いやはやしかしこの試合のベッカムは素晴らしかったよ。
このパフォーマンスを観るとセンターが本来のポジションなのでは?とも思ってしまうぐらい。
確かに今でも課題の守備はバットが泥臭くやってたので、攻撃面を過大評価しているだけ、と言われればそれまでですが、攻撃面は凄く良かった。
中盤の底から正確な長短のパスで前線を操り、持ち前の豊富な運動量で右に左に前に後ろにと神出鬼没の出現ぶり。
そしてピンポイントクロス。
素晴らしい。
翌年、ベッカムとギグスのサイド攻撃にコール、ヨークの「ホットセット」が最大限のチカラを発揮してユナイテッドは栄冠を極める訳ですが、それも納得のベッカムの「神」っぷりです。
逆の言い方をすれば、この日の敗因はギグスの欠場とヨークがまだ入団前やった、って所ですかね。
いやシェリンガムも老獪なプレーでハンドを誘ったり(とって貰えなかったけど)、スールシャールも同点ゴール決めたり惜しいシュートを放ったり、と良くはやっていたけどね。
強いていうなればスコールズが一番働けて無かったけど(前半限りでの交代も納得)、モナコの堅い守りを崩すギグスを観たかったね。
特にサニョルが頗る良い働きをしてたので、余計にギグスとのマッチアップが観たかった。
モナコはやはり守備が良かったよね。
3-4-1-2っつうか3-4-3っつうか、そんな布陣なんですけど中盤から後ろが素晴らしかった。
サニョルもそうだけど、中盤の底のコリンズが渋い働きしてたよ。
バルテズも安定してたし、そこからのカウンター要員(トレゼゲ、イクペバ)も狙いをしっかり理解してた。
アンリが故障上がりって事でベンチスタートやったけど、これはこれで終盤に投入されてユナイテッド的にも辛かったやろうね。
そういう意味でユナイテッドはベンチワークでも負けてたね。
怪我人の多さの影響やけど、終盤の大攻勢かけたい時に攻撃的で使える選手が1人もベンチにいなかったのは痛い。
ファーガソンとしては初めから解っている事なので、そういう展開だけは避けたかったやろうけど。。。
逆にモナコはコスティーニャを入れて中盤を引き締め、アンリでカウンター、という教科書通りの采配が出来ましたからね。

客観的に言ってもモナコの勝ちで異論は無い勝負でした。

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2005年8月 5日 (金)

ガラタサライ×パルマ 97-98GL第六節

ガラタサライ:1ボルカン、14ファティー、5ポペスク、3ビュレント、23フィリペスク、22ウミトダバラ、20トゥガイ、13エルギュン、10ハジ、9ハカンシュクル、15イリエ

SUB:24セルカン、17アドナン、18フェティ、7オスマン、26エムレ・ベロゾール、6アリフ、21メフメト   監督:テリム

パルマ:28ブッフォン、2ゼマリア、21テュラム、16アボローニ、6ミラネージ、4フィオーレ、8ディノバッジョ、13スタニッチ、9クリッパ、22マニエロ、20キエーザ

SUB:1ニスタ、14ムッシ、17F・カンナバーロ、18ジュンティ、29バローネ、11クレスポ、25アダイウトン   監督:アンチェロッティ


まずは時代背景とこの時の状況から。
この時代のCLのGLのレギュレーションはと言うと6つのグループの1位チームはストレートイン。
2位チームは、というと6チームの中で更に上位だけがベスト8に行けるって感じなんですね。
で、この時点でパルマは2位。ガラタサライは4位。
そして最終節、ガラタサライは地元アリサミエンにパルマを迎えた訳ですがこの時点で既にノーチャンス。
つまり消化試合なんですよ。
2位のパルマは数字上はチャンスがありますが、現実的には勝っても他グループの2位チームの方が勝ち点を稼いでる為ぶっちゃけ実際には殆ど可能性は無いと言っても支障は無い状況。
つまりは両チームにとって消化試合な訳です。

で、ですよ。わざわざ「チャンピオンズプレイバック」と題してこの時代に再放送してる訳じゃないですかスカパーさんが。
リアルタイムならこんな消化試合絶対90分間も観ませんが、わざわざ再放送してる訳なんですよね。
って事はオモロイ試合なのではないか?
これ常識的に考えたらそう思いますよね。消化試合だったけど滅茶苦茶白熱した!消化試合とは言え両チームにはスター選手、有名選手が揃ってる訳なんだからスーパープレイが起こりまくった!!監督も名監督同士だ!!!
ってそう思うじゃないですか。期待するじゃないですか。

で、実際観終わった感想としては、これは紛れも無い消化試合でした。
何故スカパーがこの試合を放送したのか?これは完全に疑問符です。
パルマとガラタサライの戦いを放送したいのならば、最初の「パルマ×ガラタサライ」放送すりゃええやん。
放映権の問題とか色々あるんやろうけど、この内容じゃこれからの「チャンピオンズプレイバック」を観るにあたっても二の足踏んでまうわ。
実際実況・解説だった倉敷・粕谷両氏も嘆いてたしね。

ただ選手は悪く無いよ。いくら実力があっても消化試合ならばこんなパフォーマンスでもしゃーないって。
キエーザとマニエロの2トップは全然息が合ってないし、フィオーレもゼマリアも中途半端なアタックやし、左サイドは全然生きてないし、ガラタサライに目をやってもハカンシュクルは迫力も何も無く90分間沈黙してたし、DFラインはミスばかりしてるし、フィリペスクも全然ヤル気感じられへんし、両名監督も悪い内容なのに何も動こうとしないし。
でもこれは消化試合やから当然と言えば当然ですわ。
アリサミエンの客の入り観たら解るでしょ?怖さのかけらも無かったわ。

とまぁこんな眠たい試合の中でも慰めとなったプレーはありまして。
まずはハジ。
流石やね。ヒールキック1発で入場料払ってもイイ!!って気分にさせられました。
この試合唯一ファンタジーを感じさせてくれた選手。
それからイリエ。
移籍先を探してたからかも知れませんが、ヤル気が漲ってましたわ。
ゴールもそうやし、常に動き出し早かったし鋭かった。テュラムとのマッチアップは見応え充分やった。
スタニッチもそういや良い選手やったな、と再認識。
それからトュガイ。今とはかなり風貌も違うけど、後半はハジに代わってゲームを作ったり馬力を見せたりと大車輪でした。
最後にブッフォンを忘れてはいけません。
まだまだ19歳のブッフォン君ですが、既に今と変わらないプレーをしてます。恐ろしいです。
守備範囲は広いし、飛び出すタイミングも見事やし、至近距離のシュートへの反応も抜群やし、ハイボールにも強いし、繰り出されるループシュートにも動じないし。
イタリアって国はホントに恐ろしいですね。

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ユーベ×マドリー 97-98決勝

ユーベ:1ペルッツィ、3トリチェッリ、13ユリアーノ、4モンテーロ、7ディリービオ、14デシャン、26ダービッツ、22ペソット、21ジダン、9F・インザーギ、10デルピエロ

SUB:12ランプッラ、6ディマス、15ビリンデッリ、8コンテ、20タッキナルディ、16アモルーゾ、18フォンセカ       監督:リッピ


マドリー:25イルクナー、17パヌッチ、4イエロ、5サンチース、3ロベルトカルロス、27カランブー、6レドンド、10セードルフ、7ラウル、15モリエンテス、8ミヤトビッチ

SUB:1カニサレス、19F・サンス、11アマビスカ、16ハイメ、18ビクトール、26サビオ、9シュケル       監督:ハインケス


この当時新装だったアムステルダム・アレナでの華やかな決勝戦。
名門同士の対決という事でこれ以上無いカードです。
一言で名門と言ってもこの時の安定度はユーベの方が断然上。
なにせ3年連続のファイナル進出ですからね。
一方のマドリーは前年度リーガを制覇したとは言え、CLでは随分久方ぶりの決勝進出だし、この年のリーガはイマイチだったしでユーベの方が下馬評は高かったのが現実。

そのユーベですが毎度ながら豪華な面子です。
フェラーラを怪我で欠くとはいえ、ベルッツィを中心とした3バックは正に鉄壁。
ファイター・トリチェッリにダーティー・モンテーロ、そしてそれを束ねるセンターにカバーリンガー・ユリアーノ。
ベルッツィがいるだけでも最強なのにこの陣容ですよ!
両WBのディリービオ、ペッソトも言わずもがなのディフェンス力だし、デシャン、ダービッツのダブルボランチに関してはコメントすらいらない所でしょう。
これはホントに堅いですね、名前だけ見てても。
後ろが安定してるから前も伸び伸び出来るんでしょう。
開始からジズーがやたらと元気です。
っていうかマドリーフリーにさせ過ぎ、っていうかジダンフリーになるの上手過ぎ。
ジダンの華麗なタクトに「黄金のデルピッポ」が走る姿には感動が蘇りました。
それにしても一番の攻撃のキーマンはダービッツです。
この試合に出場した選手を採点するとしたら私的にはダービッツが一番ポイント高いです。
冬の移籍でユーベに加入したばかりやのに、何故ここまで噛み合ってるのか?ってのが疑問と共に凄いと思うポイントです。
ジダンのチカラを引き出していたのがダービッツであり、ダービッツを地味に支えていたのがデシャンであり、と素晴らしい好循環です。
ボールを奪う能力、それをジダンに繋げるセンス、オーバーラップするタイミング、トリブルの牽引力、どれを見ても正にダービッツであり、それが決勝の舞台で遺憾無く発揮出来てるのが凄いよね。
後半からは左WB的なポジションにも入ってたのに、どこにいても発揮されるチカラは変わりませんでした。
セードルフとの元アヤックスマッチアップも見応え充分やったしね。

さてさてダービッツを褒めちぎりましたが勝ったのはマドリー。
ロベカルのミドルのコボレ球が上手い具合にミヤトビッチに来た簡単に言うと「ラッキーゴール」が決勝点でした。
まぁロベカルのミドルの破壊力とミヤトビッチのゴール前での落ち着きは見事やったけどね。
ダービッツが素晴らしかったのにユーベが勝てなかったのは同じぐらいミヤトビッチが素晴らしかったからです。
ミヤトビッチってこんなに献身的やったっけ?久々に勇姿を観ると記憶が曖昧になりました。
とにかく献身的にボールを追うし、スペースへの動き出し、前からのフォアチェック、空中戦、何一つサボりません。
まだまだ若いラウール、モリエンテスを生かす動きも見事なもんでした。
モリエンテスなんて、やはり今と比べると滅茶苦茶ヒヨッ子ですね。
この試合全然働けなかったってのも頷けるぐらいに悪かった。
まぁ今と同じやったら逆にアカンけどね、今が。
ラウールもポジションが基本左SHだったので恐さはあまり無かったですね。
ただ大事な場面でゴール前に入って来てるのは流石だと思いましたが。
後はイエロとレドンドがやはり素晴らしかった。
悉く相手の攻撃を跳ね返すイエロは正に壁。
サンチース以上の絶大な存在感で、どっちがキャプテンかわかんねー、って感じです。
レドンドは相変わらず優雅。
基本的には泥臭い仕事はカランブーがやってくれるんですけれどもレドンドだってしっかり体張ります。
ドリブルする姿には相変わらず見とれてしまいました。

さてさてマドリーの30年以上の時を越えた久しぶりの優勝で幕を閉じた97-98のCL。
この優勝をキッカケにマドリーの黄金時代、銀河系時代が幕を明ける訳ですが、チームバランスにおいてはこの年のチームが一番良かったでしょうね。

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2004年9月10日 (金)

ドルトムント×ユーベ 96-97 決勝 

ドルトムント:1クロス、15コーラー、6ザマー、16クレー、7ロイター、17ハインリッヒ、14ランバート、19パウロ・ソウザ、10メラー、13リードレ、9シャプイサ  SUB 12デベール、8ツォルク、18リッケン、23トレチョク、11ヘルリッヒ  監督 ヒッツフェルト

ユーベ:1ペルッツィ、5ポリーニ、2フェッラーラ、4モンテーロ、13ユリアーノ、7ディリービオ、14デシャン、18ユーゴビッチ、21ジダン、15ビエリ、9ボクシッチ  SUB 12ランプッラ、22ペッソット、20タッキナルディ、10デルピエロ、16アモルーゾ  監督 リッピ

立ち上がりからペースはユーベ。
下馬評通りドルトムントを押し込みます。
この時はビエリとボクシッチの2トップ。

やはり私はボクシッチ好きですね。
この日も魅せてくれます。
まだまだフィジカルだけで猪突猛進っぽいビエリとは違って足技も華麗。
強くて速くてチャンスも作れて決定力もある。
ひとつの完成形では?

ビエリは今の方が断然怖い。
一昨年セリエで破壊的に得点していた時のような圧倒感はありません。
成長するんですね。

それでもこの大型2トップの威圧感は充分でアレックスがベンチスタートってのもうなずけます。
それでもアレックスは途中から出て来ても決めるんですから流石です。
そうアノ伝説のゴールを。
ボクシッチの左からのプルバックを左足踵で軽く当ててコースを変えるだけの芸術ショット。
当時の私はこのショットに心を鷲掴みにされたんですよ。
懐かしいな〜。

でも今見るとアレのシュートよりも、その前のボクシッチの動きとかチャンスになる前の組立てが見事だなと思ったりとか。

フットボールの見方ってのも年を追う事に変わるもんですね。
クラッキーも言ってたけど。

ユーベの事ばかり書いてますが、この試合スコア上はドルトムントが3-1で圧勝する訳です。
ですが、内容的にはユーベ負けてませんでした。
特に序盤。
ジダンも華麗だし、デシャン、ディリービオ、ユーゴビッチと中盤を固める脇役達も万能です。

チーロとモンテーロは相変わらず汚いしw。
ユリアーノは長髪で全然感じが今と違いますね。どうでも良い事ですが。

そんなユーベの流れを変えたのがメラーです。
彼のCKからのリードレの連続ゴールで一気にドルトムントペースに持っていけました。
困った時にセットプレーの武器があるチームってのは何時の時代でも強いものです。

ま、でもそれだけではなく、この試合パウロ・ソウザが、かなり効いてましたけどね。
まさにMVP的活躍で中盤を切り盛り。
良い選手だったなぁ〜。

彼の中盤でのストップの後にコーラーとザマーが控えてるんで、ドルトムントのディフェンスも堅いです。

しかもこの日はクロスも当たってたしね。
ハインリッヒとかランバードとかキッチリ仕事出来る選手もいますし。

おっとこの試合で一番有名かも知れないシーンに触れるのを忘れておりました。

リッケンのファーストタッチループシュート。

これは衝撃でした。
交代投入直後にメラーのスルーパスをダイレクトで決めました。
結構距離もあったのにお見事。
まぐれとは言いませんが、もう一回やれと言われても中々難しいのでは?
ヒッツフェルトは嬉しい限りでしたでしょうね。

この試合を番狂わせみたいに報道してるむきもあるようですが、決してそんな事はありませんでした。

この試合だけに限れば

パウロ・ソウザ>デシャン
メラー>ジダン
ザマー>モンテーロ

でしたからね。

大事なポジションでしっかり仕事をしたドルトムントの勝利です。

ところでこの試合、準決勝から1ヶ月も間が開いてたそうな。
どうりで皆さんコンディションが良さそうなんですね。
少し緩やかな日程にしてくれた方が見てる方としては質が高い試合が見れるんで喜ばしい事なんですがね。
色々利権が絡んでくると中々そうもいかないんでしょうけど。
良い方法無いですかねぇ〜。

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2004年8月25日 (水)

ユーベ×マドリー 95-96 準々決勝2nd leg 

ユーベ:1ペルッツィ、2トリチェッリ、4ビエルコウッド、5ボリーニ、3ペッソット、7デシャン、8コンテ、6ユーゴビッチ、11パドバーノ、9ビアリ、10デルピエロ  SUB 12ランプッラ、13タッキナルディ、14マロッキ、15ディリービオ、16ロンバルド  監督 リッピ

マドリー:1カニサレス、2チェンド、4アルコルタ、5ガルシア・カルボ、8ミチェル、6ミジャ、11キケ・フローレス、3ラサ、10ラウドルップ、9ルイスエンリケ、7ラウル  SUB 13コントレラス、12サンチース、14リンコン、15アルバロ、16エスナイデル  監督 アントニオ・イグレシアス


なんなんだ、この試合は?
「楽しい」とか「おもしろい」とか、そんな類の試合ではありませんでした。

壮絶。

こんな感じ。
とにかく中盤の潰し合いが凄まじいのよ。
特にデシャン、コンテ、ユーゴビッチで構成されたユーベ。

だって名前聞くだけで濃いでしょ?
そこに華やかさはありません。
しかし勝負には勝つ。
そんなアイデンティティーが如実に現れた試合展開。

上記のユーベの3人のプレッシングは名前以上にハイ。
その上、若きアレやビアリも献身的な守備。
特に前半は、1トップにパドバーノでビアリとアレは「中盤」って言っても差し支えないくらいでした。
ビアリって、こんなディフェンスする人でしたっけ?
記憶が曖昧になってきてたか?

それだけじゃなくビエルコウッドがいるんですよ。
彼のインターセプトは綺麗ですね。
スパッ、スパッ、と取っていきます。
そしてそこから豪快な攻め上がり。
この年で既に36歳ってんだから驚き。
そりゃ41歳ぐらいまで出来るよ。

前半はそんなユーベのプレッシングにケチョンケチョンにされてチャンスすらロクに作れないマドリー。
「しかし後半はユーベの体力も落ちてくるし隙も生まれてチャンスも作れるだろう。」こう私は考えていました。

しかし緩まないユーベ。

むしろプレッシングはそのままに、より攻撃的になってはる。
ビアリを1トップのポスト役的に据えたのも正解だったと思うし、ディリービオの投入も活性化を産んだので正解だった。

っていうか90分間よく持ったもんやで。
近年よりはカレンダー的にも緩かったとは思いますが、それでも脱帽の活動量。

マドリーは、サモラーノがいなかったので強引さが無かったし、中盤にもレドンドがいなかったので、ユーベの網から上手く逃げれなかったのかも知れないですね。
この2人が何故いなかったのかは不明。
怪我か出場停止か?

でもユーベもラバネッリ出てなかったから条件は一緒かもね。

ラウル18歳はデッレアルピで輝くにはまだまだでしたか。
ラウドルップ、エンリケ兄貴もユーベDFに屈した感じ。

逆にデルピエロ21歳はホームで躍動。
先制の壁抜けFKがオマケに思えるほどに攻守両面で既に中心。
あの大怪我をする前なので、今よりもスピードもあるし運動量も半端じゃなかった。
ドリブルの独特さもそのまま。

マドリーとの死闘を逆転で勝ち抜いたユーベが、このままビッグイヤーを獲得するのも納得の一戦でした。

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2004年8月24日 (火)

アヤックス×バイエルン 94-95 準決勝 2nd leg 

アヤックス;1ファンデルサール、2レイジハー、3ブリント、5ボハルデ、4ライカールト、6R・デブール、8セードルフ、10リトマネン、9カヌ、7フィニディ、11オーフェルマルス SUB 12フリム、13ダービッツ、14ファンデンブロム、15クライフェルト、16ファンフォッセン  監督 ファンハール

バイエルン:1ショイアー、4クフォー、2バッベル、5ヘルマー、3ツィーゲ、8シュップ、7フライ、6ネルリンガー、10ショル、9ツィックラー、11ビティツェク  SUB  12ゴスポタレク、13クロイツァー、14ブフリクラー、15ハマン、16スッター  監督 トラパットーニ

リトマネンだわ。
やっぱリトマネン。いいねぇ〜。
2点取ったからとかじゃなくって、全体的な動きがね。ほけ〜っとなるわ。
トップ下で11人をバリバリ操ってる感じでね。
でもホントに操ってるのはライカールトなんですけどね。

カヌも点は取れなかったけど存在感は抜群。
フィニディと共にナイジェリアらしさを魅せてくれました。
カヌはアーセナル時代よりもこの頃がやっぱり一番輝いていたんでしょうか?
何でも出来る選手です。

セードルフもこの頃のプレイスタイルが一番合っているのかも知れません。
技術がある選手が地味な役回りをすると、こんなに上手くいくのか、ってね。
セードルフの場合は技術が高過ぎたってのもあって、器用さも手伝って「10番」的な役回りを任される試合とかも多々ありましたからね。
今のミランでは結構この頃のアヤックスに近い仕事をやってる気がするので上手くいってるのでは?
このセードルフとダビッツをターンオーバー的に使えるので、この頃のアヤックスは強い筈です。
それはカヌとクルイベルの関係にも言えたりと至る所で見えます。

しかも自前で育ててるんで何の文句もございません。
でまぁ皆ユース上がりなんで連携もバッチシやしね。
そりゃ強いわ。
バイエルンやられるわ。

完敗ですよ、バイエルンは。
この頃のアヤックスイレブンと見比べると、どうしても見劣りしてしまうメンツですんでこれも仕方無し。

それにしてもショイアーってのは、かなり下手ですね(^^)
この90分で判断するのもアレですが、後々カーンが君臨するのも納得。
クフォーは若さと身体能力溢れる感じで良かった。
でもやっぱり今の方が良いけどね、経験と強さが増した分。
終盤はオーフェルに完全にあしらわれてましたからね。
ツィーゲは相変わらずカリカリしてるし、ショルは華麗ですが効果的な組み立てが出来てるとは言い難いです。
これはショルだけの問題では無く、チームが圧倒されてたってのもあるけど。

この試合のキーは地味ながらロナルド・デブールの所だったかなと。
各ポジションでバイエルンを圧倒していたアヤックスですが、デブールがやっぱ効いてた。
機動力と突破力と決定力、それに最後まで諦めない精神力もドイツのお株を奪うもの。
彼の存在で右サイドのフィニディ、レイジハーもより生きてた気がします。

あとはオーフェルやね。
彼を褒めだすと止まらないので、今回はやめときます。
ですが、やっぱりマストですよ、ベストですよ、オーフェルは。

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2004年8月21日 (土)

マドリー×アヤックス 95-96 GL D 第5節

マドリー:1プージョ、2チェンド、5サンチース、4アルコルタ、3キケ・フローレス、6レドンド、8ルイスエンリケ、11アマビスカ、10ラウドルップ、9サモラーノ、7ラウル SUB 13カニサレス、12ナンド、14ミジャ、15ミチェル、16サンドロ  監督 バルダーノ

アヤックス:1ファンデルサール、2レイジハー、3ブリント、5ボハルデ、8ダービッツ、6R・デブール、4ムサンパ、10リトマネン、9クライフェルト、7フィニディ、11オーフェルマルス SUB 12フリム、13シローイ、14ロイサー、16スプリンテル、15カヌ  監督 バンガール

前年度ビッグイヤーのアヤックスに、いわばホームのマドリーが挑む形のこの対決。
このグループリーグ内では、この2チームが抜きん出ていて、この時点で既に突破は両チームとも濃厚って感じでした。
なので、勝ち点にしがみつく様な執念なんてものはどちらも出ていませんでしたが、しかしどっちも凄いよ。うまいよ。これはホンマにプライドの戦いやね。

試合内容的には、ハッキリ言うとアヤックスの圧勝。圧倒ですわ。
完璧です。強い!
サモラーノのポテンシャルだけで攻めてる感の強いマドリーとは違ってサイド、中央と非常に組織化されたリズミカルなアタックを魅せます。

マドリーは、この試合ラウドルップが絶不調って事もあって攻撃がやや単調。
ラウルは時折才能の片鱗を魅せるもののまだまだ怖さは無し。
試合に入りきれてない印象も。
更にレドンドがねぇ。
後半は結構消えてる時間が多かった。相変わらずの優雅なプレーも見れましたが。
でもこれはダービッツを褒めた方が良いかもね。
対レドンドで頑張ってました。

ルイスエンリケも終始守備に追われてる印象です。
オーフェルマルスがチェンドひとりの手には負い切れず常にフォローしなければなりませんでした。
でも2失点目の振り切られ方で更にマイナスイメージになっちゃいましたがね。

それにしてもオーフェルですよ。
素晴らしい!しかもこれでも「キレキレ」って訳でもないしね。
ルイスエンリケ振り切ってのアシスト以外にも随所に突破突破突破クロスクロスクロスですよ。
恐ろしいわ。と同時に感動です。
右のフィニディも危険やしね。

そしてクルイベル。
この頃から性質は変わっておりません。
最初の難しいループはファウルで取り消されちゃったけど芸術的。
クロスを完璧に捕らえたインサイドボレーも難しすぎ。
でもこれもバーに嫌われちゃった。
そして2点目。
オーフェルのプルバックをつま先だけでPUSH。
ここしかない所に転がせれる芸当は天性のものでしょうか?
うまいよなぁ~。でもこの試合でもGKとの1対1はストップされてましたねぇw。

あとはリトマネンですな。
サイコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
この日も2得点の活躍でした。
でも1点目の直接FKゴールは「入ってない」って事で認められませんでしたが。
確実に入ってましたがね。
それでもめげずに先制ゴールは流石。
フィニディのスルーパスに2列目から飛び出し股抜きゴール。
この年CL得点王を取るだけの事はあります。
トップ下で暴れるヤリをフォローしてたのが若き日のダビッツとムサンパ。
どっちも同じ様な髪型で(ややダビッツの後ろが短い)同じ様なプレイスタイルですが、あれだけ90分間動けて色んな所に顔出せるのは凄いよね。

まぁそんな感じでアヤックスが至る所で圧倒してた訳ですな。
このドリームチームは結局決勝でPK戦負けしてしまって連覇は成らなかったんですけど、やっぱ強いわ。
で主要メンバー達も色んなチームに買われていってしまい、このチームでの栄光ってのは何年も続ける事が出来なかったんですけどね。
オランダのさがです。
後々バルサに来るメンバーが非常に多くて、なんだかクラシコ見てるみたいでしたが。

一方マドリーは、この時期は所謂チーム再構築の変革期です。
まぁこっからラウルが順調に成長しギャラクティコを獲り捲ったりして栄光が訪れるんですけどね。

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2004年8月18日 (水)

カイザースラウテルン×PSV 98/99 GL F 第4節 

カイザースラウテルン:1ラインク、24コッホ、10スフォルツァ、5イブラヒム、4ロース、3バラック、11マーシャル、23リーデル、22プーク、20レズラー、7フリストフ SUB 2ゴズボダレク、6ラムジ、19シェーファー、13オジグウェ、28カルロス・ジュニオール、12ライヒ、18リシェ 監督レーハーゲル

PSV:1ローデワイクス、7ザビエル、3ニキフォロフ、30スケーラ、5オイエン、16ファンデルウェールデン、32ファンデルドゥーレン、20ホフロフ、19イワン、10ニリス、8ファンニステルローイ SUB 31ネード、17マルコス、21ルシウス、11コルッカ、29ロンメダール、9テビルデ、12ブルッヒング 監督ロブソン

懐かしい面々に加え、今のビッグネームまでもが揃ったこの両者の戦い。
その代表格はバラックとニステルローイでしょうか。
どちらもまだまだ若い。しかし後々ビッグネームになるという片鱗は随所に見せてくれます。
勿論この時点でも名が知れた選手ではあった訳ですがね。

まずはバラック。隙あらばミドルシュートを撃つ姿勢はレバークーゼン時代よりもこの試合の方が出てたかもね。
「おっ、ええシュート!」と思って選手を確認するとバラックだった、ってシーンが何度かありました。
もうこの時点で風格充分です。

一方のニステルは、個人的にはこの試合のMVPですな。
なんと言っても先制ゴール。これが素晴らしい。
トラップからターンしてDFをかわして落ち着いてGK股抜きシュート。
はぁ〜、これぞニステルやわ。
崩れないバランス感覚とシュートまでのスムーズさと冷静さ。
お見事です。これだけでも金払う価値あるわ。

両チームとも静かな立ち上がりでしたが、これを機にゲームが少しづつ動きだします。
まずはローデワイクスのロハ。普通に競り合ってクリアしただけの様にしか見えんかったのですが、エリアから出てたんでしょうか?
10人となってしまいます。
個人的にはこれでニリスを下げざるを得なかったのが痛かった。もっと見たかったな〜、ニリス。
でもGK入れないと始めれないですからね。
10人でアウェイのPSVとしてはこっからはとりあえず守り優先。
まだ60分以上ありますが、致し方ありません。
逆にカイザースラウテルンは誰が監督でも「攻め」です。
が、リードしてて退場者を出したチームってのは中々崩せないもんです。皆の方向性が固まってる訳ですから。

ここでオモシロかったのが両巨匠の采配です。レーハーゲルとボビー・ロブソン。
この2人を見てるだけでもこの試合の価値ってのはありますよ。
レーハーゲルは早い時間にライヒを入れただけでなく、リシェ、カルロス・ジュニオールを次々と投入。
交代枠を使い切って勝負を懸けます。
そしてこれがズバリ的中するんですよね。
後半23分、やっとこさ同点に追い付きます。
カルロス・ジュニオールの右からのクロスに飛び込んだのはリシェ!
ダイビングヘッドで同点に。イライラしはじめてたスタンドですが、ジュニオールのファーストタッチに救われます。
で更にジュニオールのクロスが流れた所をライヒが豪快に蹴り込んで逆転。
またもや途中投入コンビ。
ほんでもってロスタイムにもジュニオールの右からのプルバックをリシェが落としてフリストフが駄目押し。
3-1と逆転劇に大きく貢献した途中出場組でありました。

ロブソンも同点の状態でロンメダールを投入して「勝ちに行く」という姿勢を見せてくれたのがロブソンらしくて嬉しかった。
ロンメダールも粗削りながら、やっぱドリブル上手いわ。
ま、試合展開としてはそんな感じです。

結局ホームでもアウェイでも負けてしまったPSVはこのまま脱落の道を辿ります。
一方連勝で一歩抜け出たカイザースラウテルンは順調にGLを突破しますがベスト8でバイエルンと当たります。
このドイツ対決でバイエルンにタコ殴りにされたのは有名な話ですね(^^)
ま、そのバイエルンも決勝まで行くもののカンプノウで悲劇を見せられる訳ですが。。。。。
この試合に話を戻すと後はスフォルツァのリベロとかアベウ・ザビエルが懐かしかったりとか(まだ現役やけど)、PSVのロシア勢(ニキフォロフ、ホフロフ)だとか。ブルーギング見たかったな〜。

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2004年8月17日 (火)

PSV×ミラン 92/93 セミファイナルGL B 第2節 

PSV:1ファンブロイケレン、2ベーレンス、6ポペスク、3ファーベル、5ハインツェ、8ファネンブルク、4リンスケンス、7エレルマン、11ヌマン、10キーフト、9ロマーリオ SUB 12テロン、15デヨンク、16フクストラ 監督ベステルホフ

ミラン:1ロッシ、2タソッティ、5コスタクルタ、6バレージ、3マルディーニ、10フリット、8ライカールト、4アルベルティーニ、7レンティーニ、9ファンバステン、11シモーネ SUB 12クディチーニ、13ガンバーロ、14エラーニオ、15エバーニ、16マッサーロ 監督カペッロ

何たる豪華メンバー。特にミラン。オランダトリオがいた頃ですが、更にこれにボバン、サビチェビッチ、パパンがいるのに外国人枠でこの試合にはベンチにも入っていないっつうんですからね。
PSVがホームなのにベンチがたった3人ってのもオモロですが。
さて試合ですが、これが熱い!!
まず一番の驚きは選手達のガツガツさ。
もうねタックルが深い深い。それなのにファウルじゃない。ま、正当なのもあればこの時代の審判が甘いのもありましたが。
ホントに全員が喧嘩ごしで削り合ってます。
こういうのを観るとボスマン以前以降で違うなってのが良くわかりますね。
今は例えばアーセナルがフランス人ばっかりだとか、ちょっと前のバルサはオランダ人ばっかりだったりとかでやっぱり民族間の軋轢ってのは減ってますよね。
それはそれで良い事ですが。
更に両チーム最終ラインが浅い(特にバレージの統率でミランは浅い浅い)ので密集スペースに20人がひしめき合っとる訳ですよ。
時間もスペースも無い中でハイペースなフットボールが繰り広げられます。
それでいてアウトプレーが少ないので時間が経つのは早いし、そんな中でもライカールトは優雅だし、シモーネはエゴの固まりだし、ロマーリオ大先生はバレージ、マルディーニ、アルベルティーニに囲まれても平気だし。
それぞれが個性を見せてくれておもしろい試合です。
もう30分過ぎくらいまでとんでもないペースでしたよ。そっからは流石に若干落ちましたが。

先制はアウェイのミラン。
ファンバステンの素ん晴らしい突破からの正確なクロスをライカールトが角度の無い所からヘッド。
シモーネが押し込みます。が、既にPUSHする前にゴール決まってたみたいでライカールトのゴールです。
よくあんな角度無い所から決めますね。
この当時のミランのディフェンスってのはホントに最強で点取られる気が全くしません。
なので先制すれば安泰。
でもロマーリオなら何かやってくれそう、って予感を随所に漂わせてくれます。
バレージを2度ラボーナで欺いたり、神の手を使ったり、タソッティ、コスタクルタ、バレージを引き出してミドルを放ったりと孤軍奮闘。
っつうか上手過ぎるよロマーリオ。バランス良過ぎるよ。

後半フリット負傷で代わったエラーニオのクロスからシモーネに「らしい」飛び込みで決められて0-2と突き放されたPSVでしたが、ロマーリオが遂にやってくれます。
ただ点取るだけじゃないね。
マルディーニを背負っての天井ブチ抜きリフティングボレー。
昨季のリーガでロナウジーニョがフエラのオサスナ戦で同じ様なゴラッソを決めてましたが、それよりも大先生の方が凄いね。価値あるね。
結局ミランはこのセミファイナルグループステージの6試合で他は全部完封してるんですよ。
唯一取られたのがこのロマーリオ。それだけの価値はありました。

1-2のスコアのままで終了してしまいPSVにとってはホームで痛い黒星ですが、印象としてはやはり
ミラン強しですね。
日本人としてはファネンブルクが懐かしかったですね。
あの当時のジュビロの面子もドゥンガやスキラッチやらとかなり場違いに豪勢でしたね。

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