生中継のEUROを観ずに1週間遅れのリベルタ録画放送を観てる自分を顧みて、何故EUROに萌えていないのか、考えてみた。
っていうか、代表チームに何故興味を抱かなくなってしまったのか、が正確かもね。
当ブログでも何回か「クラブチーム万歳」的な事は書いてるけど、改めてもう1度整理してみようと。
まず単純にクラブチームの方が観ててオモシロイってのが1つ。
これは韓日02、ポルトガル04の2年間で自覚した事実です。
これに気付き、ドイツ06は比較的スルーしたんですけど、その判断が間違ってた!とも思わされなかったし。
まぁ当然ちゃぁ当然なんですけどね。
基本的に日々の練習を通じてコンビネーションを高められるクラブチームと、たまにしか集まらないしメンバーも流動的な代表チームじゃぁ完成度が変わってくるのはしょうがない。
クラブチームに勝てる代表チームなんて、年々少なくなってきているでしょう。
それに拍車をかけたのが所謂ボスマン判決による移籍の自由化。
昔はミランがそのままイタリア代表だったり、バイエルンがそのままドイツ代表だったりしてたんで、コンビネーションの問題は今よりマシだったかもしれませんが、現在最強リーグのプレミアにしても最早アフリカ人選手無しでは語れませんしね。
クラブがお金さえかければ弱点を補えるのに対して、代表は選手が育つのを待たなくてはいけないのも最強チームが産まれない1つの要因。
相変わらずポルトガルはCFがいなさそうだし、イングランドはGKが育っていない。
スペインは中盤ばっかりに良い選手がいるし、ドイツは創造的な選手が未だに出現しない。
オランダとポルトガルはウィング天国なのに他国は数える程、とか挙げだしたらキリが無いぐらい。
でもそういう部分は国々の特徴なので楽しい面でもあるんやけどね。
あと監督さん達もクラブチーム率いてる方がやり甲斐がありそうやし。
何処かの監督が「代表チームの監督なんて定年過ぎた爺さんがやる仕事」みたいな事を言ってましたが、当を得ている気がします。
さて、理由の1つ目にあげたクラブチームの方が魅力的、って事に対する対策ですが、もうこれは今の流れが続く限り止める事は出来ないやろうね。
トッティやネスタ、スコールズらのトップ選手が次々と「クラブ>代表」って感じで代表引退していってるし。
思いもよらぬ世界的な転換点が無い限り代表のレベルは下がる一方なんじゃないかな。
次の理由は「開催時期が悪い」です。
EUROにしてもW杯にしても、シーズンオフやからね。
ここの所の大会では前年のシーズンで活躍した選手ほど目立たず、怪我でシーズンを棒にふった選手ほど活躍してたりします。
例えば韓日02では直前にCLという頂点を極めたジダン率いるフランスがGL敗退したのに対し、優勝したのはロナウド、リバウドといった直前のシーズンを頻繁に休んでいた面子が率いたブラジルでした。
そりゃ疲れてない訳ないで。
コンディションが悪いと良いプレーも中々観られないですからね。
更にそれに拍車をかけるような暑さ。
基本的に冬のスポーツやからね。
一番悪い時期に最高のモノなんて見せられるハズもありませんよ。
更に中3日、4日でドンドン試合やらなアカンしね。しかも昼間に。
さて、これの対策としてはアフリカ選手権のようにシーズン中にやるってのが手っ取り早い解決策でしょう。
でもそうなるとリーグを中断してやらなアカンよね。
リーグ中断せんとやったとしても、多分あんまり選手集まらないやろうし。
アフリカ人ほど帰属意識高くなさそうやし。
って事で辞退者が増えれば増えるほどLVは下がる。
じゃぁ中断?ってなると、フットボルをやるには一番季節が良い11月〜2月ぐらいのどこかでミスミス中断なんてするとは思えない。
クラブは代表よりももっと大きなお金が動いてますからね。
って事は、やっぱどっちも不可能だろうから当面これの対策も出来ないやろうなぁ。
さて次は「新たな発見が無くなった」です。
昔はEUROやW杯ってのは選手の品評会みたいな言われ方もされてましたけども、もう今や完全に無くなりましたからね。
これだけの情報化社会で各国リーグもTVやネットを通じて苦労無く観られる様になった御時世で、あろうことかスカウト様がその国の代表にまで昇りつめている選手を知らない訳がないもんね。
マスゴミでも知ってるぐらいやから。
んでもって、当然我々にも大なり小なり情報が来る訳でして、「全く無名の有望な選手」なんてものは殆ど存在しなくなったんじゃないのかな?
例えばドイツ06の時にエリクソンがウォルコットを選んだのを"サプライズ!"と日本のメディアは報道しましたが、この時でさえウォルコットの名前を知らないフットボールフリークの方が少ないぐらいだったんじゃないのかな?
「フットボールフリーク」の定義が難しいけど。
ウォルコットはプレミアでも未出場だったので、「プレーを観た事がある人」って意味では殆どいなかったやろうけど。
じゃぁ新たな発見の楽しみは、もう得られないのか?ってなると、これはクラブチームでは得られるんですよね。
平気で17歳、18歳が登場してきますから。
特にベルギーリーグあたりは、そのへんオモシロイ。
CLでは奮わないベルギー勢ですが、そのへんの楽しみは一番あるかもしれません。
では、これの対策。
インターネットが完全に破綻し、衛星でも落ちない限り不可能ですね。
2週間に渡ってダイヤモンドサッカーで前半後半を観てた時代に戻すしか無理ですね。
しかもCLでは無くW杯を放送してくれるように頼まなくちゃいけないし。
そんなん無理無理。
それでは最後の理由です。
それは愛するチームが無くなった事です。
これは結局上の理由とも関連するんやけどね。
やっぱり試合観てて何が一番ハラハラするか、って好きなチームを観てる時が一番興奮する訳ですよ。
どんなにLVが低くても親が子供の出てる草サッカーにドキドキするのと一緒です。
って書いたら話が矛盾してるなあ、って事に気付いた。
LV関係無いんやったら、選手がグダグダでも暑そうでも本気度が低そうでもオモシロイ筈やないかと。
う〜ん、って事は単純に気持ちが離れただけ?
昔はオランダやブラジル、アルゼンチン、スペインが好きだったけれども、オランダはファンバステンが監督になってからゴタゴタしてて嫌になったし、ブラジルは韓日02で守備的なスタイルを見せられて気持ちが萎えたし、アルゼンチンはキャラがたってる選手が少なくなって小さくまとまってる感じになって、どうもな〜、やしスペインはいつまでたっても"国"って感じがしないし。
ってな感じで困った状況なんです。
これの対策としては、とりあえず試合観るしかないかなぁ。
今日のオランダ×フランスでも観てみるか。
なんかオランダは、あろうことかカウンターで初戦のイタリアに快勝したらしいし。
もし美しく勝つ事をホントに放棄したオランダならば、もう完全に決別ですよ。
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