サンガ 2-2 横浜FC
【得点】
S:仙頭(5分)、OG(73分)
Y:イバ2(37分、65分)
【メンバー】
京都サンガ(4-2-3-1):清水圭介、石櫃洋祐、染谷悠太、吉野恭平(C)、本多勇喜、ハソンミン(22分、退場)、下畠翔吾(68分、田村亮介)、小屋松知哉(90分、内田恭兵)、仙頭啓矢、岩崎悠人、イヨンジェ(55分、伊東俊)
SUB:菅野孝憲、高橋祐治、ケヴィン・オリス、大黒将志
横浜FC(4-2-3-1):高丘陽平、小宮山尊信(89分、新井純平)、渡邉将基、西河翔吾、田所諒、佐藤謙介(C)、中里崇宏、ジョンチュングン(66分、野崎陽介)、レアンドロ・ドミンゲス、野村直輝(31分、大久保哲哉)、イバ
SUB:南雄太、前嶋洋太、津田知宏、三浦知良
【感想】
・勝てた試合を落とした横浜FC
・可能性無い中から追いついたサンガ
・お互い痛いドロー
って試合でした。


■試合前の状況
ここ6試合負け無しと好調を維持してるものの、今日の結果次第ではJ1昇格の可能性が無くなるサンガ。
一方の横浜FCは、P.O.圏内まで3ポイント差と全然まだまだチャンスあり。
なのですがフロントは勝負に出たのか監督を解任。
新監督タヴァレス氏の初陣が今日となりました。
この判断が吉と出るか凶と出るかですな。
日本に縁もゆかりもなく、世界的に知名度がある訳でもないタヴァレス氏をどういうルートで獲得してきたのかは気になるけどねw
まぁスタメンを見る限りでは今までのレギュラーと大差ないので今日に関しては日本人コーチ陣の意見が色濃く出てる感じに見える。
来日して数日やもんな、何もワカランでしょ普通は。
■早々の退場劇
という事で前提としては「両チーム勝ち点3が是が非でも欲しい状況です!」って所。
なんですが、京都イレブンは実際どこまで本気で昇格を目指してるんでしょうかね。
数字上は可能性残ってるけど、事実上は既に終戦状態な訳でね。
何を目指した戦いになるのかな~という視点で観てたのですが、いきなり先制したのはサンガ。
仙頭君が素晴らしいフィニッシュを披露してくれましたね。
流石はスーパー仙頭。
まぁ発端は西河の考えられないミスからでしてね。。。
雨中のゲームとはいえ、酷いミスでした。
まぁこのハナシは後述します。
ここで書くのはサンガが先制した事よりも、ハソンミンが退場しちゃった事なのです。
20分足らずで2枚もイエロー貰うってね。
しかも2枚目はレッドでもおかしくないぐらいのエグいタックルでした。
1点リードしてる状況。
自身は既に1枚黄紙を貰ってる。
って中で、特にピンチでもないセンターサークル付近でね、あんなタックルしますかね?
状況判断が出来てなさすぎのボランチですわ。
幸い仙頭がボランチの穴埋めをするという事で、選手交代までには至らんかったけどね。
※ってか京都ってユーティリティープレーヤー多いな。吉野と下畠にしても今日の並びとは逆でも良かった訳でね。
染谷も色々出来るし、トゥーリオは前線から最終ラインまでこなすしねwww
■無策の布部
さて1人少なくなってしまったサンガ。
残りはまだ70分近くあるので、これは大ダメージです。
こういう時に「少なさを感じさせない」試合運びを出来るかどうかってのは結構大事ですよねー。
でも残念ながらサンガは、そういう戦い方できず。
ほぼ一方的に横浜に押し込まれるような流れが続きました。
4-4-1でカウンター狙い、って所やったんやろうけど防戦一方やったね。
そしてそんな状況に対して布部監督は何も出来ず。
前半終了間際なんてホントにアップアップの状況でね。
「HTで修正するから早く笛ふいてくれ」って感じやったと思うんですよ。
でも後半始まっても状況は変わってなくてね。
HTで何をやっとったんやと。
この状況を見るに逆転されても当然やと思ったし、今日はゴレアーダで京都は散るんじゃないかとも思った。
だって未知数だったタヴァレス監督は色々動いてたもんね。
野村とか野村とか野村とか。
野村はねー、イライラしとったんですわ。
最初にプレーを審判に邪魔されてから。
だから彼も退場しちゃうんじゃないか?って空気はあった。
帳尻退場じゃないけど、こういうのって続くやん。
(そもそも誤審でもなんでもないから帳尻なんて存在しないけどね)
で、そんな野村に対してタヴァレス監督はポジションチェンジを指示。
右SHだったジョンチュングンと場所を入れ替えました。
ただ、ここでも精彩を欠くプレーをしてたのでアッサリと見限られましたね。
この辺りが実に外国人監督っぽい。
そんでもって野村を下げるだけでなく、10人のサンガに対して圧力をかけるような交代が出来た。
大久保とイバのツインタワーは迫力あったよね~。
そして、そんな2トップ下で自由に攻撃を操るレドミ。
やっぱレドミは上手かった。
JリーグMVPを獲った時のようなキレ味は勿論望むべくも無いが、それでも異彩を放っていた。
ピッチ上で誰よりも上手かったし、そんなレドミをフリーにしまくってた京都DFは何を考えていたのだろうか。
と想いながら試合を観てましたよ。
イバの同点ゴールも結局そういう形からやったしね。
■当然の逆転劇
前述したように何も出来なくなったサンガ。
こうなれば逆転されるのも時間の問題でね。
横浜FCがチャンスにミスしまくってくれてたおかげで同点の時間は長く続きはしましたが、最後までもつ訳はなく。
イバのミドルシュートはゴラッソでしたけど、ああいうゴラッソが出なくてもいずれは決められてたでしょう。
(リプレイだけ観たら「イバにやられた」になるかもやけど、そうじゃないって事です)
もうね、流れ的には後は横浜FCが3点目4点目を取って試合を〆るという流れでしたよ。
ラッキーカウンターぐらいしか望みが無いサンガだったんで。
イヨンジェの代わりに伊東君を1トップに入れたり。
かと思えば下畠に代えて田村を投入し、伊東君をボランチに下げたり。
(この時点では伊東と仙頭のWボランチ。右SHに田村、左SHに小屋松。1トップが岩崎)
ちょっと布部采配も迷走してるなー、という印象でした。
それでなくても中盤の守備力低下してたのに、純粋に守れるボランチ下げて攻撃的な布陣にする賭けはバクチすぎないか?と不安になった。
案の定、中盤はスカスカになってたしね。
■ミスが多かった横浜FC
もう横浜FCの勝利は揺るぎないものに思えましたが、ここから追いつかれちゃうんですよね。
非常に不思議なものを見てる感覚でした。
セットプレーからだったので、ああいう事も可能性としてはありえるんやろうけど。
そんでもって、その与えたFKも誤審ではあったけど。
ただフリエサポは「誤審だ!!」ではなく、自チームのミスの多さに目を向けた方が良いと思う。
本当にパスミスが多かった。
勿体無いプレーが多すぎた。
あれでは創り上げたリズムを失っても しゃーない。
これでは昇格出来んよ。
10人相手に内容でも圧倒し、チャンスも一杯あったのに追いつかれてるようではね。
こんなんで昇格なんて、ありえへん。
だって最後の時間帯サンガは時間を使って「引き分けでもOK」って戦い方をしてきたからね。
昇格の事を考えると絶対勝ち点3欲しいのはサンガの方やろうに、守りに入ったから。
(交代も小屋松→内田というディフェンス力向上の交代)
そんなチーム相手に勝てないようじゃ、横浜FCの未来は暗いで。
■総括
内容としてはサンガがボロ負けしてても不思議ではなかったけど、結果ドロー。
大雨の中、西河を筆頭に横浜FCのミスが目立った試合でした。
まぁ色んなドラマが見えて面白かったし、屋根の無い西京極でズブ濡れになりながら観戦したのは良い思い出になった(苦笑)
リーグ終盤戦の土壇場で両チームの事情が垣間見えたのは非常に興味深かった。
相変わらず岩崎君には未来があったし、意外と横浜FCのボランチコンビは効いてた。
イバとレドミは別格やったし、それが余計に小宮山や石櫃の拙さを目立たせる結果にも。
KINGが出なかったのは残念でしたが、イチフットボールフリークとしては楽しめた試合でした。
やっぱ現地で観戦した方が見えるものが多くてオモロいね!
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