2008年12月28日 (日)

バルサ×バジャドリ 96-97 Liga 第13節

バルサ 6-1 バジャドリ
G:ポペスク、ロナウド、ルイスエンリケ、バケーロ、フィーゴ、ロジェール   ペテルナック

バルサ:1ビットール バイーア、21ルイス エンリケ、24F・コウト、15ブラン(退場)、12セルジ、4グアルディオラ、5ポペスク、7フィーゴ、6バケーロ(C)(27ロジェール)、10ジオバンニ(20ナダル)、9ロナウド(19ピッツィ)
監督:ボビー ロブソン

バジャドリ:1セサル サンチェス、8トーレス ゴメス、6サンタマリーア、12ジュリオ セザール サントス、17ペーニャ、2ロドリゲス、22ケベード、18エドゥ、10フェルナンド サンチェス、21ビクトル、9ペテルナック
監督:ビセンテ カンタトーレ


バケーロのバルサラストマッチであります。
魂のキャプテン・バケーロ。
正直言って、私はバケーロにそんなに思い入れはありません。
大人になってから、バルサTVのアーカイブで観たのが映像としては初の筈で、
それまでは名前ぐらいしか知らなかった選手でした。
ドリームチーム時代のバルサに偉大な主将がいた、ぐらいの情報ですわ。
なんですけど、大人になってから、つまりは何百試合もフットボールの試合を観てからバケーロを観てる訳なので、彼の素晴らしさは理解しているつもりです。
クライフは寵愛してもロブソンは重要視しなかったというのも頷ける話。
結局選手って監督次第なんですよね〜、いくらスペシャルな選手でも監督の考え方と違ったら試合には出られませんもんね。
そのプレースタイルを変えない限りは。
特別な選手であればあるほど、そういう弊害ってありますよね。

んで、バケーロ。
彼の特徴、もとい特長は色んな所で語られているので今更書くまでも無いですが、状況判断の素晴らしさ。
ワンタッチ、ツータッチで簡単にパスを捌き、攻撃のリズムを作っていきます。
ボールに触らなくても、中盤で常に味方選手に「あっちに出せ」「そこにパスを出せ」と指示をしていた姿は非常に印象深いです。
特に語られるのがバックパス。
彼のバックパスがクライフスタイルを形成していたとも言われますよね。
ただ前に出す所が無く苦しいから戻すバックパスとは違い、あくまでも攻撃の第一歩となるバックパス。
それが出来た選手がバケーロと言われ、それは実際に数試合観れば理解出来る事でしょう。
そして大事な場面での得点力。
身長はむしろ低いのにヘディングシュートを決める姿が眼に焼き付いています。

と、ここまで書いた事は全てラストマッチでも披露されました。
中盤では簡単にワンタッチ、ツータッチで繋ぎ、自分のラストマッチという大事な試合でゴール。
やっぱり役者です。
ポペスクの弾丸FKとか、ロナウドのスピードとか、エンリケ兄貴の飛び出しとか、フィーゴの珍しいヘディングとか、ロジェールのループシュート失敗した後のグラウンダーシュートとか、どれも素晴らしかったけど、全ては偉大なるキャプテンの引き立てでした。

バケーロは自分の得点直後に大声援を浴びながら交代したのですが、その直後にCK から失点するわ、ブランは2枚目の黄紙で退場しちゃうわ、で試合がバタバタしたのが何とも象徴的でした。
やっぱ試合の緊張の糸が切れたのかな。

そうそうバジャドリは結構良いフットボールしてましたね。
解説の羽中田さんもカンタトーレはオモシロいスタイルを実践して、このシーズン注目された、賞を受賞したみたいな事を言ってました。
でもカンタトーレでググっても、全然出てこないのよね。
初耳な監督だったので、その後の足跡が気になったのですが・・・。
どうなったんでしょうね。

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2008年11月29日 (土)

バルサ×アトレティコ スーペルコパ 96-97 1st leg

バルサ 5-2 アトレティコ
G:ロナウド2、ジオバンニ、ピッツィ、デラペーニャ  エスナイデル、パンティッチ(PK)

バルサ:1ビトール バイーア、21ルイス エンリケ、20ナダル(3アベラルド)、5ポペスク(C)、12セルジ、4グァルディオラ、18アモール(23デ ラ ペーニャ)、7フィーゴ、10ジオバンニ、8ストイチコフ(19ピッツィ)、9ロナウド
監督:ボビー ロブソン

アトレティコ マドリー:1モリーナ、20ヘリ、6サンティ、4ソロサバル、3トニ、14シメオネ、24ベイブル、18ロベルト、10パンティッチ、19キコ、9エスナイデル
監督:アンティッチ


時間があったので昔の試合を観ました。
今から12年前のスーペルコパですね。
スーペルコパは説明するまでもなく、シーズン前に行われるお祭り的な試合。
一応タイトルマッチではあるんだけど、まぁ「これからシーズン始まるよ〜」的な試合です。
それの1st legなんで、ホントにこのシーズン1発目の試合な訳です。

で、私は基本的にはこういう試合は観ません。
真剣勝負じゃないし、公式戦1試合目って事で連携もコンディションも充分じゃないから見応えのある試合が多くないんですよね。
観客の入りもそれを反映してか、そんなでも無かったですよ。
この日はモンジュイックで行われていましたが、カンプノウやとしたらもっとシビアに客入ってなかったかもね。
だからスーペルコパを90分まるごと観たのは、実際これが初めてでした。

なんですけれども、昔を懐かしむ意味ではアリですね、こういう試合も。
予想通り眠たい時間もありましたが・・・。

さてさて試合経過だけざっと振り返りますと、開始早々にロナウドが個人技で持ち込んで先制。
DFを1人アッサリとかわすと、いとも簡単にミドルシュートを決めました。
恐らくこれがバルサ移籍後公式戦初ゴールの筈。
続いては右のストイチコフからの大きなサイドチェンジを左のフィーゴが中に折り返し、長身のジオバンニが頭で決めました。
ストイチコフとフィーゴは両サイドで盛んにポジションチェンジしてましたね。
これで2-0。
ここから前半終了間際にFKからエスナイデルがヘディングで1点返すまでの時間帯は、結構眠かったです。
それにしてもエスナイデルへのマークが緩過ぎ。

バルサ1点リードで後半突入。
でしたが、負傷のナダルに代わって入ったアベラルドがエリア内でキコを倒しPK献上。
これをパンティッチが決めて、いつのまにか試合は振り出しに。
キコもパンティッチも、この当時はバリバリの中心選手で存在感ありましたね。
なんや言うても前年度ドブレ達成してるチームですからね、アトレティコは。
ただバルサTVで、このまま終わるハズもなく、途中交代で入ったピッツィがジオバンニからのスルーパスをファーストタッチで決めて再びリードを奪うと、その直後にはこれまた途中出場のデラペーニャが追加点。
デラペーニャの得点は、ロナウドがエリア内でフェイント効かしてDFを置き去りにした時点で勝負アリでしたね。
最後はジオバンニの独走中央突破からロナウドが無人のゴールに流し込んでゴレアーダを締めくくりました。
ロナウドの最後の得点は、ジオバンニからのプレゼントパスの段階でオフサイドでしたが、まぁこういう試合なのでアトレティコイレブンも執拗に抗議はしてませんでしたね。
ロナウドのスピード、キレも当然圧巻だったのですが、この試合はジオバンニも結構目立ってましたね。
流石は10番です。
なんか今ハルシティで躍動してるジオバンニが、「昔バルサで10番付けてた」みたいな報道されてるのですが、このジオバンニとは別人です。
あと件のジオバンニがバルサで10番を付けていたという事実は無いと思うんですけどね。
少なくとも公式戦では。
この日のジオバンニと勘違いしてる気がするのですが・・・。

個人的にはロナウドの怪物ぶりの影に隠れてペップやルイスエンリケがあんまり目立ってなかったのは残念でしたけどね。
とはいえ、やっぱりロナウドの元気な姿を観るのはイチフットボールフリークとしては嬉しいもんです。
90年代から2000年代にかけては別格なプレーヤーでしたからね。

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2008年7月11日 (金)

バルサ×ベティス 96-97 コパデルレイ決勝

バルサ 3-2 ベティス
G:フィーゴ2、ピッツィ  アルフォンソ、フィニディ

バルサ:1ビトール バイア、2フェレール、24F・コウト、3アベラルド、12セルジ、4グアルディオラ、23デ ラ ペーニャ、7フィーゴ、8ストイチコフ、21ルイス エンリケ、19ピッツィ   監督:ボビーロブソン

ベティス:1ハロ、2ハイメ、21ビタコビッチ、14リオス、6メリーノ、7アレクシス、12ナジ、10カニャス、25フィニディ、17ヤルニ、11アルフォンソ   監督:セラ フェレール


なんといってもOFFシーズンですから。
過去の試合で盛り上がるしか無い訳でして・・・。
今回は11年前の国王杯決勝です。
実はバルサはコパデルレイ最多優勝チームだったりするんです(今の所)。
年々コパの権威は落ちていってますが、この時はどうだったんでしょうね??
ロナウドがブラジル代表に招集された為に、この試合を欠席している所を考えると、やはりプライオリティは低かったのか???
とはいっても、この試合はリーガ終了後に行われているし、既にこの時監督だったボビー・ロブソンの退陣も決まってたし、って状況やったからね。
もしかしたらロナウドのインテル移籍も既に決まっていたのかも。
まぁそれ以外は選手もタイトル欲しい感じがバッシバシ伝わってきたし、スタンドも超満員だったし、試合のテンションは高かったよ。

簡単に試合を振り返ると、まずはベティスがアルフォンソの顔面シュートで早々に先制します。
フィニディ ジョージのスルーパスに上手く抜け出し、一度はシュートが阻まれたものの、リバウンドが運良く顔に当たりゴールマウスに吸い込まれていきました。
追い付きたいバルサは前半ロスタイムにフィーゴの個人技から試合を振り出しに戻す事に成功します。
見事なドリブル、キープ、フェイント、ミドルシュート、でありました。
後半は結構バルサがペースを握っている時間が多かったけれども、リードを奪ったのはベティス。
カウンターからアルフォンソが持ち込み、最後はフリーのフィニディが決めました。
この時点で残り時間は10分ぐらいだったので、ベティスは勝ったつもりだったでしょうが、直後にペップのロビングをピッツィがフリーで合わせ、再び同点に。
そして試合は延長に。
まぁバルサTVで放送するぐらいやからバルサが勝つのは解ってたのですが、PK戦かな、と思ってました。
中々決めきれない展開が続いていたので。
でも延長後半に勝負は決します。
起点となったのは、またしてもフィーゴ。
彼のドリブル突破から、オスカル→アムニケと繋がり、アムニケのシュートが明後日の方角に行った事で、再びフィーゴの前にボールがコボレ、後はネットを揺らすだけ、って感じでした。

という訳で展開が二転三転する非常に楽しい試合。
決勝らしく激しいプレーも多くてカード出まくり。
白熱した見応えある試合でした。
ベティスの方で輝いていたのは、前線の3人(アルフォンソ、フィニディ、ヤルニ)でしたね。
アルフォンソはコウトを軽くあしらいまくり、バルサDFに脅威を与え続けていました。
たしかこの年リーガで得点王も獲っていたハズ。
ヤルニは左サイドを切り裂きまくり、シュートにクロスにと常に顔を出していた。
フィニディは、いつ観ても楽しい選手で、この試合でも1得点1アシストと結果を残しました。
延長になってから負傷してしまったのが残念。

バルサの方ではストイチコフが空回りで、ピッツィも駄目駄目やったので、余計にフィーゴの奮闘と、セルジ、エンリケ兄貴といったファイターの活躍が目立ちました。
ペップとデラペーニャで構成する中盤は名前だけ観ただけでwktkでしたが、実際も心を踊らせてくれました。
ナダルやブラン、ハジも観たかったけど、まぁ満足です。

あと試合には関係無いけど、ベンチのモウリーニョがカメラに抜かれまくってたのは何故??
今の時代に観たら、「おう〜!モウリーニョ」って感じやけど、当時ロブソンよりも写す意味が何かあったんかな????

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2007年1月 3日 (水)

バルサ×バレンシア 96-97 第10節

バルサ 3-2 バレンシア

G:ロナウド×3  フェレイラ、カルピン

バルサ:1ビトール・バイーア、24F・コウト、15ブラン、20ナダル、21ルイスエンリケ、4グアルティオラ、5ポペスク、12セルジ、7フィーゴ、10ジオバンニ、9ロナウド
監督:ボビー・ロブソン

バレンシア:1スビサレッタ、3オテーロ、23エンゴンガ、15フェレイラ、6メンディエタ、21ロメロ、14イグナシオ、5ポジャートス、18カルピン、8モージャ、19ブラオビッチ
監督:ルイス・アラゴネス


バルサTVでやってたので観ました。
この時点でバルサは7勝2分と無敗で首位。
一方のバレンシアも5勝1分2敗の6位、と力のある所をみせています。

さて、試合内容ですが、これがもう完全なる"ロナウド・ショウ"でした。
だからね、他の事についてコメントするのは差し控えようかと思っているぐらいです。
それぐらいにロナウドが圧倒的。
これだけスーパースターばかりがいる両チームにあって突出してる訳ですから、"フェノメノ"と呼ばれていたのも頷けます。

いや〜、凄かった。
ハットトリックしたんですが、内容が濃すぎる。
なにせ全て、ロナウドのチカラで決めたゴールでしたからね。
普通3点、4点取った場合って、ごっつぁんゴールなり、最高のお膳立てだったり、PKだったりが含まれるもんなんですが、そんなんは一切無し。
もう全てロナウドの才能がゴールに昇華したと言っても過言ではない。
この試合を観たら納得ですよ、ロブソンが「ロナウドが戦術だ」って言ったのも。
中盤でパスを回したりとか、サイドを崩したりとか一切必要ありません。
ロナウドに適度なスペースを与えてあげて、ボールを供給してあげれば良いんです。
デラペーニャがこのシーズン輝いた理由もロブソンが批判された理由も、この試合だけ観れば解ります。
デラペーニャは、この年のロナウドの様なパートナーがいれば何でも出来るでしょうね。
あれ程パスを出し易い選手もいないでしょ。
デラペーニャのパスセンスが輝かない訳はありません。
この試合はデラペーニャ途中からの出場でしたが、それまでもシステムは3-4-1-2。
サイドが本職のフィーゴをトップ下に配置し、ロナウドへのパスの配給役を任せ、同胞のジオバンニを1.5列目気味に配置し、ロナウドへの負担を軽減させていました。
攻撃に関してはこの3人さえいれば充分でした。

だからこそロブソンは批難されたんでしょうな。
だって"バルサスタイル"がそこには全く無いもん。
まるでセリエの下位チームが取る様なスタイルです。
でもこれは非常に現実的だった訳で、ロナウドはこのシーズン大爆発で得点王を獲得します。
それにロブソンの気持ちも解らなくも無い。
あれだけロナウドの力が異次元だと、戦術を考えるのすら馬鹿らしくなりますよね。
とりあえず預けりゃなんとかしてくれるんだから。

いや〜、このシーズンのバルサを端的に表した試合でしたな。
それにしてもロナウド。
このシーズンをリアルタイムで観てた人は、こんな化け物のパフォーマンスを毎試合観れた訳なんですよね。
羨ましすぎる。。。。
ニステルローイやシェヴァやエトーやドログバや、果ては全盛期のロマーリオですら小粒に見えてしまいます。

バレンシアについて少し触れておくと、カルピン若過ぎ。髪型おかしすぎ。
ピオホ相変わらずスペシャル。途中出場から一気に同点に追いつく流れを作った。

あとバルサベンチの"通訳"モウリーニョ、はしゃぎすぎ。

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