2009年1月10日 (土)

バルサ×オサスナ 93-94 LIga 第24節

バルサ 8-1 オサスナ
G:クーマン2(PK2)、アモール、ロマーリオ3、キケ、ストイチコフ(PK)  ルケ

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、3ナダル、4クーマン、5セルジ、6バケーロ(C)、7イバン イグレシアス、8ストイチコフ、9アモール、10ローマリオ、11ベギリスタイン

オサスナ:1ロベルト、2ペピン、3アロサレナ(C)、4エドゥ、5スパシッチ、6ヤンガス、7アーバン、8ホセ マリ、9クリスティアンセン、10メリーノ、11サンチェス ハラ

国王杯アトレティコ戦の放送が待ち遠しいねんけど、日曜まで待たないといけないから、過去の試合で気分転換であります。
バルサの大勝ゲームでした。
終始圧倒。
なにせPK3つだし、ロマーリオハットトリックだしね。
相手は終了間際に2人退場者を出しましたけど、それまでに試合は決着していました。
まぁロマーリオSHOWでしたよ。
3得点以外にもアシストも多かったしね。
キケやアモールに出したのは絶品でした。

ストイチコフもおもしろかったね。
最初にPKゲットした時は、蹴りたいそぶりを見せたもののクーマンに取られちゃいました。
次にゲットした時は、今度こそ!って感じで自らコースを狙って流し込み。
8点目だったにも関わらず大喜びの大絶叫。
ベンチに下がっていたクーマンも笑ってましたね。
クーマンがピッチにいたら、どうなっていた事か(^^)

あとセルジも良かったね。
一応3バックの左の筈なんですが、オーバーラップしまくり。
そのスピート感にオサスナDFは全くついていけてませんでしたよね。
ナダルが上がったスペース埋めてくれてたんやろうけど。

オサスナは後半開始直後に代わって入ったルケが1点返したのがやっと。
この時はバルサDFも相当気が抜けている感じで、これはこれでニヤリなシーンでしたよ。

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2009年1月 2日 (金)

バレンシア×バルサ 93-94 Liga 第15節

バレンシア 0-4 バルサ
G:ストイチコフ、バケーロ2、クーマン(PK)

バレンシア:1センペーレ、2セレール、3イバニェス、4カマラーサ、5ヒネール、6エーロイ、7ピッツィ、8ミヤトビッチ、9ペネフ(C)、10フェルナンド、11トマス
監督:フランシスコ レアル

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、7ゴイコエチェア、4クーマン、5セルジ、6バケーロ(C)(16ベギリスタイン)、7イバン イグレシアス、3グアルディオラ、9アモール、10ロマーリオ、8ストイチコフ(14M.ラウドルップ)
監督:クライフ


新春早々良い試合を観戦出来ました。
両チーム共に攻撃的で見応えのある試合でした。
最終的なスコアだけ見れば、バルサの圧勝なんだけどバレンシアもそれぐらいのスコアを記録してもおかしくない攻撃してましたからね。
決定機もかなりあったし。
でもこの日はスビサレッタがあたってましたね。
流石はスペイン史に残る、世界に名を馳せたGKですわ。
特に後半は好セーブ連発でスビサレッタSHOWと化してましたからね。
いや〜、素晴らしかった。
じゃぁバレンシアのGKが悪かったのか、っていうとそんなに批判を浴びる程ではなかったけどね。
ただ並のGKやな、って感じでした。
バケーロの2得点は防ぎようが無かったけど、ストイチコフの先制ゴールはクロスやと決めつけて飛び出した所を抜かれたものやったし、クーマンのPKに繋がったロマーリオへのアタックは退場で誰も異論が無いものでした。
あんなに足上げちゃ駄目でしょ。
数試合出場停止にしても良いぐらいですよ。

そうそう試合中に解説の原さんも言ってましたが、この時って交代枠2でしたっけ?
というのもGKが退場して、フィールドプレーヤーがGKの代役を務めたんですよね。
まだ選手交代2人しかしてなかったのに。
どうやったか記憶が曖昧なので、なんともです。
でも残り時間少なかったとはいえ、PKの場面やし交代枠があるなら絶対に代えてる筈ですよね。
3点差だったからといっても試合を投げるのはおかしいし。
バルサも2人しか代えてないしね。
それともベンチにGKがいなかったのか?

あと交代と言えば、交代で入ったラウドルップも素晴らしかったよね。
すぐさまリズムを作り出し、決定的なパスを幾つも通しました。
バレンシアが前掛かりになってた、って事もあるけど流石の能力です。
でもストイチコフが悪かった訳でもないねんけどね。
先制点に代表されるように、仕事はしてますし。
要するに選手層が厚い、って事ですわ。

バケーロの2得点は、いずれも上手い飛び出しからのもの。
他にも決定機あったので、ハットトリックしててもおかしくなかったですわ。
相変わらずポジショニングが素晴らしいよね、ゴール前でも。

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2008年9月13日 (土)

ラシン×バルサ 93-94 Liga 第29節

ラシン 1-1 バルサ
G:ラドチェンコ  アモール

ラシン・サンタンデール:1セバージョス、2トレシージャ、3ヘルーチョ、4メリーノ、5パブロ アルファロ、6シグマントビッチ、7ポポフ、8ビジャボーナ、9ラドチェンコ、10キケ セティエン、11ヘリ    監督:イルレタ

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、3グアルディオラ、4セルジ、5ナダル、6バケーロ、7イバン イグレシアス、8アモール、9ラウドルップ、10ロマーリオ、11ベギリスタイン   監督:クライフ


ラシンの良い所ばかりが目についた試合でした。
バルサTVなのに何故??
残り7分でアモールが同点弾を叩き込んだ時は、「あぁここから劇的逆転勝利を飾るんや。バルサTVやしな。」と思いましたが、結局そのままエンパテで終了したしね。
う〜ん、バルサTVスタッフの選択基準が良くわからん。
ラシンの良いプレーを見せよう!と思ったのでしょうかね。
それならハナシは解る。

この日のラシンはピッチを広く使い、中盤でボールを回し、サイドアタッカーは常に勝負し(そして勝つ!)、ディフェンスの統率も取れ、FWは危険性に溢れる、という「ええ時のバルサやん!!」って内容でしたからね。
こういう風にフットボールしろ!ってバルサTVのスタッフは伝えたかったんかな?

そんなに良かったラシンが同点に追い付かれた理由は、前半途中でセバージョスが退場になっちゃったから。
エリア外で手を使って得点機を阻止したから、っていう赤紙やってんけどリプレイで見ると手は使っていなかった。。。。
そりゃセバージョス怒るわ。
その後も数的不利を感じさせない戦いを披露していたラシンやけれども、流石に後半終了間際になってきたらズルズルとライン下がっちゃったからね。
サリナスに引っ張られて、ってのもあったやろうけど。

バルサも前半終了間際にフェレールが1発退場したから、後半は10対10の戦いでした。
でもやっぱりラシンの方が疲れてたなぁ。
前がかりになってたバルサのウラを突いて追加点奪えてたら楽になれたやろうけど、まぁそれが出来たら中位にはいないYOってハナシですわ。

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2008年8月31日 (日)

バルサ×セビージャ 93-94 Liga 第38節

バルサ 5-2 セビージャ
G:ストイチコフ2、ロマーリオ、ラウドルップ、バケーロ   シメオネ、スーケル

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、3グアルディオラ、4エウセビオ、5ナダル、6バケーロ、7アモール、8ストイチコフ、9ラウドルップ、10ロマーリオ、11セルジ  監督:クライフ

セビージャ:1ウンスエ、2マルタゴン、3ミケル・ソレール、4コルティーホ、5ディエゴ ロドリゲス、6マルコス、7ラファ パズ、8ガブリエル モージャ、9スーケル、10シメオネ、11バンゴ  監督:アラゴネス


最終節です。優勝決定試合です。
ハナシには聞いてたけど、ここまで劇的な試合だったとはね。
結果わかってるのに正直痺れたよ。

状況を簡単に説明すると首位デポルと2位バルサの勝ち点差はたったの1、3位マドリーにはもう優勝の望みはありませんでした。
んで、最終節はどちらもホームでの戦い。
デポルにとってはリアソールで、相手は降格圏にもヨーロッパ杯戦圏内にも関係していない"完全消化試合"だったバレンシアだった訳で、こりゃぁもう「もらった」と思っていたでしょう。
同様の想いはバルセロニスタにもあったハズ。
「何が起こるかわからない」とは思いながらも、この前のシーズンの様な事が度々起こるとは確信していなかったでしょう。

それに、とりあえず絶対に勝たなければいけないバルサは先制されてしまいます。
前がかりに攻めまくってたところをシメオネ(若い!)に手痛くやられてしまいました。
その後、左サイドでのラウドルップの独壇場からの折り返しをストイチコフが悪魔の左足のボレーで決めて同点に追い付くものの、再び攻めに重心を置いたところを今度はスーケル(若い!!)に決められて突き放されてしまいます。

前半を終えた時点で1-2。お通夜の様な雰囲気のカンプノウ。
いくらリアソールが0-0とはいえ、セビージャに勝たないと何も起きませんからね。
ウンスエ(現バルサGKコーチ)の好守が光ってました。

前半こういう展開だったからこそ、更に劇的度は増しました。
後半に入るとバルサは力の違いを見せつけます。
ストイチコフの悪魔の左足が再び唸り同点に追い付くと、今度はロマーリオがシーズン前の公約通りの30得点目で逆転。
更に気持ちが切れたセビージャにラウドルップ、バケーロが次々とネットを揺らし試合を決めました。

でもこれはバルサにとって1つ目のコミットメントに過ぎず、リアソールでの結果次第によっては意味の無い勝利になってしまうのです。
そんな事はクレも解っており、カンプノウの試合が決着した75分過ぎぐらいからは殆ど目の前の試合への興味が無い感じで静かな時間が流れていきます。
皆ラジオに集中していたんでしょうな。

そして最大のクライマックスが訪れます。
後半43分、スタジアムに極限の静寂が訪れます。
デポルPK獲得。
オワタ。
奇跡は起きなかった。
誰もがそう思った事でしょう。
しかし2分後、スタンドは爆発します。
これが世に言うジュキッチPK失敗事件か。
とんでもない雰囲気すぎるやろ。
これリアルタイムやったら、鳥肌どころでは済まんかったで。
たとえ超決定機であっても流れの中のシュートミスだったら、これだけの爆発感は無かったやろうね。
終了間際にPK、っていう状況以外にはこんなにもならんかったでしょう。
筋書きのないドラマ、事実は小説よりも奇なり、なんとでも言え。
これがあるからフットボルはおもしろいのじゃ。
セレッソサポの私としてはデポルの気分を近年だけでも2度体験しとりますので、すんごい敗者の気持ちも解るよ。。。。。。

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2008年8月30日 (土)

マドリー×バルサ 93-94 Liga 第37節

マドリー 0-1 バルサ
G:アモール(77分、ストイチコフ)

マドリー:1ブーヨ、2チェンド、3マルコス、4アルコルタ、5ミジャ、6イエロ、7ブトラゲーニョ、8ミチェル、9サモラーノ、10プロシネツキ、11バスケス   監督:デルボスケ

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、3グアルディオラ、4クーマン、5ナダル、6バケーロ、7イバン・イグレシアス、8ストイチコフ、9アモール、10ロマーリオ、11セルジ   監督:クライフ


素晴らしくオモシロい試合でしたね。
90分間がアッという間に終わりました。
特に前半は凄まじかった。
両チームがガチンコに渡り合い、攻守の切り替えも速く、攻撃意識も旺盛で守備はスカスカ。
これでつまらなくなるハズがありません。

最終節前の試合という事で、バルサにとっては「絶対に負けられない戦い」でした。
翌日に試合を控える首位のデポルにプレッシャーを懸ける為っていうよりは、バルサが負けてデポルが勝つと優勝が決まっちゃいますからね。
一方のマドリーは既に優勝の可能性無し。
ですが、カンプノウでのクラシコでタコ殴りにされてるのでプライドに懸けても負ける訳にはいかなかったでしょう。
っていうかクラシコやからね、何もかかってなくても盛り上がるのです。

それにしてもこういう日程はどうなんかな。
07-08シーズンのクラシコも終盤すぎたので既にマドリーの優勝決まってもうてましたからね。
「両チームが優勝を争っての直接対決」みたいな構図を目論んで日程決めたのでしょうが、確率論的には中盤の日程ぐらいでやるんが一番良いんでないの??

さてさてハナシが試合から逸れてしまったので試合に戻ります。
前半が特にオモシロかった、と書いたのは後半がマドリーの一方的な攻めゲームになったからです。
なんでかしらないけど、後半早々からマドリーはペースを掴みバルサは防戦一方に。
ブトラゲーニョやミチェルが外してくれなかったら、カンプノウの逆スコアもありえたかも知れません。
それにしてもプロシネツキは、やっぱり巧い。
バスケスも非常にテクも躍動感もある。この選手あんまりよく知らなかったんですけど、エエ選手やね。

そんな試合展開でバルサは"らしくない"勝ち方をします。
中盤でプロシネツキから審判がボールをインターセプト(笑)、このボールを拾い一気に左サイドへ。
これを受けたストイチコフが伝家の宝刀左足を振り抜き、ゴール前に飛び込んだアモールがネットを揺らしました。
ず〜〜と攻められてて、1発で勝つというイタリア的な展開であります。

マドリーにとっては審判の「アシスト」が納得出来なかったでしょうね。
存在しないオフサイドを何回も取られたりしたし。
マドリディスタにとっては、ある意味忘れられない試合でしょうな。
でもバルサもPK帳消しにされたりもしてたし、全体的に審判のレベルが低かったの一言で済む感じもします。

あと時代を感じたのがスタジアムの雰囲気。
やっぱ立ち見は迫力ありますね。
同じベルナベウでも今と比べると全く違うスタジアムかの様にも思ってしまいました。

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2008年8月17日 (日)

バルサ×ラレアル 93-94リーガ開幕戦

バルサ 3-0 レアルソシエダ
G:ロマーリオ3

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、5ナダル、7ゴイコエチア、4アモール、3グアルディオラ、6バケーロ、11エステバランス、9ラウドルップ、8ストイチコフ、10ロマーリオ  監督:クライフ

ラレアル:1アルベルト、2フエンテス、4ピカベア、6ララニャーガ、3ルンフレーラス、8イマス、11アルキーサ、9コドロ、10クルセータ、5アラバ、7アルビステギ  監督:トシャック


ロマーリオ伝説のデビュー戦ハットトリックゲームであります。
結果知ってても、おもしろい、ワクワクする、楽しめる、という展開でした。
なにせロマーリオのゴールは、どれも美しいからね。
まずは、その華麗な3ゴールを振り返ってみますか。

1点目は前半15分。ペップのパスを受けると、ワントラップでディフェンス2人を手玉に取り、冷静にゴール隅へ流し込みました。
これだけでもカンプノウへの挨拶としては充分過ぎるものでしたが、こんなものはまだまだ序章に過ぎませんでした。

2点目は後半に入ってから、ペップとのワンツーで抜け出し、GKの手前で浮かせてフィニッシュ。
ペップとのワンツーの呼吸、浮き球の処理の巧みさ、そしてGKの動きを冷静に見る観察眼。
どれを取っても一流だという事が証明されている得点。
試合展開としても、この得点でようやく決着という感じでした。

そして仕上げは終了間際。
オフサイドポジションにいたバケーロと上手く入れ替わり、オフサイドトラップをかいくぐりました。
この時点で勝負アリだったのですが、ここからがロマーリオの真骨頂。
ペップのループパスを胸トラップすると、地面に落とさずそのままループシュート。
GKをあざ笑うかのように弧を描き、ボールはネットに吸い込まれました。
持ち直してGKと1対1の局面を作った方が得点の確率は高くなると普通のFWなら思うでしょうが、そこはロマーリオ大先生ですからね。
夢を、ロマンを見させてくれるのが他のストライカーと違うところです。

さてさてそんな感じでロマーリオのお披露目以上のものとなった開幕戦。
ラレアルはたんなる引き立て役となってしまいましたね。
攻撃に厚みもないし、守備も連携悪く脆弱だったし。
開幕戦だから、そんなもんと言えばそんなもんですが。

でもロマーリオは既にペップ、バケーロとコンビネーション確立してたしね。
やっぱ普通のストライカーとは違うんでしょう。
そんなロマーリオの加入で押し出された感じのクーマン師匠は、後半からストイチコフに代わって中盤の底で登場。
"外国人枠"ってのがある時代でしたのでね。それはそれで色々エエ事も悪い事もあります。
まぁそのへんの話は長くなるので、やめときます。

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2007年2月17日 (土)

バルサ×ガラタサライ 93-94CL グループA第5節

バルサ 3-0 ガラタサライ

G:アモール(22分)、クーマン(71分、PK)、エウセビオ(77分)

バルサ:1スビサレッタ(C)、3ナダル、4クーマン、5セルジ、2フェレール、6イバン・イグレシアス、8アモール、11ベギリスタイン、7エステバレンス、9ラウドルップ、10ロマーリオ   監督クライフ

ガラタサライ:1ハイレティン、2メルト、3ブルント、4ユースフ、5ファルコ・ゲッツ、6トュガイ、7ウゲール、8ハムザ、9ハカンシュクル、10スアット、11エルダル    監督ホルマン


懐かしのCLです。バルサTVで観戦しました。
この試合前までの成績は、バルサは2勝2分、ガラタサライは2敗2分です。
ちなみに開幕戦でバルサはアウェイ戦を戦っており、その時はスコアレスドローでした。
特筆すべきはガラタサライが4試合を終えて無得点な事。
深刻な得点力不足に陥ってた事がデータから読み取れます。
そしてそんなデータ通りの内容をカンプノウでも披露してしまいます。

ハッキリ言って、ガラタサライ弱かったね。
バルサが良かった、ってのもあるけどそれ以上に脆弱さばかりが目につきました。
なので、バルサは楽に試合を進めれましたよ。
序盤からガラタサライ陣営でのボール回しが延々続きます。
最終ラインからクーマンが攻撃を組み立て、アモールやチキが小気味良くパスを展開し、フェレールまでもがほぼ中盤の様な位置取りで、ガンガン攻撃に絡みます。
その中でも光っていたのが左サイドに陣取ったラウドルップ。
おもしろい様に対面のメルトを抜き去り、攻撃のリズムを作り出していました。
散々遊ばれてしまったメルトはカードも貰ってしまったので前半だけで下げられてしまう始末でした。

そんなバルサペースの試合展開だったので、得点が入るのも時間の問題でした。
そして先制点は鮮やかな形で決まります。
前半22分、チキのシュートフェイントからのスルーパスをアモールが流し込みました。
なんつうかそれまでの展開も実に美しかったんですよ。そしてそれを締めくくるに相応しい美しさのフィニッシュ!
実にバルサらしい見事なゴールでした。

正直、これで9割がた試合は決したと言えたでしょう。
それぐらいガラタサライは攻めにも守りにも迫力がありませんでしたからね。
「PKか!?」っていう惜しいシーンもあったけど、審判が取ってくれませんでしたしね。
逆に2失点目はラウドルップの"演技"に審判がまんまと引っ掛かってのPK献上。
ツキにも見放されては勝利は遠くなります。

ただバルサ側にたって良く言えば、ラウドルップの倒れ方の上手さも実力の内と言えるし、クーマンのPKも見事でしたからね。
更に問題は、この失点に気落ちしてミスから3点目まで与えてしまった事でしょう。
私の知ってるガラタサライは不屈の闘志で最後まで試合を絶対に諦めない集団ですが、この日の彼等はそうじゃなかった。
それがミスから産まれた3失点目に象徴されていると思います。

それにしてもバルサは素晴らしい内容でした。
ロマーリオが殆ど目立たなくても、ストイチコフがスタンドから観戦しても快勝出来た訳ですから、このチームの充実度が伺えるってもんです。

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2006年12月29日 (金)

バルサ×デポル 93-94 第26節

バルサ 3-0 デポル

G:ストイチコフ、ロマーリオ、ラウドルップ

バルサ:1ブスケツ、2フェレール、4クーマン、5ナダル、11セルジ、3グアルディオラ、7イバン イグレシアス、9エウセビオ、6バケーロ、8ストイチコフ、10ロマーリオ

デポル:1リアーニョ、5ジュキッチ、2ボーロ、4リベーラ、7ロペス・レカルテ、6マウロ・シルバ、3ナンド、10フラン、8サンタ エレーナ、9マンハリン、11ベベト


懐かしのバルサの試合をバルサTVにて観戦。

この時点ではデポルが首位。
バルサは6ポイント差つけられての3位という状況。
シーズンも終盤に差し掛かっての直接対決、しかもカンプノウなのでバルサにとっては絶対に負けられない一戦です。
シーズン序盤の頃のリアソールでの対戦ではベベトに決められて負けてますしね。

デポルは流石に強かった。
なにせこのシーズンは、ほぼデポルの優勝といっても良いシーズンでしたからね。
有名な話ですが、一応書いておくと最終節勝てば優勝のデポルはホームでバレンシアと対戦。
クライマックスは、0-0で迎えたそのロスタイム直前でした。
デポルがPKを獲得したんですよね。
つまり決めれば優勝。キッカーはジュキッチ。
しかし彼のキックがネットを揺らす事は無かった。。。。

そしてバルサが棚ボタの大逆転リーガ制覇。
この優勝がドリームチーム最後の優勝となった訳ですがね。

つまりデポルが優勝に値するシーズンを過ごしたのは事実なんですよね。
データだけ見ても、38試合で4敗しかしておらず、失点も僅かに18。
バルサの失点が42ってのと比べるまでも無く驚愕のディフェンスです。

この試合観てても、やはりディフェンスの堅さは際立ってましたよ。
ディフェンスラインの前ではマウロがバリバリに働いてるし、最終的には悲劇的な役回りになったジュキッチも最終ラインで強さを発揮していました。

そんなデポルから3得点ですよ!!!
これは価値ある。これこそ強さの証明、ドリームチームの証明ですよ。
やはりアタッカー陣の質が違いますわ。
得点者だけ見ても解る通り、ストイチコフ、ロマーリオ、ラウドルップ、とタレント力が違います。
ストイチコフは左足の破壊力と最終ラインからの抜け出しで、相手DFを混乱に落とし入れ、ロマーリオは技術の高さと抜け目無さで相手DFの腰を引かせていました。
外国人枠の関係で途中からの出場を余儀なくされたラウドルップも、出れば流石の仕事。
ゴール前での落ち着きと高いシュート精度で決定的な3点目を奪いました。

彼等3人のクラックも勿論素晴らしかったのですが、見逃せなかったのが中盤より後ろの働き。
バケーロは簡単なタッチと前へ後ろへ右へ左への運動量、そして熱き魂でリズムを作り、セルジは自分のサイドで起点を作られていたにも関わらずウィング並の役回りでオーバーラップをしまくり、ペップはいつもの様に優雅にパスを展開。クーマンも前から前からプレッシャーをかけインターセプトを連発。ナダルも圧倒的な存在感でデポルを押し込む事に成功しました。
唯一ブスケツが"穴"となってしまい、悪い意味で目立ちまくってましたが、まぁ普段はスビサレッタがいるので仕方無い面もありますよね。

デポルはベベトが殆ど仕事を出来なかった。
ボールが回って来なかったので苦しい面はありましたが、この日のロマーリオとはすっかり明と暗が分かれる結果となってしまいました。
この後のW杯では2人揃って輝きを放つ訳ですがね。

全体的な感想としては大満足の一戦です。
流石に首位攻防戦だけあってレベルも高いし、緊張感もあった。
その中で圧倒的攻撃力を発揮したチーム(因みにこのシーズン合計91得点。マドリーは61得点)が、最高のディフェンスを誇るチーム相手にも、その力を見せつける事が出来た訳ですから、こりゃバルセロニスタにとっては堪りまへんわ。

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2006年12月16日 (土)

バルサ×マドリー 93-94 第18節

バルサ 5-0 マドリー

G:ロマーリオ3、クーマン、イバン・イグレシアス

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、4クーマン、11ナダル、5セルジ、3グアルディオラ、7ゴイコエチェア、9アモール、6バケーロ、8ストイチコフ、10ロマーリオ

マドリー:1プージョ、3ラーサ、5サンチース、4アルコルタ、2ジョレンテ、6ミージャ、10プロシネツキ、8ミチェル、7ルイスエンリケ、9サモラーノ、11アルフォンソ

バルサTVでやってたので観ました。
伝説になってるクラシコなので、どういう内容だったかとか、結果は知ってました。
それでも圧巻のスペクタクル。

なにせ先制ゴールからロマーリオの超絶技巧がいきなり炸裂ですからね。
これが有名な「ラーボ・デ・バッカ」か!!!
"スーパープレイ集"みたいなヤツで何度か観た事はありましたが、試合の流れの中で観ると、また全然感じるものが違います。
こりゃ堪らんわ。
つうかバルサはこの試合5-0でマドリーを粉砕するのですが、全てのゴールがこの先制点に負けず及ばずのファインゴール。
クーマンのFKもそうだし、ラウドルップの切り込みもそうだし、バケーロの飛び出しもそうだし、ロマーリオもスルーパスもそうでした。
それらを全て操ってのがペップ。
ペップ好きとしては再びペップの勇姿を拝めただけでも感涙ものです。
しかし右足インサイドのキックは改めて芸術ですな〜。
ナダルとかゴイコエチェアとかセルジとかも地味に頑張ってたけど、やはりペップの輝きは凄まじい。
それとロマーリオね。
それからストイチコフも衝撃でした。
なにが衝撃、ってあんなに笑顔なストイチコフは記憶にないぞ!!
しかも後半早々に交代させられた後にも関わらずやで。
ゴールが入る度にベンチを飛び出しての破顔。
全くキャラと違うのですが、ストイチコフにとっても嬉しい以上のものがあったのでしょう。

マドリーは良い所無しで完全に引き立て役に回ってしまいました。
サモラーノ、ミチェルいたの??って感じでした。
エンリケ兄貴やプロシネツキは流石の存在感を披露する場面もありましたが、この日のバルサの前では記憶にも残らない程度のものでしかありませんでした。

これがドリームチーム最期の輝きとは・・・・。
これリアルタイムで観てた人はそんな事、想像もつかなかっただろうな。
正に夢の様な一夜だったろうから。

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2006年4月25日 (火)

バルサ×モナコ 93-94 準々決勝リーグ 第二戦

バルサ 2-0 モナコ

G:ベキリスタイン(16分、27分)

バルサ:1スビサレッタ、2フェレール、4クーマン、5セルジ、3グアルディオラ、10アモール、9ラウドルップ、6バケーロ、11ベギリスタイン、7ゴイコエチェア、8ストイチコフ

SUB:13プスケツ、14ナダル、15キケ、12イグレシアス、16フリオ・サリナス   監督 クライフ

モナコ:1エトリ、9テュラム、5デュマ、4プティ、2バレリ、6ビュエル、3ソノル、8ジョルカエフ、10シーフォ、7クリンスマン、11イクペバ

SUB:16ドュラロシュ、14パシ、15グリマンディ、12ニャゴ、13シンバ   監督 ベンゲル


クライフ率いるドリームチームです。
4連覇最後の年ですね。CLでも決勝まで行くのですが、ミランに大差で負けてしまうシーズンです。
この日はロマーリオが怪我で出れませんでしたが、それでもドリームチームは素晴らしかった。
いや〜、今季のバルサも凄いし、強いけど、この時のバルサもまた別格でした。
どっちが強いとかは単純に比べれないけど。
ただ美しさにおいてはこの時の方が上かな。
実に優雅なボール回し。ゆっくりと攻めていたと思っても急に加速するし、またその動き出しとパスのセンスが見事。
最終ラインからはクーマンがレーザービームでパスを送り、中盤の底からはペップが美しく展開。その前ではラウドルップがゲームをコントロールし、更に前線ではストイチコフが右から左から幅広くピッチを使えていました。
更に言うならばスビサレッタからの素早い展開も見逃せません。
つまりどの位置からでもゲームを支配出来るのです。
これでは相手も潰しようが無いし、掴みどころもありません。
そんな美しい流れから、この日はCFに入ったチキが2ゴール。
2ゴール以上にモナコに与える精神的ダメージは大きかったでしょう。
ただこれだけ美しいサッカーが出来たのはモナコの功績も大きい。
モナコも非常にショートパスを大事にするサッカーで、特に相手の良さを消そうとはしてこなかった。
汚いファウルや極端な守り等も見られず、そういう意味でバルサの良さも引き出していた。
いや引き出してしまった。
ただ理想のサッカーで勝とうという姿勢は今も昔も変わらないベンゲルの姿ですね。
そんな理想を追い求めてシーフォやクリンスマンは頑張っていました。
シーフォは長短のパスが実に正確で鮮やかでした。流石シーフォ。
クリンスマンも随所に危険さ、ゴール前での「らしさ」を発揮し、イクペバとのコンビも抜群。
イクペバは身体能力任せのプレーでしたが、まぁ実際それは大きな武器だったしね。
ジョルカエフがあんまり絡めて無かったのは残念だけど、そのジョルカエフ以上にCBの位置からテュラムはガンガンにオーバーラップして攻撃に絡んでいた。
モナコはバルサ相手じゃなかったら勝ててたやろうね。
それは実際にこの年のCLで準決勝まで行く事で証明したけど。

と、まぁそれぐらいにバルサは強かったよ。これは正にドリームやわ。
後半勝利を確信し、かなりゲームを落ち着かせていたのも印象的。
クーマンがPK止められても全く問題無かったぐらい余裕でした。

最後にもう1回書くが、強く、美しかった。

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