ポルトガル×フランス EURO2016 決勝
ポルトガル 1-0 フランス
【得点】
エデル(109分)
【メンバー】
ポルトガル(4-1-3-2):ルイ・パトリシオ、セドリク・ソアレス、ペペ、ジョゼ・フォンテ、ラファエル・ゲレイロ、ウィリアン・カルヴァーリョ、レナト・サンシェス(79分、エデル)、アドリエン・シルヴァ(66分、ジョアン・モウティーニョ)、ジョアン・マリオ、ナニ、C・ロナウド(C)(25分、R・クアレズマ)
SUB:A.ロペス、エドゥアルド、ブルーノ・アルベス、R.カルバーリョ、ビエイリーニャ、エリゼウ、ダニーロ、アンドレ・ゴメス、ラファ・シルバ
フランス(4-2-3-1):ロリス(C)、サニャ、コシールニー、ユムティティ、エヴラ、ポグバ、マテュイディ、シソコ(110分、マルシャル)、グリーズマン、ペイェ(58分、コマン)、ジルー(78分、ジニャク)
SUB:マンダンダ、コスティル、ジャレ、ラミ、マンガラ、ディーニュ、カンテ、キャバイェ、シュナイデルラン
【感想】
・予想通りの塩試合
・耐えたポルトガルに勝利の女神が微笑む
・90分で仕留められなかったフランスは必然の結果?
って試合でした。
■試合前の状況
EURO2016本大会も遂に決勝!
って言っても、今まで1試合も観てなかったけどね(苦笑)
流石にファイナルぐらいは観ておこうか、というぐらいのテンションで観戦です。
ここまでの勝ち上がりを簡単に振り返ってみますか。
まず開催国のフランスですが、GLは堂々の首位通過。
開幕戦、そして2戦目も終了間際の劇的ゴールで勝利するというドラマティックな勝ち上がり方でしたね。
R-16もアイルランドに逆転勝利し、ベスト8はアイスランドに大勝。
そして準決勝では世界王者ドイツに競り勝ちファイナルへ駒を進めました。
一方のポルトガルは苦しんで苦しんでの進出。
まずGLですが、ここの3試合では1勝も出来ず。
全て引き分けて、勝ち点たったの3という情けない数字。
だったのですが、今回から出場国が増えたという事もありレギュレーションの恩恵で突破決定。
R-16はクロアチアと対戦。
ここでも90分では勝利を収める事が出来ず。
延長戦、(俺達の)クァレスマの得点でベスト8へ。
続いてのポーランド戦でも、またも勝つ事は出来ず。
最終的にはPK戦で上回り次のラウンドへ。
そして準決勝のウェールズ戦。
ここでようやくの今大会初(90分)勝利。
なんか色々と恵まれた感じがするのが今季のマドリーに似てるなぁ(苦笑)
■典型的な「代表の試合」って感じの前半
立ち上がりはフランスがハイプレスを仕掛けたんですよ。
流石は開催国。
流石は地元。
ここまでの勝ち上がりを振り返っても、ポルトガルは「引き立て役」です。
フランスが栄冠に輝く為にあるようなファイナル。
それを証明するかのように、フランスはギアを上げてました。
でもそんな勢いは、すぐに終わったね。
ま、しゃーない。
真夏やし。
中2日やし。
皆さん過酷なヨーロッパのシーズンを終えた後の大会やし。
そうそう圧力が続かないのは、致し方ないでしょ。
シソコのドリブル突破を中心に攻めてたけど、決定機はグリーズマンのループヘッド1回ぽっきりぐらい。
あれはGKパラドンやったな~。
ポルトガルは大黒柱CR7の負傷交代のダメージが如何ほどに!?
って感じ。
交代以降は4-1-4-1にシステム変更して対応してましたね。
その真価が問われるのは後半からかな?
フランスも何だかんだで攻めきれない。
勿論ポルトガルも攻めのカタチ作れない。
というソルティーな前半でした。
■しょっぱさが増した後半
グリーズマンのドンピシャヘッドとか、ジニャクのポスト直撃シュートとかはあったけどね。
でもそれ以上でも、それ以下でも無かったから塩試合なんでしょう。
ポルトガルの攻めは、もっと単発やったしなー。
フェルナンド・サントスは延長の事を考慮せずになのか、確信を持ってなのか90分で駒を使い切りました。
エデルを入れて以降は、彼をCFに据えてナニを本来の右WGへ移動させてましたね。
ま、元々ナニがCFってのが「どうかしてるぜ!」って感じではあったので、これが正常でしょ。
右にナニ、左にクァレスマっていうWG布陣は嫌いではない(笑)
エストレーモ好きとしては、心を許してしまう配置。
そんでもって、それなりにサイドアタックは機能してたしね。
デシャンは、ジルー⇒ジニャクという何の面白みもない采配だけで90分を終えました。
最初にコマンを投入したのは評価出来るけど、それならもうマルシャルも入れて若い2人でサイドガンガン攻めてよ!
っていう個人的要求は満たされず。
本職のサイドアタッカーじゃないシソコが、あれだけ牽引車になってたら代えにくかったのも事実か。
でもそれが「代表サッカー」の限界やとも思うのよね。
あのゴリ押しドリブルが攻撃の軸になってる現状がね。
■物議を醸す判定
で、延長戦へ。
得点するならフランス、ポルトガルが勝つにはPK戦しかないでしょ、って空気感。
でも先制したのはポルトガル。
流れが変わったのは誤審から。
エデルのハンドだったのに、何故かコッシーがハンドと判定されてポルトガルがFKゲット。
しかもコッシーはイエロー頂く羽目に。
で、このFKをラファエウが蹴ったのですが、これがバー直撃。
これで何か雰囲気変わったね。
その直後のプレーで、エデルがミドルシュート決めましたから。
誤審が影響した、と言ってしまうのはエデルのマークに付いてたのがコッシーだったから。
振り切られてミドルを撃たれたんですが、直前のプレーで黄紙貰ってなかったから激しくいけたでしょ。
最悪プロフェッショナルファウルで止める事も可能だった訳でね。
■歴史の積み重ね
失点直後にデシャンはマルシャルを投入するも、時既に遅し。
2004年の大会では自国開催のポルトガルが決勝で負けるという悲劇がありましたが、今回はその逆パターンになりましたね。
その大会でクライベイビーと評されたCR7が、12年の時を経て今回は嬉し涙で幕とはね。
今日に限っては前半で負傷交代だったので、そんなに貢献は出来てないですが大会通して考えればポルトガルのエースだった事には間違いありません。
CL&EURO制覇で今季のバロンドールは間違い無しやな。
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