マドリー×バレンシア 04-05 Liga 第8節
マドリー 1-0 バレンシア
G:オーウェン(7分)
マドリー:カシージャス、サルガド、サムエル、I・エルゲラ、ロベルト・カルロス、ジダン、グティ、フィーゴ(86分セラデス)、ラウール、オーウェン(59分ソラーリ)、ロナウド(79分モリエンテス) 監督:レモン
バレンシア:カニサレス、C・トーレス、D・ナバロ、マルチェナ、カルボーニ、アルベルダ、バラハ、シソコ(46分アイマール)、ルフェテ(46分フィオーレ)、アングロ、ディ・ヴァイオ(68分ミスタ) 監督:ラニエリ
両チーム共に調子が悪いです。
マドリーはここ最近のリーガで3試合白星無し。
一方バレンシアもCL、リーガ含め2連敗中。
しかもインテルには大敗しました。
どっちも調子悪いけど、直前のCLでボロ負けしたバレンシアと内容悪いながらも勝ったマドリー。
その結果の差が、この試合にそのまま出ましたよ。
レモンの投げ槍的なジダン、グティのドブレピボーテが上手くいった。
特にジダン。
2列目でやってる時よりもプレッシャーが薄いので容易に前を向けるんですよね。
この日は、そっからのパスの散らし、前へのドリブル、飛び出しが実に効いてたよ。
もうジダンに限るよ。
ジダンがMVPです。
先制点もその流れです。
華麗に中盤の底からディフェンスをかわし、引き連れ、引き寄せたうえでラウルにパス。
これをラウルがダイレクトでオーウェンにパス。
オーウェンも冷静にカニサレスを見極めて上手く決めましたよ。
ジダンのピボーテは今日の内容を見てたら天職にも見えるよ。
でも実際は2列目の方が、もっともっと決定機に絡めるし、楽しいプレイも見れるのでそっちの方が良いんだろな。
実際守備ではあんま効いてないしね(笑)
そっちはグティがキャラに似合わず献身的に地味にディフェンス頑張ってたよ。
もう一方の見方としてはバレンシアの駄目さが指摘されます。
多分インテルショックだと思うんですけど、ラニエリさんスタメンを弱気できたんですよ。
アルベルダ、シソッコ、バラハと3枚ピボーテを並べましたからね。
とりあえず前半は守備を固めてカウンターで行こか、って意図がありありでしたわ。
そりゃインテルにあれだけやられたら腰が引けちゃう気持ちは解りますよ。
でもね、この作戦は結果論で言うと完全に裏目でした。
グティ、ジダンと守備が弱い中央を敢えて突かず引いちゃったので、ジダンが伸び伸び出来ちゃったんですよね。
頭からアイマール出してりゃジダンも守備に気を遣わないといけないから、あそこまで持ち味出てなかったと思うんですよ。
そこがしくじったなと。
早めの先制ゴールで余計にラニエリの歯車は狂っちゃったしね。
後半アイマールが入ってからの方が断然良かったもんね。
後はビセンテ、アジャラがいないのが辛いね。
この日も左からの攻撃が生きてなかったもん。
アングロ、フィオーレと色々試してはいますが、ビセンテの栄光には程遠いよ。
それからセンターの守りもやっぱり弱いよね。
開幕からなんとかごまかせてましたが、インテルやマドリーのトップクラスのCFが相手となると弱体っぷりが露呈しますね。
それでもカニサレスに支えられてる面は非常に大きいねんけど。
マドリーは最悪期からは脱っした印象やけど、こんな自転車操業システムで1年間乗り切れるほどにリーガもCLも甘くありません。
いずれは革命の時期を迎えなければなりません。
ただこの日の試合はとってもおもしろかったよ。
両チーム緊張感とプライドとハイレベルが入り交じって。
我々はそんなひと時の宴を楽しみましょう。
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