2004年12月17日 (金)

マドリー×バレンシア 04-05 Liga 第8節

マドリー 1-0 バレンシア
G:オーウェン(7分)

マドリー:カシージャス、サルガド、サムエル、I・エルゲラ、ロベルト・カルロス、ジダン、グティ、フィーゴ(86分セラデス)、ラウール、オーウェン(59分ソラーリ)、ロナウド(79分モリエンテス) 監督:レモン

バレンシア:カニサレス、C・トーレス、D・ナバロ、マルチェナ、カルボーニ、アルベルダ、バラハ、シソコ(46分アイマール)、ルフェテ(46分フィオーレ)、アングロ、ディ・ヴァイオ(68分ミスタ)  監督:ラニエリ


両チーム共に調子が悪いです。
マドリーはここ最近のリーガで3試合白星無し。
一方バレンシアもCL、リーガ含め2連敗中。
しかもインテルには大敗しました。
どっちも調子悪いけど、直前のCLでボロ負けしたバレンシアと内容悪いながらも勝ったマドリー。
その結果の差が、この試合にそのまま出ましたよ。

レモンの投げ槍的なジダン、グティのドブレピボーテが上手くいった。
特にジダン。
2列目でやってる時よりもプレッシャーが薄いので容易に前を向けるんですよね。
この日は、そっからのパスの散らし、前へのドリブル、飛び出しが実に効いてたよ。
もうジダンに限るよ。
ジダンがMVPです。
先制点もその流れです。
華麗に中盤の底からディフェンスをかわし、引き連れ、引き寄せたうえでラウルにパス。
これをラウルがダイレクトでオーウェンにパス。
オーウェンも冷静にカニサレスを見極めて上手く決めましたよ。
ジダンのピボーテは今日の内容を見てたら天職にも見えるよ。
でも実際は2列目の方が、もっともっと決定機に絡めるし、楽しいプレイも見れるのでそっちの方が良いんだろな。
実際守備ではあんま効いてないしね(笑)
そっちはグティがキャラに似合わず献身的に地味にディフェンス頑張ってたよ。

もう一方の見方としてはバレンシアの駄目さが指摘されます。
多分インテルショックだと思うんですけど、ラニエリさんスタメンを弱気できたんですよ。
アルベルダ、シソッコ、バラハと3枚ピボーテを並べましたからね。
とりあえず前半は守備を固めてカウンターで行こか、って意図がありありでしたわ。
そりゃインテルにあれだけやられたら腰が引けちゃう気持ちは解りますよ。
でもね、この作戦は結果論で言うと完全に裏目でした。
グティ、ジダンと守備が弱い中央を敢えて突かず引いちゃったので、ジダンが伸び伸び出来ちゃったんですよね。
頭からアイマール出してりゃジダンも守備に気を遣わないといけないから、あそこまで持ち味出てなかったと思うんですよ。
そこがしくじったなと。
早めの先制ゴールで余計にラニエリの歯車は狂っちゃったしね。
後半アイマールが入ってからの方が断然良かったもんね。

後はビセンテ、アジャラがいないのが辛いね。
この日も左からの攻撃が生きてなかったもん。
アングロ、フィオーレと色々試してはいますが、ビセンテの栄光には程遠いよ。
それからセンターの守りもやっぱり弱いよね。
開幕からなんとかごまかせてましたが、インテルやマドリーのトップクラスのCFが相手となると弱体っぷりが露呈しますね。
それでもカニサレスに支えられてる面は非常に大きいねんけど。

マドリーは最悪期からは脱っした印象やけど、こんな自転車操業システムで1年間乗り切れるほどにリーガもCLも甘くありません。
いずれは革命の時期を迎えなければなりません。
ただこの日の試合はとってもおもしろかったよ。
両チーム緊張感とプライドとハイレベルが入り交じって。
我々はそんなひと時の宴を楽しみましょう。

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2004年11月 9日 (火)

マドリー×デポル 04-05 Liga 第6節

マドリー 0-1 デポル
G:ルケ(45分)

マドリー:カシージャス、サルガド、I・エルゲラ、サムエル、ロベルト・カルロス、セラデス(82分ラウール・ブラボ)、ベッカム、フィーゴ、ジダン、ラウール、オーウェン(51分モリエンテス)
SUB ロペス、パボン、メヒア、ハビ・ガルシア、ホタ 監督 レモン 

デポル:モリーナ、マヌエル・パブロ、セサル、J・アンドラーデ、カプデビラ、セルヒオ、ドゥシェル、ビクトル(61分スカローニ)、バレロン(89分フラン)、ルケ(74分ムニティス)、パンディアーニ
SUB ムヌア、アモ、エクトル、トリスタン 監督 イルレタ


リーガを代表するビックネーム同士の対決ですが、現在置かれてる状況ってのは微妙。
マドリーは開幕から不調続きで、やっと直前のCLで「らしい勝ち方」をして、これから復調できるか?ってトコ。
一方のデポルは、マドリーよりも深刻な状況で、リーガのみならず直前のCLでもチームの不調そのままの負け方でした。

上昇気流に乗れそうなマドリーが、ベルナベウで試合する訳ですから、試合前の予想としては当然マドリー有利が囁かれてました。
しかしそう簡単にいかない所がサッカーの奥が深い所です。
ではこの試合を振り返ってみましょう。

開始直後からマドリーは良い感じでした。
ローマ戦ですっかり自信を取り戻したのか、良い頃のマドリーの空気が漂っていました。
開幕当初は明らかにスムーズさを欠いていた攻撃も流れる様に展開されるし、サムエルもポテンシャルを存分に発揮してるみたいで、ようやくフィットしてきた感じ。
さ〜てマドリーのゴールショウが見られるのか?
そんな甘いものじゃありませんでした。
この日の相手はデポル。腐っても鯛でした。
更に言うならローマほどには腐ってませんでした。

危機的状況のデポルは耐えて凌いで勝ちました。
こんな戦い方は本来のイルレタの目指すモノでは無いかもしれません。
しかし、今のデポルにはこれが必要でした。
元々ハマれば堅守を誇るデポルDF。
非常事態に集中力全快のデポルから得点するのは、そう簡単な事ではありません。
更にはデポルは守りだけのチームではありません。
パンディアーニとルケ。
この規格外の2人だけで点取れちゃうんです。
しかも前半ロスタイムっていう時間帯も良かった。
前半完全に押されてたのに、この1点ですっかり活力が湧いてました。
後半はプラン通りに遂行するだけでしたね。

この日のマドリーを見る限り、まだ完全に戻ったとは言えないですね。
ロナウドが怪我で出れなかったり、オーウェンがまだフィットしてなかったりと理由は色々あるし、絶好調時のマドリーでもこの日のデポルを倒せたかどうかは確実では無いですが、それでも90分通して見て疑問符が出る内容でした。
是が非でも追い付きたい状況でブラボを中盤で使ってみたりと監督の采配も良くわからないしね。
でもベンチ見ると他に使えそうな奴がいないってのも事実。
こんなに層薄かったか?
まだまだ苦しい状況は続きそうです。

一方デポル好きの私としては嬉しい勝利ですが、こちらも手放しで喜べるくらいの完勝ではなく、春は近くないでしょうね。

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2004年8月16日 (月)

ダメレンゲ検証

今季のオフのマドリーの補強を検証します。
まだマーケット閉じてないんで現時点での話ですが。

サムエル獲った時は遂にマドリーも普通のクラブに成り下がったか。
と思いました。
毎度毎度守備の不安を指摘されながらも攻撃的な選手ばかり獲って皆からアフォ扱いされてたマドリー。
守備的な選手を獲らないどころか放出しちゃって更にアフォ扱いされるマドリー。

私から言わすとそんなクラブの姿勢も魅力の1つだったんですが、サムエル獲得ですよ。
世界の5本の指には入るであろう強靭なそれでいてクレバーなCB。

なんて当たり前な補強なんだ!!!
マドリーらしくない。
その上、リカルド・カルバーリョにビエラだって!?

的確に弱点埋めすぎですよ。
特にビエラなんて加入された日にゃ、ハッキリ言って磐石過ぎ。
ビエラだったら1人で中盤制圧出来るので、残りのギャラクティコ達は思う存分攻撃に専念出来るじゃないですか。
マケレレがいた頃よりも厄介だ。

そんな不安を吹き飛ばしてくれるオーウェン加入のNEWS。
YES!これぞマドリー。こんなバカげた補強こそマドリーの真骨頂。
やってくれるやん。
怪物に至宝にCL得点王にと充分豪華過ぎるアタッカー陣に、ワンダーボーイいりますか?
いらないでしょ。
何処で使うよ?
まさかフィーゴの後釜?
ターンオーバー?
う~ん、宝の持ち腐れ。

でもバルセロニスタの私としては安心しましたよ。
普通の補強して強くなったマドリーなんて嫌です。
どっか弱点があるかわりに攻撃だけは馬鹿げて破壊力ありすぎ、そんなマドリーでいてください。
そのほうが何かと叩きやすいんで。

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