バルサ 3-0 マドリー
G:ソニー・アンデルソン、フィーゴ、ジオバンニ
バルサ:13ヘスプ、2フェレール、20ナダル、17ボハルデ、12セルジ、26セラデス、21ルイスエンリケ、10ジオバンニ(6オスカル)、7フィーゴ(C)、11リバウド、9ソニー・アンデルソン(18アモール)
SUB:25ブスケツ、22ライジハー、16チリッチ 監督ファンハール
マドリー:25イルクナー、17パヌッチ、4イエロ、5サンチース(C)、3ロベルトカルロス、6レドンド、22カランブー、20サビオ(18ビクトル)、10セードルフ、7ラウル(16ハイメ)、8ミヤトビッチ(15モリエンテス)
SUB:1カニサレス、9スーケル 監督ハインケス
バルサTVで過去のクラシコを観戦。
いや〜、ええ試合やったわ。いつ観てもクラシコは燃えるね。結果わかってても。
両チームともに良い状態だった事も好ゲームになった要素の1つでした。
マドリーはこのシーズン32年ぶりにビッグイヤーを勝ち取ります。
バルサも最終的にはリーガを制覇するので、"チャンピオン同士のクラシコ"とも言える試合でした。
実際この時点で首位バルサに2ポイント差でマドリーが後を追う首位攻防戦だった訳です。
チャンピオンになれるチカラを持っているチーム同士の戦いなんですから、クラシコじゃなくてもレベルの高い試合になったのは当然。
ましてやクラシコなんですから魅力も倍計算です。
さてさて簡単に試合を振り返ると、前述した様に随所随所、局面局面でハイレベルなマッチアップが繰り広げられました。
その中でも光っていたのが、フィーゴ。
ペップの長期離脱でカピタンの腕章を巻くポルトガル人はホントにキレキレでした。
「1対1なら数的有利」なんて形容もされた事があるフィーゴですが、正にこの言葉はズバリです。
独特のドリブルは取られる気がしませんでした。
そして右に左に中央にと縦横無尽に駆け回る運動量。
左に回ればパヌッチを怒り心頭にさせ、右に回ればロベカルを手玉に取り、中央に移ればゴールに直結する働きぶり。
圧巻は2点目のゴラッソでしょう。
縦に突破すると見せかけて中に切り込み、左足でズドン!!!
この頃のロベカルは今以上にスピードもあり、ダイナミックな世界最高のラテラルだったので、そんな彼を凌駕したフィーゴのポテンシャルには絶句です。
更には3点目も見逃せない。
リバウドのシュート気味のラストパスにジオバンニが反応したゴールでしたが、そのリバウドに送ったフィーゴのパスが絶妙!!!
ゴール前のマドリーからすれば一番危険なゾーンでボールを持ったフィーゴ。
こんな所で仕事なんかさせてはいけないので全力でボールを奪いにかかるマドリーDF。
しかしその上を行くフィーゴは自分にマークを引きつけておいてリバウドにパスを供給。
この時点で勝負は決したと言えるでしょう。
サイドが本職のフィーゴですが、監督によっては中で使いたがる人もいます。
この3点目を見たら、そんな気持ちになるのも当然でしょうね。
あとはやっぱりリバウド。
デポルからバルサに加入しての1年目のシーズンですが、既にその能力は如何無く発揮されていました。
2アシストだけでなく、シュート、パス、ドリブル、トラップのどれを見ても規格外である事が、初めてリバウドを見た人でも直ぐに解るでしょう。
そんなプレーの数々でした。
セルジやエンリケ兄さんも気合い充分だったし、ナダルも最終ラインから中盤にかけて存在感ありまくり。
ソニー・アンデルソンは殆どの時間消えていてもキッチリと仕事だけは果たしました。
ペップやデラペーニャが長期の戦線離脱をしていたシーズンなので彼等が観れなかったのは残念ですが、セラデスも頑張ってたよ。
一方のマドリー。
コッチはコッチで凄かった。
今から考えると黄金のメンバーやからね。
イエロとサンチースのコンビを観るだけでも入場料のモトは取れます。
そんなイエロが後半10分にもなるまえにイエロー2枚で退場してしまった事が、この試合の直接の敗因でしょうが、それでもイエロは素晴らしかった。
そしてそれ以上に輝きを放っていたのが中盤。
レドンド、カランブー、セードルフの3人が抜群。
レドンドは相変わらず優雅で、ペップがいないこの試合に於いては唯一"エレガント"という言葉があてはまるプレーぶりでした。
中に入って来たリバウドとのマッチアップは出色。
カランブーは序盤は「右ウィング?」って思う程に右サイドを突破しまくり。
でも最終的にはキッチリ中での仕事もこなし、最後まで運動量は途切れませんでした。
これだけのプレーが出来てるんですから、この後のフランス98で優勝メンバーになるのも当然です。
むしろあとの時ももっとフォーカスが当てられるべきプレーヤーだったと思います。
そしてセードルフ。
う〜ん、唸るわ。
恩師とも言えるファンハールの前で最高のプレーを披露しました。
とにかく動き回れる上に、1つ1つのプレー精度が恐ろしく高い。
今でも現役のトップでいられるのも当然です。
ラウールが殆ど画面に出て来なかったのもセードルフやミヤトビッチの存在感が大きすぎたからか?
と、まぁそんな訳で素晴らしいクラシコでありました。
イエロの退場が無かったら、こんなに点差は付かなかったでしょうけどイエロを退場させれたのもバルサのチーム力とも言えるしね。
このシーズン余裕をもってリーガ制覇出来たのも納得の試合内容でありました。
最近のコメント